黄泉の国入り口②
兄の手には丸い球が握られる。それを私は知っている。予感はあった。
兄が狂錬金術師とあっていると知った時から。
「生命誕生の素だ。これを手に入れられるのは多分世界で3人目、3女神とか2次魔法到達者のことはわからないけれど、ボクの知る限りは3人目だ。衝撃を受けると光る石よりきっと効果は高い。最後に笑う者、どこかの馬の骨、傍に立ち見守る者、疲れた時支えになる者、目にも止まらぬ早業、だます者、生業が生き甲斐のもの、戦隊者、小さな悪事を積み重ねて悪魔になったもの。君と僕。10個の生命誕生の素がある。呪いは染み出さないように処理は済ませてある。どれを持って行ってもいい。」
私は笑う。精霊の死に目に等そうそう会えるものじゃない。兄は私のためにそれだけの精霊を殺したのだ。半分は人と敵対しない。もう後戻りはできない。それをさらに自分の身代わりにしろと言っている。笑う事しかできない。私も人の姿を取るだけのもの。こんな事をする錬金術師はいない。私は何も気づかないふりをして
「師匠、本当に効果があるんですか?」と尋ねる。過去の魔術師や錬金術師だってたくさんの生き物を殺してきた。人どうしでも。食べるためには必要で。生きるためには必要だ。それでも、それをしてよいラインというのは誰もがどこかに持っている。それが自分を守る事でもあると知っている。兄はきっと自分の決めたラインを超えている。そういう時大魔境の呪いは強く向かう。兄は
「わからない。気休めに過ぎない。ハンナはボクに無理だからやめておけといった。ボクの秘策だ
今の僕が黄泉の国に入れば、多くの呪いがボクに向かう。君の呪いは軽くなるそして・・・、いやこれはやっぱり言わないほうがいい」
兄はそういって笑った。兄は私の心配などすべてお見通しだった。呪いをすべて引き受けるために自ら狂った。兄が次の狂錬金術師、人造人間とかかわると人は狂う。人造人間は呪い。私は呪い。




