シーン1ソフィアと学校へ。
この地ヨーロディア、かつて魔王は世界に暴威をふるった……だがそれは勇者達の手により魔王は滅ぼされ世界は救われた。
このヨーロディアも平和な国へと向かう為に復興がなされていた。
これはあの魔王と勇者の戦いから数年後のヨーロディアの話である。
『たあああーーーーーーーーーーーっ!!!』
ガキイイイーーーーーーーーーーーンっと衝突音が鳴り響く。
『ハッハッハ!!まだまだだねレオン!?』
『お兄ちゃん!!頑張れーーーーーーー!!』
『ソフィア………見てろよ!くっそおおーーーーーーーーーー!!これなら!!』
ババっと飛び出し僕はある物を取り出した。
『魔神具!!『けん玉』!!出でよ魔神『エレメンタルライオン』!!』
『魔神ね………じゃあ……………『魔神!!フェローム』』
飛び出したのはエンポリオの魔神であるフェレットの容姿の魔神である。
『なあっっ!?魔神が出ない!?エンポリオパパそれは反則じゃん!!あっ!!???』
フェロームが放った拳の風圧で跳ね返され、ダンっと地面におしりから落ちてしまう僕。
『いてて………………………パパは魔神出さないでって言ってたじゃん!?』
『それは魔神を出せなかったレオンの精神力の問題じゃないか?』
『ふぅ……………いくら平和になったからとはいえ…………世界に何が起こるか分からないじゃないか?その為に、このヨーロディアにもマジェスト協会はあるわけで…………………………………。』
その時。
カチャリと扉が開く。
『あらあら…………まだ頑張っていたのね。』
『アンナママーーーーーーーーーーーっ!!』
嬉しそうに駆け出していくソフィア。
『アンナ……………………………さん。』
『エンポリオくん…………根の詰めすぎでは!?』
『はあ………そうですか?』
『そうよ……………私もエンポリオくんだってあの戦いで初めてマジェストになったのよ?この子達の歳で戦いなんて。』
『ええ…………ですけど…………確かにあの時魔王は倒されて平和になったとは思うのですけどね。』
『でも本当にカッコよくなった………………』
『アンナさん?はは』
『だから好きになったんだから………………。』
するとソフィアがアンナママに抱きついていく。
『ママーーーーーーーーーーーっ!!』
『ソフィアちゃん!!』
抱きしめ合う二人…………ずっとこの世界にいた以前なってくれたカルマママはもう自分のいた世界に帰っていった。
それからソフィアの気持ちを救う為にアンナママがママとしてずっと僕たちに愛情をくれたんだ。
エンポリオパパもずっとこうして僕たちの事を育ててくれていた。
『ははは……………じゃあそろそろご飯にしようか?』
『気がついたのエンポリオくん?』
『はは……僕アンナのご飯好きだからね』
『もお、、、でもちゃんとあなたの好きな物も出来てるから。』
恥ずかしそうに顔をあからめるアンナママ。
二人の仲は微笑ましかった。
そして僕たちはご飯へと向かう。
今はこの家族が僕たちの家族なんだ。
◇
◇
◇
『お兄ちゃん…………またパパに勝てなかったね?』
『うるさいぞソフィア?お前だって勝てたことないじゃないか。』
『私は…………戦いなんて……………………。』
するとエンポリオパパはいう。
『そうだな………ソフィアの言う通り……今はもうこのヨーロディアからも魔族は消えたみたいだけどね。』
『うん……………まあでもさ、僕はやっぱり強くなりたいや!』
『はは……………まあでも………強くあることはいいことだよ……………。』
そういいながらエンポリオパパは立ち上がる。
『でも……………学校じゃ魔神具を使ってはいけないからね?』
『分かってるよパパ』
僕たちは笑い合う。
そんなある日。
◇
◇
◇
僕たちは学校へと登校していた。
『ねえお兄ちゃん?』
『なんだソフィア?』
『どうしてエンポリオパパは魔神具を持ち歩いちゃダメって言うんだろうね?』
『その理由は兎に角危ないからとしか聞いてはないけどさ………僕もよく分からないんだよな』
『うーん……………まあいつも学校に行く時は持って歩いてないけど何も起こらないから分からないよね?』
『確かにそうだけどな………でもな。』
僕はチラリと魔神具をソフィアに見せる。
『あっ!?魔神具!?お兄ちゃん!??』
『しっ!!ソフィア黙っていろよ!?パパにバレたら怒られる!!』
『う…………うん分かった。』
ソフィアに口止めをし、僕たちは学校へと向かった。
『ああ……………今日も退屈な授業だなあ。』
僕はあくびをしながら教室の窓から外を眺めていた。
すると校庭を眺めていると………プールに目が止まった。
そして目に止まったのはプールの水だった。
なにもなくプールにはられていた水。
その時。
突然プールの水に大きな波紋が広がった。
(なんだあれ………………。)
次の瞬間。
突然なにかに吸い込まれていくプールの水。
『なっ!?』
僕は思わず立ち上がっていた。
◇
◇
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