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錬金術師と魔術師は仲が悪い (0次魔法シリーズ①)  作者: sisousi.kenta


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ドラゴンを倒す者①

某山奥

師匠にあいに青年がやってくる。弟子入りだろうかとおもったが。鍛えられたからだから魔法の依頼だとわかる。ドラゴン退治へ知恵を貸してほしいという依頼だろう。師匠もきっとすでにわかっていることだろう。

青年は「あなたが魔術師様か?噂よりずいぶんお若いようで、魔女は年を取らないと聞いておりましたが、この目で見るとやはり不思議な感覚だ、依頼したいことがあるのだが聞いてもらえるだろうか。」といって私に話しかけてきた。私は相手の力量を探る。身なりからしてお金持ち、体もよく鍛えている。性格は温厚そうだが、芯のある若者だろう。無謀ではあるが無鉄砲ではない。

「申し訳ありません、私はまだ弟子の身です。ドラゴン退治であれば師匠に依頼するほうが良いでしょう。ディラン様、明日同じ時間にお越しいただけますか」と返した。名前とドラゴン退治という事を見抜くことで多少は魔術が使えることを示しておく。相手の青年も多少は驚いているようで、見抜いた甲斐があったというものだ。可能性が全くない若者であれば、私の時点で依頼は拒否するがこのものであれば多少は期待が持てるであろう。

「わかりましたでは後日」といい若者は帰っていった。それを見て、私は可能性はあるが可能性は低いと判断した。魔女がいることに気づかなかったからだ、それでも金持ちであれば、良い武器屋防具をそろえ、同行者を集められれば可能性はある。ドラゴン退治など全部の条件をそろえても難しい。万に一つを百に一つにするしかできないのだ。私は急いで街に行く変装のための化粧をする。情報を集めなければならない。ドラゴンの種類はわかっている、経験上わかっていることも多い、イレギュラーがないかも確認する。街にある薬草の種類と数、ディランのドラゴン退治の本気度、参加者、集められる人数。町で手に入る武器類の状況、奇策はないか。

師匠は「慌ててもいいことはない紅茶を1杯飲んでから行きなさい」といって私に紅茶を飲ませる。

それから私は走り出した。師匠の出した紅茶には毒が仕込まれていた。今回の依頼師匠は失敗すると踏んでいる、私を殺し、明日若者を殺し、口封じするつもりらしい。依頼の失敗、あるいは犠牲者が出た事に逆上して殺される魔術師は少なくない。あらかじめ解毒剤を飲んでいたが、多少影響が出てしまう。魔物の住む森をうまく身を隠しながら抜け街へ着く。そのころには体も落ち着いている。これくらいは防がないといけない、魔術師を目指すとはそういう事だ。

得られる限りの情報を得る。情報は最新のものにしなければならない。ドラゴン被害により、貧しくなった国、人攫いは出たが静かに殺す。

師匠の元にかえり私は「おい、ばばぁ、街を見てきたが、ドラゴン退治はいけそうだ」といった。

ドラゴンは小型で再生力はドラゴンとしては低く、火は吐くが、力は弱い。罠にさえかけられれば逃げ出せないだろう。小型というだけえ勝率はかなりあがる。毒で弱らせるか、寝込みに爆弾で弱らせ、網でとらえて、皆で撲殺がドラゴン退治の王道だ。毒と爆弾はこちらで用意する。他は金があれば街で用意できる。人員ももう後がない状況の街を見ればよういできる。あとはディランの本気度だけ。うまくいけば一割がた成功するだろう。ドラゴンがいなければ人族は魔族に滅ぼされていたかもしれない。だがそんなものは関係ない。





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