シーン3機械魔物《サイボーグデビル》
僕は校舎を飛び出してきた。
そして向かったのは学校のプールだった。
『あれは!?』
目にしたのはうごめく水でできた身体を持つ魔物だった。
『くそっ!?なんで今更魔物なんて出てくるんだよ!!』
僕がそう叫ぶやいなや背後から他の生徒たちの声が聞こえてくる。
『なにあれ!?』
『分かんないけど………魔物なの!?』
『いやあああーーーーーーーーーーっ!?』
この事態を目にした生徒たちが次々と声をあげる。
すると魔物はプルプルと蠢きだし、その姿を少しずつ変化させていく。
『なあああっ!!』
僕が声をあげた瞬間!!
その魔物は身体から触手を放ったんだ。
驚き逃げようとした他の生徒たちが次々と触手に捕らえられていく!!!
『いやあああーーーーーーーーーーーっ!?』
『うわあああっ!!やめろおおおーーーーーーーーーーーっっ!!???』
すると僕の友人の声が聞こえる。
『あれ!?レオン!?』
『どうしたのレオン君!?』
『えっ!?お前ら逃げろーーーーーーーーー!!』
だが魔物はなんと僕の友人達までその触手で捕らえてしまう。
『やめてえーーーーーーーーーーっ!?』
『痛いよおおおーーーーーーーー!!!』
『くっ……………………こんな時は……………………パパにもうバレて怒られるかもしれないけど、もうかまうもんか……………………………いくぞ………………。』
僕は息をふぅーーーーーーーーーっと吐き出す。
『魔神具!!『けん玉』!!出でよ魔神『エレメンタルライオン』!!』
すると僕の魔神『エレメンタルライオン』が飛び出してくる!!!
そう、これはソフィアと同じく科学者であるパパが僕の為に造ってくれた機械と魔法を合成させ精霊の力を武器に込めた魔神具なんだ。
だけど………まだ僕の魔神はあいにくソフィアの魔神とは違いどうやら強力な力を秘めているらしくて……中々………思うように出てくれることがなくて…………こないだも失敗してしまったんだ。
だけど…………だけど今は………………。
『それどころじゃ………ないんだあああああーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』
その時………………眩い光とともに……………僕の『けん玉』の上にちょこんっと乗っかっている子ライオンが僕を見ていたんだ。
『ガウ…………………………………………。』
『おおおおおおおおーーーーーーっ!?やっとでてきてくれたのかエレメンタルライオン!?』
僕は思わず抱きしめてしまう。
すると僕のお腹付近に温かい何かを感じた僕。
思わず手を伸ばしお腹に目を向けるとエレメンタルライオンはこともあろうに僕のお腹に下半身のなにかから液体をチロチロとかけていたんだ。
『お前えええーーーーーーーーーーっ!?』
焦り手を離す僕。
すると僕の手からするりと飛び降りたエレメンタルライオンはタタタッと飛び出していく。
駆け出すその姿は最近テレビで見た豆柴くらいの大きさだろうか。
そして事もあろうにエレメンタルライオンはあの魔物の方へ向かっていったんだ。
僕は命ずるつもりでけん玉を構えると思い切りけん玉を振る!!
『たあああああーーーーーーーーーーっ!!』
僕のけん玉はパパが作ってくれたオリジナルの機械製けん玉。
振った際に飛んでいく玉は………ガシャリガシャリと刃の付いた鉄球へと変化していく!!!
そして一匹のスライムを斬り裂いたんだ。
『よし!!!』
そしてそのまま僕は鉄球を操る!!
隣のスライム、そしてそのまた隣のスライムを斬り裂いていく。
『よおし!!このまま全滅だ!!!』
僕がそう叫んだその時。
切り裂かれたスライム内部で何かが蠢いた。
そこから現れたのはなんと機械でできた魔物の様な何かだった。
『なんだあれは!?』
するとそいつは機械でできた蠢く虫の様な何かだった。
『機械の虫!?』
そしてそいつらは数匹が集まり徐々に重なり合体していくようだった。
『なんだあれは!?』
『あれは……………機械で造られた魔物製造コントロールマシーン…………最近僕達がとある場所で偶然発見し………研究している『機械魔物』だ。』
『機械魔物!?ってパパ!!???』
『ああ………で……………レオン………だからあれほど外に『魔神具』を持っていくなと言ったじゃないか?』
『だってさあ……………………………。』
『ふぅ…………まあそれは帰ってからたっぷりお説教だ』
『ひいいいぃぃぃ!!』
『だがまあ……………………今はお前の戦いが見れそうだな。』
すると僕のエレメンタルライオンがサイボーグデビルに走り向かっていった。
『ガウガウガアアアーーーーーーーーーーーーっ!!』
それは凄まじい勢いで駆け抜け…………合体し巨大化したサイボーグデビルへと向かい飛び出したんだ。
そして激しい閃光が辺りを包んだ。
『眩しい……………………い。』
気がつくとサイボーグデビルは破壊され………そして動かなくなっていたんだ。
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