シーン9うさぎの魔神
僕たちは再び自宅へと戻った。
こんな時に思う。
パパもママもあんな魔物たちともずっと戦ってきたんだなって………。
僕もソフィアもあの孤児院にいた。
そしてそこでの危機的状況の僕たちを助けてくれたのがパパやママ………そして勇者さんたちだった。
そんな彼らもマジェストだった。
その頃はまだこの世界は魔王ゼルドリスの脅威に晒されていて………このヨーロディアにもまたその余波は届いていたんだ。
でもそんな魔王が倒されそしてこのヨーロディアにも平穏がおどずれたんだ。
そんな僕のパパはその後僕たちを育ててくれていた。
そしてパパはこれから何があるか分からないからといざという時の為に僕たちに魔神具を作ってくれたんだ。
僕たちはパパのあとを着いて家へと向かっていた。
するとアーサーくんが口を開く。
「レオンのパパ突然なんだろうな?」
「僕とこの子を見てそう言った気がしたんだけど。」
「たしかにその子精霊だよね………ウサギの形の精霊。」
僕たちがそう話しているとソフィアもウサギの精霊にそっと手を伸ばしていた。
ソフィアの手に初めは驚いたウサギの精霊………そして次の瞬間甘えるようにすりすりする。
「あははっ!この子可愛いね♡」
「本当だね!ソフィアちゃんに撫でられて嬉しそうだよ!」
「たしかにかわいいなこいつ。」
そういいながら僕が手を伸ばした瞬間……ガブッと僕の手を噛んできたウサギの精霊。
「うわっ!!いてっ!!こいつ!!」
「あははっ!なんか触るなって言ってるみたいだよレオンくん」
「あははっ!!レオンお前精霊とあまり仲良くないよな」
そう言って笑うアーサーくん。
「全く僕のエレメンタルライオンもそうなんだよなあ」
「確かに私のイーグルもあんまりお兄ちゃんに懐いていかないもんね?」
「そういうなよーソフィアもひどいぞ」
「あははっ!ほらよしよし」
ソフィアがエレメンタルライオンに手を伸ばすとすりすりするエレメンタルライオン。
「こいつ………僕以外には………………………。」
「ふふ……………まあまだ修行だなレオン。」
「パパ………………うん頑張る!!」
そんな話をしながら家に辿り着いた僕たち……。
「さあ入ろう。」
僕たちは家に入っていく。
「お邪魔します!!」
「お邪魔しまーす。」
アーサーくんとヘンリーくんがそういいながらパパの後をついて行く。
向かう先はパパの研究室がある部屋だった。
ここではパパが魔神の研究をしてい部屋でパパは大半がここで仕事をしているのだった。
「さあここが僕の研究室だ………入ってくれ。」
「はい!!」
「失礼します。」
緊張しているような二人はパパの研究室へと入っていく。
後ろを着いていく僕。
中にはパパの膨大な量の書物と実験器具が所狭しと立ち並ぶ………………。
「すまないな………一つの研究をはじめるとつい没頭してしまって散らかってるかもしれないがこっちへきてくれないか?」
パパの声に僕たちは中まで進んでいく。
するとパパは机に置いてあった何かを手にする。
「ヘンリーくん………君にも聞いたがこれは偶然なのか………君はさっきその精霊を助けてその精霊と心を通わせたようだ……………そして君もまたマジェストになってくれると言ってくれたが………本当にいいのかな?」
パパの言葉にヘンリーくんは頷く。
「それは僕たち同様…………平和になったこの世界でもこれからもしかしたらあのプールでの出来事と今回の戦いにまた巻き込まれるかもしれない……それでも力を持たない人々のために戦う覚悟はあるのかい?」
パパの言葉に押し黙り考えはじめるヘンリーくん。
そして僕とソフィアを交互に目を向けてきたヘンリーくん。
「僕は………アーサーくんはもちろんずっと友達です………そしてレオンくんとソフィアちゃんとも友達になりました…………そんな友人のレオンとソフィアちゃんはあんな魔物とこれからまた戦う事になるのかもしれない……僕はその時………………二人の力になりたいです!!!」
強くそう語ったヘンリーくん。
「そうか……これは偶然僕が君とその精霊に何かを感じてね………………君たちには何か繋がりがあるのだろうと思ったんだ………いいかい?ヘンリーくん…………その精霊は君の力になってくれるだろう………僕が君にプレゼントするのは「魔神具」と呼ばれる武具………そしてこれは君が戦う為のもの……………その精霊にお願いしてみて欲しい…………………精霊が君を主と認めたなら……………
精霊は魔神具へと宿り………君の力になってくれるだろう。」
そう語ったエンポリオパパ。
そして、意を決したヘンリーくんは精霊をパパの作った魔神具の前に連れていく。
その瞬間…………ウサギの精霊は光り出す!!!
青白く光り輝き出す精霊と魔神具。
それは一体化していき…………………………。
エンポリオパパは声を上げたんだ。
「完成だ!!魔神具「カイトラビット」」
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