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冒険者ギルド

 三話 冒険者ギルド


「朝日がまぶしい、だるい、起きたくない、眠い・・・」

 昨晩はディースとこの世界の事に付いて教えてもらった、その時ふと、疑問が有ったのでこう聞いたのだが

「なぁ、ディース」

「なんだよ」

 ぶっきらぼうにそう答えるディースに俺はこう続けた

「いや、この世界の事を教えること慣れてないか?」

 そう言うとポカーンとしたディースは笑いながらこういった

「そう言えば言ってなかったな、たまに異世界からこの世界に来る奴はいるんだよ」

「はぁ!?マジで、それを先にいえよ!」

「いやースライムの事すら知らないからそうだとは思っていたがその事を言うのを忘れてたよ」

「いや、忘れるなよ」

 ディースはかなり酔いが回っているみたいだから倒れる前に纏めておこう。

「つまりこの世界は今5ヶ国有って、その内の人族が治める国の中のレスト王国でそのレスト王国の東側のダート村で、この世界には時々異世界人がやってくるでいいのか?」

「おうとも!それよりおまえも飲め!」

「俺は絶対に飲まないぞ!と言うか離れろ酔っ払い!!」

 この後さらに絡んでくるディースを無理やり部屋に入れて寝ようとしたのだが隣の部屋のディースのいびきがうるさくて結局眠れなかったのだ。

「うぅーキツい、だるい、寝たい」

「うるせぇーな!今日は冒険者ギルドに行くって言っていただろ!ちゃんと寝とけよ!」

 誰のせいでろくに寝れなかったか教えてやりたいが、ディースにはいろいろ世話になってるから何も言えない。

「わかったから、もう行こうぜ」

 そろそろギルドが開く時間のハズだから俺はそうきりだした

「ったく、行くぞ」

「わかった、案内頼むディース」

 このダート村は冒険者ギルドがあるだけ少し広い、普通の村民の他にこの村を拠点にする冒険者と離れた村から依頼を出しに来た人達もいる。そのため宿泊用の店などがある。人が集まれば物が集まるのも普通で両脇にズラッと商店が並んでいるその一番奥にギルドが、あると言うわけである。

「おし、着いたぞここが冒険者ギルドだ!」

「おぉー!!」

 そこには酒場と受付があるギルドっと言えば正にこれって感じの大きな建物が有った。

「おら、さっさと受付に行くぞ」

 ディースに急かされてその後をついて行く酒場にはまだ朝だと言うのに酒を飲んで騒いでる奴らもいる。その中の何人かはこちらを見ながら何か話しているみたいだが、俺が見ていると気づくと目をそらした。

「リッズの嬢ちゃん、冒険者の新規登録お願いできるか?」

 ディースからリッズと呼ばれた女の子は俺を一瞥して、紙をだしながらこういった。

「ハーイ、わかりましたー新規登録ですね?こちらの用紙にご記入ください、異世界人の方はその世界の文字で結構ですので、名前とその下に初期支給品の中からお好きな武器をお選びください」

 どうやらお金の無い人達の為に最初は武器を支給してくれるみたいだ、とりあえず片手剣を選んで用紙を渡した。

「確認しました、ではギルド内での規則を教えます」

「まずはギルド、または併設している酒場での武器の使用の禁止、ギルドからの招集はやむを得ない場合を除き従ってもらいます、依頼は成功、失敗問わず受付まで報告をお願いします以上です。何かご不明な点はございますか?」

「依頼はどうやって受けるんですか?」

「はい、依頼は赤いボードか緑のボードから選んで貰います。赤いボードが高難易度の物で準上級、上級の冒険者様のみ受けることができます。緑のボードはギルドに登録していただいた方は誰でも受けることができます。えーとノグチ様はまずは緑のボードからどうぞ」

「わかりました、あとその上級とか階級みたいなのはいくつあるんですか?」

「はい、現在は見習い、初級、準中級、中級、準上級、上級と6つの階級を設けています、依頼をこなしそれぞれの条件を満たして頂きますと階級が上がり、報酬金額が上がっていきます。他に何かございますか?無いのでしたら最後にこの水晶にふれてください」

 とりあえず先に進むため水晶に手を乗せた、すると水晶が軽く光出した。

「ユウスケ様は魔法の才能がある見たいですね、この色だと罠や補助系の魔法が使えますよ、ただし保有魔力が少ないので魔力石を使わないと中級以上の魔法は使えないでしょうね」

「俺魔法使えるのか!?やったー!!」

 異世界で魔法が有るなら是非とも使ってみたいと思っていたがまさか使える才能があるなんて!ディースに聞いていたのだが攻撃魔法を使える人はあまりいないのだとか、一応才能がない人でもライターぐらいの火を付けたりぐらいはできるらしいが、罠や補助でもいいから魔法が使えるのは嬉しい。

「おい、ユウスケ、残念なお知らせだ、お前が使える罠、補助系の魔法は中級以上の魔法でないとほぼ意味がないんだ」

「え、つまり魔力石が無いと使えないのと一緒と?」

「そういうことだ」

「ま、マジかよ・・・」

 魔法が使えると思ったのに使えるのは有っても無くてもいいようや魔法とか・・・・

「はぁ・・・」

「そう落ち込むな、いつか良いことあるさ、それより何か食いに行くぞ、奢ってやるから」

 その優しさが今は心に響いたが腹は減っているので飯を食べに行こうとしたその時

「おーい!ディース!!」

 その声が聞こえたのだった

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