30/37
30 ひとり雪の中に
深々と雪が降る
深々と心に積もる
こんな時には一人でいたいものだよね
悲しい、といえば普通だけど
この悲しさをわかってくれるのは貴方だけ
励ましてくれる言葉たち
貴方は一人、誤解をされる
薄情だ、どうして慰めてあげないんだと
貴方は言われている 陰で言われている
貴方の優しさは見えにくい
見えにくいのだけど僕にはそれが見える
貴方はあんまり笑わない
大きな声でしゃべらない
太陽が空に輝いても
枯れた向日葵のことを思う人
満開の桜の中で
明日には散ってゆく運命に思いを馳せる人
深々と雪が降る
心に降る雪
その中で僕は
貴方の優しさを感じる
孤独な悲しみの中に
貴方のぬくもりを感じる
この優しさは貴方だけ
心に触れる優しさは、貴方だけ




