表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/31

9

よろしくお願いしますm(*_ _)m


…ィナさん…!ティナさん!


ん…。ティナ?…ティナって、誰だ?というか私今日って会社どうしたんだっけ?


あれ、そういえば私さっきまで…


アルフォンス様!!


「…フォンス様!!」


ん?ここ、誰の部屋だろ。


私がベットから起き上がると、目の前に犬耳の生えた女の子と目が合った。


「ティ、ティナさん!おはようございます…。あ、あの、大丈夫ですか?」


ティナ、って誰だ?

うーん…。あ、私の名前か。

身バレしないようにティナにしたんだった。


「…あ、ごめん大丈夫、よ。…それよりあなたはどうしたの?」


私は目を開けると目の前に立っていた女の子に驚きつつ、そう声を掛ける。


「あ、あの!私…呼んでも返事がなかったので、それで!」


「ああー、だから入ってきたんだ。ごめんね、私寝てたみたいで…。えっとそれで…何かあったの?」


私、いつの間に寝たんだろう。


寝起きのため、まだ上手く働かない頭を使って思い出そうとするが全く思い出せなかった。


「あ、謝らないでください!むしろ、謝らないといけないのは私の方で…。あの、さっきは突然部屋を飛び出してしまってごめんなさい!!あと、罰を与えないでくれて、ありがとうございました!!」


女の子は勢いよくそう言って頭を下げた。


「さっきって部屋案内してくれた時…?別にあんなの気にしなくていいわよ」


「あ、ありがとうございます!!…あ。わ、私、ティナさんに夕ご飯の準備が出来たって伝えに行くのをミーヤさんに頼まれて」


「えっ、もう夜なの?わざわざ、伝えに来てくれてありがとう。えっと、名前は?」


私、どれだけ寝てたんだろう。確か、ここに入った時はまだお昼だったような…。


「は、はい!アリーといいます」


「アリーちゃんね。じゃあアリーちゃん、これからしばらく宜しくね。私、二週間くらいここに泊まる予定だから」


モルスの情報がないと、どこ探せばいいかわからないし…。しばらくはこの街で静かにしてた方がいいよね。それに、下手に動いて父に見つかったら大変だし。


「私にちゃん付けなんてもったいないです!!どうか、アリーと呼んでください!」


慌てた様子でアリーが訂正を入れる。


「そう?可愛いと思ったんだけどなぁ。じゃあアリー、これから宜しくね。支度をしたら私も下に降りるから、アリーは先に降りててね」


「は、はい!わかりました。これからよろしくお願いします、ティナさん!!」


元気よくそう言い、頭を下げたアリーは満面の笑顔で嬉しそうに部屋を出ていった。



次の日、ティナは冒険者ギルドに向かっていた。


実は宿屋でミーヤさんに街に入るには身分証が必要なことを聞いたティナは身分証を持っていないことがバレれば、この街の衛兵に捕まり、私がここにいることが父に伝わってしまう危険性を考えた。


私はそもそも衛兵のいる門を通らずに、ブラックホールで来たので今の状況は外から見れば、街に侵入したならず者ということになる。

なので誰かにこのことがバレる前に身分証を持っておいた方がいいだろう。


そう思い私は、冒険者となり冒険者証という名の身分証を手に入れることにした。

読んでくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ