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錬金術師と魔術師は仲が悪い (0次魔法シリーズ①)  作者: sisousi.kenta


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大勇者と勇者②

サラは2人の様子を見守る、最強の大勇者エリー、最強の天使カティア、普通に考えればカティアが勝つ。オマールは私を離しているけれど、私には何もできない。

「あの、オマール様」エリー様はよくこちらに来られるのですか。」恐る恐るオマールに問いかける。私よりも強い者しかいない空間。タリアの命のかかった戦いだけれど、勝ちがが見えない。もし万が一エリー様が勝ったとして、カティアが死ぬわけではない。2人の関係性から説得に成功するかどうかだが少なくともエリー様は戦う気だ。

「エリーら3人はこの世界にはまれにやって来るが本気で戦ったのは最初の1回だけだ。カティアの言葉を信じるなら、エリーはその気なら私に勝っていたというし、そしてもし自分を倒す者があらわれるとすればそれはエリーだといった。私ははじめ彼女の二人の友を侮辱する言葉を言った。それが彼女の逆鱗に触れたのだ、2対1でも我々は追い詰められた。」オマールの言葉に私は

「それほどに強かったのですね。」と返す。オマールは

「数百年後ふとカティアとその時の話になった。思い出話だ。カティアはエリーはあの時、本当には本気じゃなかったといった。私の言葉をやる気を出させるための本意ではない言葉と知っていたからだ。あの時確かにエリーは剣を使っていなかった。カティアはエリーが剣を育てているようだから自分は盾を育てるといいい、私だけ何も育てていないことをからかって笑ったのだ。」と懐かしむよう語るが、表情は複雑だ。自分たちを脅かすほどの力を持つ者を望んでいるがこんな形の勝負は望んでいないのだ。

「エリー様に勝ち目はあるのですか」わたしはそのことを尋ねる。

「ない。私になら勝てるかもしれない。ただカティアには勝てない。エリーもカティアもそのことがわかっている。自分の命を懸けた説得だ。カティアが言葉に耳を貸すようなものは少ない。」

「エリー様は勝つ」苦しげに立ち上がったタリアはそう叫んだけれどオマールは

「君も口ではそう言っているだけだ、君は信じて叫んだんじゃない。現実を受け入れられずに叫んだんだ」図星だったのだろう。タリアは俯いてしまう。私も二人の実力差がわかってしまう。



エリーが過去編の主役みたいになったのは完全に想定外で実は第1話以降は登場しない予定でした。キャラが勝手に動くみたいなのがありますがその真逆で、キャラが動かないときに、古い話から引っ張り出した感じです。

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