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よろしくお願いしますm(*_ _)m


「ここか…」


私はミーヤさんに書いてもらった手書きの地図を確認しながら、冒険者ギルドと書かれた大きな看板がかがげられた扉の前に着いた。


中へ入ると、いかつい体格のおじさんから、私と同い歳くらいの女の子まで幅広い年代の人がいた。

そんな人達の唯一の共通点といえば、皆何かしらの武器を持っていること。

腰に仕舞っている人もいれば、見せびらかすように手に持っている人もいる。


私はそんなファンタジー的な光景に少し興奮しながら、受付へと向かった。


「ようこそ、冒険者ギルドへ。どのようなご用件でしょうか?」


私を笑顔で出迎えてくれたのは、ポニーテールのお姉さんだ。


「こんにちは。あの、登録をお願いしたいんですけど…」


「はい。ではこちらに記入をお願いします」


お姉さんに渡された紙には名前の記入欄のみがあった。

私はそこにティナと書き入れて、お姉さんに渡す。


「ではただいま発行しますので、こちらを読んでお待ちください」


冒険者の始めかたとタイトルの書かれた冊子を受け取る。

私が冊子を受け取ったのを確認すると、お姉さんは奥へと消えていった。


こんなあっさり身分証を手に入れられるなんて…。名前を書くだけで身分証になるなんて地球じゃ、絶対にありえない。

これも生活水準が低いことが原因なのかな。

まあそのお陰で私は身分証が手に入るんだし、感謝するべきか。

わざわざ、ステータス偽造してきたのに…意味なかったなぁ。

鑑定魔法を使われずに済んだことを良かったと思うと同時に、私の頑張りの成果が無駄になったことが少し残念にも感じる。


いや、ここは使われずに済んだことを喜ぶべきだよね。身分証はこれで一安心だし、私は貰った冊子でもゆっくりと読むとするか。


私は近くにあった椅子に座り、冊子を開く。


その一。冒険者のランクはE~Aまである。特別ランクとしてSもあるが、これは特別なことをした人しかなれない。例、魔王を倒す。


魔王を倒す。魔王、つまりアルフォンス様を!?そんなことする奴がいたら、私がこっそり殺そ、倒そう。殺人は流石に私が捕まる気がするし、魔法で凍らすくらいなら大丈夫でしょ。凍らすだけなら、一回心臓は止まるだろうけど溶かせば生きかえるはず。


その二。ランクを上げるには、依頼をこなしていく。依頼は依頼ごとに推奨ランクがあって、自分のランクのひとつ上のランクまで受けられる。


~~~以下省略


冊子にはそんな感じでその五まで綴られていた。


受けられるランクに制限があるのは不便だなぁ。やっぱり、低いランクだと薬草集めとかになるのかな?


私、本当に虫が駄目だから絶対、無理。

薬草ってつまり植物だし、葉っぱの裏とか虫がついてるだろうかなぁ。せっかくファンタジーな世界なんだから虫なんて存在しなければいいのに。


もし冒険者の最初の仕事が薬草集めしかなかったらどうしようかなぁ。

もう直球でさっきのお姉さんにでも聞いてみた方がいいかな?

でも、そんな方法はないって言われるかも。魔物を倒したらいい?って聞いたら、絶対に危ないって止められる気がするし。それにあんまり魔物は倒したくない。

アルフォンス様は魔王だから、魔物と仲がいい可能性があるからなぁ。

魔物を倒してアルフォンス様に嫌われたら私は生きていけない。

もしアルフォンス様がここに居れば真っ先に倒してもいい魔物はいるか聞くのに。


もう、ランク上げなくていいかな?

でもせっかくファンタジーがある世界に来たんだから、一回くらいドラゴンとか戦ってみたい。

それに魔物と戦わなかったら、せっかく極めた魔法と武術、使う機会がない気がする。

いや、ブラックホールは移動手段とか荷物入れとかにすごい便利だけど。

他の魔法とか私の剣さばきとか、私の生まれた時からの長年の努力の成果を存分にアルフォンス様に見てもらいたい。


そのためにも出来ればアルフォンス様を見つける前に、冒険者のランクを上げておいてアルフォンス様に会った時に倒していい魔物を教えて貰ってそれからアルフォンス様に私の努力の成果を見てもらう。

これが私の理想のシナリオ。


そうすれば、私の力を認めて私を部下にしてくれるかもしれないし。

部下になって距離を縮めれば、私の初恋が叶って、アルフォンス・シュゲイザー様の恋人に。なんてこともあるかもしれない。


冒険者のランクなんてなくても強い魔物を見つけて勝手に倒せばいいんじゃないか?とも思ってたんだけど、この冊子を読む限りそれも難しいみたいだった。


なぜかというと、強い魔物の出現情報は上のランクの冒険者にしか伝えられないらしい。

それは低いランクの弱い冒険者が自分の力を過信して、魔物を倒しにいかないようにするためらしい。


ならやっぱりランクをどうにかして上げないとなぁ。


私がそんなことを考えているうちに私を受付してくれたお姉さんが奥の部屋から戻ってきた。





読んでくれてありがとうございます。

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