黄泉の国入り口③
大悪女サラ
伝説が私たちの前に立ちふさがる。ニアさんたちに聞いた印象より冷たい瞳
「世界の危機は見過ごせない。私はしょせん大悪女、そしてその子とは他人、私がその子を殺す。恨んでくれてもかまわない。憎んでくれてもかまわない。それでも私は止まらない。」
誰かがやらないといけない事、それを自分がやるといっている。魔法使いは年を取らない、どの時点で成長が止まるかは、わからない。姿をいじれるとはいえ、魔法使いは止まった姿で過ごす。勇者タリアと悪女サラは特に若くで成長が止まったという。大悪女サラは私と大差ないくらいの年に見える。にらみ合う2人私にできる事を探す。
「ニアさんたちをだましてたんですね。私の情報を得るために利用した、私の友人たちを」
大悪女サラの弱点、メンタルの弱さ。傷つきやすい心。誤解を悲しむところ、戦いの一瞬の隙、お兄様は私の考えなどお見通し。
「違っっ・・・」サラが否定しようと気持ちをそらしたころ、お兄様の拳がクリーンヒットする。お兄様女の子の顔面を容赦なく殴って結構びっくり、鼻児をふきサラはお兄様に挑むけれど、お兄様は普通に強い。私の作った物語ではエリー様に歯が立たなかったけれど、本当には歴史上最強でもおかしくない大悪女サラが攻めきれず逆にカウンターをくらっている。お兄様は錬金術師では珍しく杖を使い、逆に大悪女サラは魔術師では珍しく剣を使う、お兄様は私を気にかけながら戦っても、全然サラに負けていない。
お兄様の魔法がサラの剣をたたき落とす。お兄様の勝ちだ。そう思った時お兄様の腹に剣が刺さっている。錬金術師はその程度で倒れない。互いに魔法はうまく迎撃し当たらない。実力が拮抗している。
「ニアさんたちは本当にあなたにあったことを嬉しそうに話してくれた。それなのに」お兄様は畳みかける様に魔法を放つ。サラはもう気にしない。戦いに集中している。
「あなた本当に強いね。あなたは殺さない。いつでも私を狙いに来るといい」サラは手をぬいているわけでもないだろう。それでも底力というやつだろう。お兄様と比べ、戦いがすすむごとに有利に変わっていく。お兄様は「ボクはエリーを守れるならば何もいらない。それが錬金術師だ」そう叫び捨て身の攻撃に出た。お兄様を殺す気のないサラはどうやって止めるか一瞬迷う。お兄様の魔法がサラをとらえた。サラが立て直す前にとお兄様が追撃を加えようとする。
もう一つの声「守れていないわよ」勇者タリアだ伝説がもう一つ姿を現す。タリアは私を大魔境に押し込んだ。生身の私にはまともな移動能力はない。24時間以内に自分を見つけないといけない。そのためのもろもろの準備前に入ってしまうと私に大魔境突破の可能性は限りなく低くなる。お兄様は大魔境に落ちていく私を見ている。呆気に取られているお兄様の心臓を大悪女サラの剣が貫いた。
活動報告で登場させるか迷ったと書きましたが結局登場させました。




