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燃えカスの守り人  作者: K3
歌う男は、死の淵を歩いた人

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23/23

—— 終章・夏の記憶

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。


次のお話で、またお会いできましたら幸いです。


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夜。

家に帰って、布団に入った。


——あの夏、覚えてる。

 わたし、十三歳だった。


夏期講習。

剣道。

警察のおじさん、ぎっくり腰。

サッカー部の男子、告白未遂。


お母さんが、ぎゅっと、わたしを抱きしめた夜。

お父さんが、出張から帰ってきた夕方。

美月が、抱っこ紐の中で、すやすや眠ってた。


中野のおじさんが、グラスを磨いてた。

裕子さんが、コーヒーを淹れてた。

おじいちゃんが、契約書を、わたしに見せてた。


翔太さんが、ぐでんぐでんでカウンターに突っ伏してた。

ジオンさんが、糸目で、にこっと笑ってた。


——ぜんぶ、いまも、心の中で続いてる。


夏は、終わらない。


……ううん、ちがう。

夏は、終わったけれど、終わらない。


終わって、思い出になって、

わたしの中で、ずっと、生きてる。


だから——夏は、終わらない。


そう、わたしは思った。


外で、虫が鳴いていた。

セミじゃない、四月の夜の虫。


——もう何年も経った夜。

 でも、わたしの夏は、ここにいる。

 ジオンさんと、翔太さんと、中野家と、いっしょに。


そう思いながら、わたしは、目を閉じた。


おやすみなさい。

ジオンさん。翔太さん。

わたしの、最初の、夏の人たち。


そう、心の中で呟いた。


外の虫の声が、静かに続いていた。


夏は、終わらない。

——わたしの夏は、終わらない。

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。


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次の物語で、またお会いできましたら幸いです。

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