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20 蜘蛛

暗い額縁の視界の中に

私たちは生きている

たまに光が当たる

蜘蛛の糸が見える

手探りで手を伸ばす

蜘蛛の糸が 手に張り付く


光が差すごとに

糸はいつの間にか

この四角い視界に 張り巡らされている


ふざけるなよと

前の糸を手で払う

ふと後ろを見る

光が差し込むと

後ろの額面の視界も

蜘蛛の糸で真っ白になっている

もがくように手で払う


右も 左も

蜘蛛の糸

手で払う

払えども 払えども

蜘蛛の糸はいつの間にか

四方を覆っている


ふざけるな ふざけるな

もがき続ける

ねばねばの手

あぁ、もう足掻くのはやめようか

足掻くのをやめれば

どうなってしまうのか


四方の劇場のような

四角い額縁の世界

もう蜘蛛の好きにさせようか


諦めた時に

蜘蛛は姿を現す

六つの赤い目が

暗闇に浮かび上がる


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