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燃えカス人生、リペア中  作者: K3
歌う男は、死の淵を歩いた人

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15/23

第3話 ◆ 裕子の視点

 ◆ 裕子の視点

 ちーちゃんが店を出ていった。 セミの声と一緒に、夏の汗の匂いがガラス越しに漂ってくる。

 私はコーヒーカップを拭きながら、ふと奥のテーブルを見た。

 ジオンと、まだ頭を抱えている若い男の子。

  また、ジオンが引き取ったんだ。

「裕子さん」

 ジオンが糸目のまま振り返る。

「はい?」

「ちーちゃんが可愛くて、いや、もう、ぼく、ちょっと心配で」

「は?」

「あの子、最近、急に女の子っぽくなってきましたよね」

「まあね」

「思春期って、ぼく、対応に困るんですよね」

「お父さんかい、あんたは」

 私は吹き出した。

 ジオンは糸目で、にこっと笑う。

  そう。お父さんなのよ。

 本人は絶対に認めないだろうけど、ジオンは誰に対しても、お父さんみたいに振る舞う。 知らない人にも、知ってる人にも、みんなに。

 そうすると相手は、子供みたいに寄っていく。 そしてジオンは、ぐったりしながら全部引き受ける。

  めんどくさいことしか、しない。

 うちの直樹も、ジオンの何かに救われたひとりだ。 二年前、私たち夫婦は心中寸前までいっていた。 詳しい話は、もうしない。

 ただ、いまこうして店をやっている。 それだけで、ジオンの力はわかる。

 新しく生まれた美月。 あの子は、私たちの希望だ。 今日も私の腕の中で、すやすや眠っている。

「裕子さん、こちらの翔太さんなんですけどね」

 ジオンが呼んだ。

「はい?」

「しばらく、ぼくの事務所の奥に住むことになりまして」

「あら」

「あの、すみません。お邪魔します」

 若い男の子がぺこりと頭を下げた。

 近くで見ると、整った顔立ちだった。 肩は少し痩せていて、首元には薄い痣。

  ああ。死の淵を歩いた人間の目だ。

 歌う男っていうのは、だいたいそういう目をしている。 私の人生経験。

「あんた、若いわね。いくつ?」

「あ、えっと……二十です」

「あらやだ、まだお兄ちゃんじゃない」

「すいません」

「謝ることないわよ」

 私は笑った。 それからジオンに目で合図する。

「ちょっと、あんた」

「はい?」

「給料、ちゃんと払ってあげなさいよ」

「あ、給料?」

「家賃なしなんでしょ?」

「ええ」

「だったら、何か手伝わせなさいよ」

「なるほど」

「ただ飯食わせるほど、お人好しじゃないでしょ、あんた」

「いやー、ぼく、お人好しなんです」

「うそつけ」

 私は肩をすくめた。

 ジオンはまた、糸目で笑う。

  でも、たぶん全部考えてる。

 ただ引き取ったわけじゃない。 この子に、何かを見たんだ。 私たちにはわからない何かを。

「裕子さん」

「はい?」

「翔太さん、ちょっとだけ、こちらのお店でお皿洗いとかお願いできますか」

「あら。あんた、お皿洗えるの?」

「あ、はい、洗えます」

「じゃ、決まり」

 ジオンがにこっと笑った。

  こうしてまた、ひとり増えていく。

 二年前の最初の依頼者は、私たち中野夫婦。 一年後に、十二歳のちーちゃん。 そして今、目の前の若い男の子。

  そのうち誰かに、"化け物集団"って呼ばれるかもね。

 私は新しいコーヒーを淹れに立った。

 ジオンのそばにいれば、誰ももう、ひとりじゃない。

 ◆ ちーちゃんの視点

 午後の稽古は、いつもより軽く感じた。 竹刀を振っても、汗をかいても、心臓が軽い。

  なんだろう、これ。

 今日のお昼の翔太さん。 あの、笑った顔。 ぼんやりした目でこっちを見た瞬間が、ずっと頭の隅に残っていた。

「ちょっと集中しろ」

 師範の声が飛ぶ。

「あ、はい!」

  だめだ。ぼーっとしてる。

 わたしは竹刀を握り直した。

 でも、またふと思う。

  ジオンさん、事務所の奥に住まわせるって言ってたけど。

 ジオンさんの事務所には、何度も行ったことがある。 書類を届けに行く時とか。 四畳半くらいの奥の部屋。 布団と本とコーヒーセットだけ置いてある、不思議な場所。

 家っぽくない家。 仕事場っぽくない仕事場。

  あそこに、男の人がひとり住むんだ。

 ジオンさんと、翔太さんが一緒に寝起きする。

  あの狭い部屋で。

 朝、二人で布団を畳んでるところまで想像してしまった。

  じゃあ、ジオンさん、どこで寝るの?

 そう思った瞬間。

 胸が、もやっとした。

  え、なに、これ。

 ジオンさんの隣に誰かがいる。 それが自分じゃなくて、その人が名前を呼ばれて笑う。

 そう想像した瞬間、胸の奥に小さな火がついた。

  え。わたし、ヤキモチ?

 竹刀を握る手に力が入りすぎた。 次の稽古試合では、相手の面に思いきり当ててしまう。

「部長、強すぎ!」

「ご、ごめん!」

 わたしは慌てて謝った。    *   *   * その夜。

 帰りの電車で、わたしはぼんやり窓の外を見ていた。

 夏の夕方。 窓に映る自分の顔。

  わたし、こんな顔だったっけ。

 汗でぐしゃぐしゃの髪。 目の下にはうっすら隈。 乾いた唇。

  翔太さん。

「いい名前」って言ってくれた人に、こんな顔を見られた。

 思わず「ぐえっ」と変な声が出そうになって、慌てて口を押さえた。

 向かいのおばあさんが、ちょっとこっちを見る。

  違うんです、おばあさん。   わたし、ただの思春期こじらせた中学生で。   変質者じゃないんです。

 いやあああ。 わたし、最悪の状態で会っちゃった。

 汗だく。ジャージ。竹刀袋。髪ぼさぼさ。

  なんでもう少し女子っぽくしてかなかったんだろ。

 そう考えた瞬間、自分で自分に引いた。

  ええ、わたし何考えてるの。

 翔太さんは、ぐでんぐでんに酔った知らない男の人で、 歌をやめるって泣いてた人で、 拾われた猫みたいにジオンさんに引き取られた人。

 わたしには関係ない人。

 なのに。

  もうちょっと可愛い服着ていけばよかった、とか思ってる。   馬鹿だ。

 電車がガタンと揺れた。 つり革を握る手が震えている。 それが稽古疲れじゃないことくらい、自分でわかっていた。

  好きじゃない。

 そう言い聞かせる。

  好きじゃない。   好きじゃない。   だって、まだ二日目だし。

 でも、ふと気づいた。

 ジオンさんへの「好きじゃない」と、 翔太さんへの「好きじゃない」。

 なんか、種類が違う。

 ジオンさんへの気持ちは、ふんわりしたお守りみたい。 でも、翔太さんへの気持ちは、胸をぎゅっと握られる感じ。

  え、なにこれ。

 中学二年の夏。 わたしは初めて、その違いを知った。

 そして知った瞬間、思った。

  わたし、ちょっとヤバいかもしれない。

 ◆ ジオンの記憶

 その夜。

 ジオンは、一階の事務所で、ひとり本を読んでいた。

 ソファでぐったり寝ていた翔太は、奥の四畳半の部屋で寝かしつけてある。 慣れない布団で、最初はもぞもぞしていたけれど、結局、酔いの疲れですぐに寝た。

 ジオンは本を閉じて、ふと窓の外を見た。

 夏の東京の夜。 通りの向こうのコインパーキング。 古い書店街の看板。 夏の夜風が、ガラス越しにぼんやり感じられた。

  ぼく、入院してたな、こんな夜に。

 ふと、思い出す。

 十三の夏。 病院の天井を見ていた、ひとりきりの夜。

 あの夜、目が覚めた瞬間、世界が少しだけ、違って見えた。 何が変わったのか、いまでも、うまく説明できない。

 ただ、ぼくは決めた。

  もう、戻れない。

 ひとりで、決めた。

 家族は、誰も来なかった。 祖母も、まだ迎えに来なかった。 看護師さんが、たまに覗くだけ。

 その夜から、ぼくの口癖は、

  めんどくせぇ。

 ……だった。

 それから、めんどくさい人生を生きてきた。 めんどくさいことしか、しない人生。

 そして。

 ぼくの隣の部屋で寝ている、若い男の子を思った。

  あのときの、ぼくと、似てる。

 ひとりぼっち。 夢を抱えて、それが潰れかけて、誰にも言えなくて、ぐでんぐでんに飲んで、知らない店で泣いている。

  あの夜、ぼくに、声をかけてくれる誰かが、いたら。

 ジオンは、ふっと糸目で笑った。

  いなかったから、ぼくは、誰かに声をかける人になった。

 それだけ。

 肩書きも、占いも、ぜんぶ、装飾。

 ぼくの本当の仕事は、

  「あの夜のぼく」を、ひとりぼっちにしないこと。

 それだけ。

 ジオンは、本棚の隅から、古いノートを取り出した。 そこには、過去の依頼者の名前が、書かれていた。

 中野直樹・裕子。 そのほか、何人かの、依頼者の、名前。 ちーちゃん。

 そして、新しく、追加した名前。

  三浦 翔太

 ジオンは、糸目で、にこっと笑って、ノートを閉じた。

「めんどくせぇ」

 ぼそっと、呟いた。

 そして、それは、嘘だった。

 ぜんぜん、めんどくさくなかった。 むしろ、ぼくの、唯一の、楽しみ。

 セミの声が、夜の東京に、まだ鳴いていた。

 ◆ ちーちゃんの視点(再開)

 翌朝。

「お母さん、行ってきます」

「いってらっしゃい」

 朝の稽古へ向かう。 セミ。汗。竹刀の音。

 午前の稽古を終えて、お昼前に家に戻った。

 冷蔵庫を開けると、また書き置き。

『冷やし中華、温めないでね』

  うん、温めない。

 ふと、思った。

  きょうは、行かないぞ。

 昨日、変なヤキモチを感じた自分が、恥ずかしくて。 翔太さんとジオンさんが、コーヒーを飲んでる想像が、まだ嫌で。

 心の整理が、ついていなかった。

  今日は、家でゆっくりする。

 そう決めたはずだった。

 冷やし中華を食べた。 お風呂に入った。 夏休みの宿題を、ちょっと開いた。

  うん、開いただけ。

 そして、午後三時。

  ……行こうかな。

 そう呟いた瞬間、わたしはもう、Tシャツを着替えていた。

 ジャージじゃない、半袖のワンピース。 髪も、ちゃんと結んだ。高い位置のポニーテール。 鏡を見て、お母さんのリップを、こっそり塗った。

  わたし、なにしてるんだ。

 そう思いながら、玄関を出た。

 夏の午後。 セミが、ジリジリ鳴いていた。

  行こう。

 決めた自分が、ちょっと嫌だった。 でも、もう、止められなかった。

 電車に乗って、神宝町に向かう。

  きょう、翔太さん、なにしてるんだろう。

 そう思いながら、わたしは夏の午後の東京を、揺られていった。    *   *   * NAKANOのガラス越しに、店内を覗いた。

  え。

 わたしは目を見開いた。

 翔太さんが、エプロンをつけて、お皿を洗っていた。

 くしゃくしゃの髪を後ろでまとめて、汗をかきながら、コップを拭いている。 その隣で、裕子さんがにこにこ、何か説明していた。

  え、なに、これ。

 ガラスのドアを押した。

「いらっしゃ——あ、ちーちゃん」

 裕子さんが振り返った。

「裕子さん、これ、どういうことですか」

「ちーちゃん、知らない?」

「え?」

「翔太くん、今日からここでバイトよ」

「ええええええ」

「ジオンが、家賃なしで事務所に置いてあげる代わりに、お皿洗いしなさいって」

「え、なに、その契約」

「いいでしょ、お互い得じゃない?」

 裕子さんが、にやり、と笑った。

 翔太さんが振り返って、エプロン姿で手を振った。

「あ、ちーちゃん、こんにちは」

  「ちーちゃん」、って、もう覚えてる。

 ジオンさんから聞いたのか、自分で覚えたのか。

「こ、こんにちは」

 わたしは、慌てて頭を下げた。

  なに、わたし、緊張してる、の。

 そして、自分の格好を見た。 半袖のワンピース。 高いポニーテール。 リップ。

  うん、これ、絶対、おしゃれしてきた感、出てる。

 翔太さんが、ちょっと目を細めて、わたしを見た。

「あ、ちーちゃん、今日、可愛いね」

  ぐえ。

「あ、あり、ありがとうございます」

  わたし、いま絶対、赤い。

 裕子さんが肩をすくめた。 裏で、たぶん、にやけてた。

「ちーちゃん、お昼食べた?」

「あ、家で」

「冷やし中華とか?」

「あ、はい」

「うちは、ハンバーグセット、よ」

「いま、いいです」

「あら、来た意味」

「……お昼は、家で、もう、食べたから」

  何しに来たの、と聞かれそうで、こわい。

 裕子さんは、にこにこしながら、

「翔太くん、ちーちゃんに、おしぼり、出してあげて」

「あ、はい」

 翔太さんは、慣れない手つきで、おしぼりをわたしに出した。

「どうぞ」

「あ、ありがとう、ございます」

 ぎこちない、やり取り。

 わたしは、カウンターの、いちばん奥、昨夜と同じ席に座った。

「ちーちゃん、お水、どうぞ」

「あ、ありがとう」

「他に、何か、要りますか?」

「あ、いえ、いいです、と、ジュースで、いいです」

「ジュース、何系?」

「あ、オレンジ」

「はい」

 翔太さんは、グラスに氷を入れて、オレンジジュースを注いだ。

 その所作が、なんていうか、

  慣れてる。

 いままで、何度もこういう仕事をしていた人の動きだった。

「翔太さん、バイト、慣れてるね」

「あ、いやー、上京してからの半年、ずっと居酒屋でバイトしてたんで」

「あ、なるほど」

「歌、続けるためにね」

「あ……」

「でも、それも限界来ちゃったんで、辞めて、今に至るって感じ」

 翔太さんは、ふっと笑った。

 その笑い方が、ちょっとだけ、悲しそうだった。

「でも、ここはいい店だね」

「うん」

「裕子さん、優しいし、おじさんもいい人っぽい」

「うん」

「ジオンさんも、なんか変な人だけど、悪い人じゃないし」

「うん、うん」

「不思議だよね、こんな、ぐでんぐでんの、知らない男を、家に上げる、なんて」

「うん」

「俺も、不思議に思ってる」

 翔太さんは、お皿を拭きながら、ふっと独り言みたいに言った。

「でも、なんか、断れなかった」

「ああ、わかります」

「え?」

「ジオンさんって、ふんわり誘ってくるの、断れない感じが、あるんですよ」

「ああ、そうそう、それ」

「あの、糸目で、にこっと、されると、なんか、もう、いいや、って、なる」

「なる、なる」

 翔太さんは、笑った。 わたしも、笑った。

 裕子さんが、棚を拭きながら、こちらを見て、ふふっと笑った。

  なんか、楽しい。

 そう、思った。

 きのうまで、わたしは、ジオンさんの事務所に、翔太さんが住むことが、嫌だった。 ヤキモチみたいなものを感じていた。

 でも、いま。

  一緒に、いるの、いいかも。

 そう、思った。

 ジオンさんと、翔太さんが、事務所でコーヒー飲んでる想像。 それは、別に、悪くない気がした。

 そこに、わたしも混ざれば、いいだけだ。

 混ぜろ、と、ジオンさんが許してくれれば、の話だけど。

  でも、たぶん、許してくれる。

 ジオンさんは、たぶん、わたしも混ぜてくれる。 あの人は、誰も、ひとりにしない人だから。

 それは、わたしが十二歳の時から、知っていた。    *   *   * 「あ、翔太さんの、業界の名前、教えてもらってもいいですか」

 わたしは、聞いた。

 きのう、ジオンさんに、SHO、って言ってたのを聞いていた。 でも、ちゃんと、本人の口から、聞きたかった。

「あ、ああ」

 翔太さんは、お皿を拭く手を止めた。

 そして、ふっと笑って、

SHO(ショウ)、っていうんだ」

「ショウ、さん」

「翔太の、(ショウ)から取ったんだけどね」

「カタカナで?」

「うん、カタカナで、SHO」

「英語っぽいですね」

「うん、海外でも、いつか通用するように、って」

「すごい」

「いや、まだ、なんもしてないけどね」

「歌、聞きたいです」

「もう、やめたから」

「やめたんですか、業界も?」

「うん。もう、過去のもの」

「教えてもらいたい、です。SHOさんの、歌」

 翔太さんは、わたしを見た。

 しばらく考えて、

「うん、まあ、いつか、機会あったらね」

 と、言った。

  SHO。

 わたしは、それを心の中で繰り返した。

 なぜか、忘れたくなかった。

  いつか、この名前が、もっと、大きく、なる、かもしれない。

 そんな予感が、あった。

 夏の午後、三時、四十五分。 セミが、まだ、ジリジリ鳴いていた。

 NAKANOのカウンターで、わたしと翔太さんは、ぽつぽつ話をしていた。 裕子さんは、棚を拭きながら、にこにこ笑っていた。 美月ちゃんは、ベビーチェアで、よだれかけを口に含んで、すやすや寝ていた。

  あ、ジオンさん、いない。

 ふと、気づいた。

「あれ、ジオンさんは?」

「あ、ジオンさん、午前中で出張、出て」

「え、出張?」

「うん、なんか、急に。電話一本で」

「いつものね」

「いつもの?」

「ジオンさん、急に出張行くの、よくある」

「あ、なるほど」

「明日には、戻ってくるはず」

「そうなんだ」

「うちに、長く居ない」

「ちーちゃん、よく知ってるね」

「うん、まあ、長い付き合いだから」

  そう言った時、わたしはちょっと誇らしかった。

 翔太さんと、ジオンさんは、知り合って、まだ二日目。 わたしと、ジオンさんは、もう、二年以上の付き合い。

  わたしの方が、先輩だ。

 そんな、変な優越感。    *   *   * 「ねえ、ちーちゃん」

 翔太さんが、お皿を拭きながら聞いた。

「あの、ちーちゃんのお祖父さんがオーナーの、ビル」

「うん」

「あれ、すごい古いの?」

「うん、けっこう古いよ。築八十年くらい」

「八十年、か」

「関東大震災のあとに、建てられたんだって」

「うわ、歴史」

「曾おじいちゃんの代から、家族でやってる」

「あ、そうなんだ」

「うちのおじいちゃん、たまに、変なこと言うの」

「変なこと?」

「『あのビルは、もう、人格があるよ』って」

「人格?」

「ビルなのに?」

「うん、ビルなのに」

 翔太さんは、お皿を拭く手を止めた。

 しばらく、考えてから、ぽつりと言った。

「俺の地元にも、そういうの、ある」

「え?」

「うちの漁港、百二十年くらい、続いてるんだよ」

「うわ、すごい」

「で、おふくろが、よく言ってた」

「『この港は、もう、自分で漁師を選んでる』って」

「『お前がここにいるから、港が生きてるんだ』って」

  ……。

 わたしは、しばらく黙った。

 翔太さんのお母さんの言葉。 うちのおじいちゃんと、似てる。

「ジオンさん、こういう話、好きなんだよね」

「え?」

「『付喪神(つくもがみ)の加護』って、呼ぶらしい」

「つくもがみ」

「物にも宿るし、家にも宿るし、会社にも宿る」

「会社にも?」

「うん。古い、老舗とか」

「なるほど」

「だから、ジオンさん、いろんな会社の依頼、受けるんだって」

「そうなのか」

「ジオンさんが言うには、『その人がいるから、会社が生きてる、ってことが、たまにある』って」

「俺、よくわからない」

「わたしも、よくわからない」

 翔太さんは、ちょっと笑った。 わたしも、笑った。

  でも、なんとなく、わかる気もする。

 うちのおじいちゃんが、ビルを絶対、手放さない理由。 翔太さんのお母さんが、漁港を誇る理由。 ジオンさんが、たぶん、それを見て、知ってること。    *   *   * ふと。

「あの、ね。翔太さん」

 わたしは、聞いた。

「うん?」

「ギター、誰のだったの?」

 翔太さんは、お皿を拭く手を止めた。

 しばらく、黙って。

「……ひいじいさんの」

 と、言った。

「え」

「ギブソンの、ES-150、っていうやつ」

「シンプソン……?」

「ギブソン、ね。アメリカの、古いメーカ」

「……ふうん」

  なんか、すごそう。

「アメリカで、いちばん最初の、ちゃんとしたエレキギターらしい」

「最初の、エレキ?」

「うん、一九三六年に出たやつ。ジャズの世界では、伝説のギタ」

「うわ、すごい」

「チャーリー・クリスチャンって人が、その型でジャズを変えたらしい」

「——うちのは、同じ型の、一九三九年製」

「へえ……名前、聞いたことある気もする」

「もう、何十年も前のピックアップなんだけど、いまでも、それを再現しようとして、みんな苦労してる、らしい」

「すごい話」

「で、戦後すぐ、米軍の若い兵隊さんが、ひいじいさんに譲った、らしい」

「兵隊さん?」

「ふつうの、二等兵」

「ヘえ」

「ジャズが好きで、無理して買ったやつ、らしい」

「うん」

「アメリカで、ジャズマンになる夢、見てたって」

「……」

「でも、戦争に引っ張られて」

「うん」

「日本まで、来てた」

「うん」

「終戦のしばらくあと、帰国する時に」

「うん」

「『これ、もう、おれ、弾けねえ』って」

「え」

「『弾いても、戦争のことしか、思い出さねえ』って」

「……」

「『お前、英語、わかるなら、これ、大事にしてくれ』って」

  なんか、その兵隊さんの人生、ぜんぶ、想像できそうだった。

 戦争に行く前は、ジャズが好きな、ふつうの若者。 たぶん、わたしたちと、そんなに変わらない年だったのかも。

 帰る時に、もうギター、弾けない、ってことは、

  それまでの自分じゃない自分に、なって、帰ったんだろう。

 そんなことを、感じた。

「ひいじいさんが、英語、できたみたいで。船員、だったから」

「うん」

「だから、その兵隊さんと、話せた、らしい」

「うん」

「で、ひいじいさんは、漁師町に流れてきて、酒場でそれ弾いて、歌ってた」

「うわ、絵になる」

「ひいじいさんは、ね、長生きしたんだよ」

「うん?」

「天寿、まっとうした」

「あ、よかった」

「俺が生まれる前だけど、九十くらいまで生きたって」

「うん」

「で、ひいじいさんから、じいさんに渡って」

「うん」

「じいさんも、漁師続けながら、ずっとギター、弾いてた」

「うん」

「ラジオに出るくらい、上手くなったんだよ」

「ヘえ」

「島では、ちょっと有名で」

「うん」

「じいさんは、お父さんの形見、だから、って、すごい大事にしてた」

「うん」

「で、じいさんから、親父に渡って」

「うん」

「親父も、漁師しながら、夜はギター弾いてたって」

「うん」

「お母さんを口説いた時も、これで弾いて、歌ったらしい」

「うわ、絵になる」

「でも」

 翔太さんが、ふっと目を伏せた。

「親父は、俺が六歳のときに、海で死んだ」

「え」

「シケでね」

「……」

「俺、親父の顔、うっすらしか覚えてない」

  息が、ちょっと止まった。

「『お父さん、お母さんを口説いた時、ね』みたいな話は、ぜんぶ、じいさんから聞いた」

「……」

「親父が、毎晩、夜、縁側で、これ弾いてた、って」

「うん」

「俺、その音、ぼんやりとは覚えてる、気がする」

「うん」

「夜、寝る前に聞こえてた」

「うん」

「親父が死んでから、家、ぜんぶ変わった」

「うん」

「兄ちゃんが漁師、継ぐことになって」

「うん」

「母ちゃんが、ずっと田んぼと内職」

「うん」

「ギターは、納戸にしまわれた」

「……」

「じいさんが、それを出してきた」

「うん」

「『これは、お前のお父さんが弾いてた、もんだから』って」

「……」

「『置いといて、なんもならねえ』って」

「うん」

「で、俺が中学になったとき、じいさんが、『これ、お前にやる』って」

「えええ、お父さんじゃなくて、おじいさんから?」

「うん。親父、もう、いなかったから」

「あ、そうか」

「親父、本当は、俺に漁師、継いで欲しかったんだ、と思う」

「うん」

「でも、俺が音楽、好きで」

「うん」

「だから、これ、渡したら、俺、漁師に戻ってこない、って、じいさんはわかってたはず」

「……」

「それでも、渡してくれた」

「うん」

「『お前の親父も、たぶん、これ、お前に渡したかったはず、だから』って」

「……」

「『俺が、代わりに渡す』、って」

「……」

「で、その日の夜、じいさんが、『手入れの仕方、教えてやろうな』って、笑った」

  あ。

 わたしは、翔太さんを見た。

 翔太さんの目が、すこし遠くなっていた。 回想に、入っていた。

「島の夕方で、まだ、海が、ちょっと明るくて」

「うん」

「縁側で、じいさんが、ハードケース、開けて、俺に見せた」

「うん」

「『弦は、ね、半年に一回。これくらいの伸び方、見たら、変える時だ』」

「うん」

「『ピックアップ、ぜったい、湿気、寄せるな』」

「うん」

「『シリカゲル、毎月、変えろ。ボディは、月に一回、磨け』」

「うん」

「『指紋、汗、絶対、残すな』」

「うん」

「で、じいさん、笑いながら、こうも言った」

「うん」

「『お前、これ、譜面、見て、覚えるなんて、するなよ』」

「えー、なんで」

「『耳で、覚えろ。家族の声、聞こえるから』」

「家族の、声」

「『ひいじいさんが、戦後、米兵に譲り受けて』」

「『酒場で、楽しそうに、弾いて』」

「『俺が、形見でもらって』」

「『お前の親父が、これでお母さんを口説いて』」

「うん」

「『お前にも、いつか、誰か、口説きたい人ができたら、これ弾けばいい』」

「……」

「『そん時、ひいじいさんも、俺も、お前の親父も、ぜんぶ、お前と一緒に、その人を口説くからな』」

「……」

「『そんで、笑え』、って」

 翔太さんは、ふっと笑った。 少し、目が潤んでいた。

「俺、その日、じいさんと、ふたりで、ハードケース、磨いて」

「うん」

「シリカゲル、二袋、用意して」

「うん」

「『これで、お前にも、教えたぞ』、って、じいさん、満足そうに笑ってた」

「うん」

「『ひいじいさんが、ぼくに、教えてくれたみたいに、ぼくも、お前に、教えた』」

「『これで、お前にも、繋がった』」

「『あとは、お前が、ちゃんと、伝える、だけだ』」

「……」

  伝える。

 その言葉が、なんだか、ふっと、わたしの胸を突いた。

「じいさん、その半年あとに、亡くなった」

「え」

「だから、最後に、教えてくれた、もんだったのかも、ね」

「……」

「親父から、俺に、渡った」

「……」

  ひいじいさん、じいさん、お父さん。   三人とも、もう、いない。   三人の手を通って、いま、翔太さんひとりだけが、握ってる。

「六十年、家のあいだで、回ってきた、ギタ」

「うん」

「親父が、俺を残して、海で死んで」

「うん」

「その想いが、ずっと、ギターに宿ってる、気がしてた」

「うん」

「夜、寝る前に聞こえた、あの音、俺、覚えてないけど、ギター弾いてると、たまに、聞こえる気がする」

「……」

「『これは、お前のお父さんが弾いてた、もんだから』、って、じいさんが出してきた、ギターだから」

「……」

「俺、それ、売っちゃったんだ」

 翔太さんの声が、ちょっと低くなった。

「家賃、なくて」

「うん」

「来月、食えなくて」

「うん」

「他に、売れるもの、なくて」

「うん」

「決めた、夜」

「うん?」

「ハードケース、開けて、最後に磨いた」

「……」

「シリカゲル、新しいの入れて」

「うん」

「ピックアップ、ふいて」

「うん」

「弦も、新品に張り直した」

「……なんで」

「売るんなら、せめて、最後、ちゃんとしとこう、と思って」

「うん」

「『これで、お前にも、繋がった』、って、じいさんに笑われた、ギターだから」

「……」

「磨きながら、じいさんの声、聞こえた、気がする」

「うん」

「『耳で、覚えろ。家族の声、聞こえるから』、って」

「……」

「俺、その夜、聞こえなかったよ、家族の声」

「うん」

「ピックアップから、ぜんぜん、なんも、聞こえなかった」

「……」

「ただ、自分の足音だけが、響いてた、家、出るときに」

「だから、売った」

「いくらで?」

  なぜか、聞いてしまった。

 翔太さんは、ちょっと笑った。 すごく自虐的な笑い方で。

「三万円」

「……は?」

「親父も、じいさんも、すごい、大事にしてた、ギターでさ」

「うん」

「ハードケース、入れて、湿気とらないように、シリカゲル、毎月変えて」

「うん」

「ボディも、ピカピカ、磨いて」

「うん」

「日に当てないように、押し入れの、いちばん奥に置いてた」

「うん」

「だから、保存状態は、ほんとは、すごい、よかった、はず、なんだよ」

「うん」

「で、俺、それ、肩に背負って、楽器屋、何件か回ったの」

「うん」

「最初の店、断られた」

「次の店、二万、と言われた」

「三件目、三万」

「……」

「もっと、いい店、行けばよかったのかも、しれない」

「でも、もう、追い出される寸前で」

「一週間で、家、出ろ、って、大家に言われてて」

「うん」

「だから、もう、決めた」

 翔太さんは、お皿を拭く手を止めた。

「で、その三件目の店主、ね」

「うん」

「最初、俺、ちゃんと説明した」

「ひいじいさんから、ひいじいさんから、じいさんから、親父から繋がってる」

「ギブソンの、ES-150、一九三九年製」

「チャーリー・クリスチャン、ピックアップ、搭載」

「米兵が、戦後、譲ってくれた、家の宝」

「保存状態、いい」

「うん」

「そしたら、その人、なんて、言ったか、知ってる?」

「……なんて?」

 翔太さんの声が、少し震えた。 翔太さんが、それを思い出している。

 そして、

「『こんな、古くせえ、イカくせえ、ギターなんて、売れるか!』」

「……は?」

「『ボロボロで、サビついて、ホコリ、被って、いつのもんだよ、これ!』」

「え、保存状態、いいはずじゃ」

「いいんだよ、それが」

「俺は、ちゃんと見せた」

「えええ、なんで、そんなこと、言うの」

「『お前、こんなもん、持ってきて、どうすんだ! 邪魔だ!』」

「『家に置いとけ、ボケ!』」

「『うちに、押しつける気か!』」

「ひどい!」

「俺、もう、立ってるのも、つらくて」

「うん」

「『金、必要なんです、お願いします』、って、言ったら」

「うん」

「『しょうがねえな、三万、出してやる、ありがたく思え!』」

「ええええ」

「『ふつうなら、千円にもならねえ、ゴミだぞ、これ!』」

「……」

 翔太さんの肩が、少し震えていた。

「そんで、俺、頭、下げて、三万円、もらって、店、出た」

「……」

「ありがとうございます、って、言って」

「ありがとうございます、って」

「うん」

「自分が、何を言ってるか、わからなかった」

  わたしは、しばらく、何も言えなかった。

 三万円。

 値札みたいに、その額が、胸の中に貼りついた。 はがそうとしても、いまも、はがれない。

  剣道で、いろんな大人、見てきた。   でも、こういう種類の大人は、知らなかった。

 道場の師範は厳しいけれど、嘘はつかない。 試合の審判は厳しいけれど、こちらを潰そうとはしない。 新聞記者は、ちょっと調子いいけれど、害はない。

 でも、

  いま、翔太さんが話してる、その楽器屋の店主。

 それは、ちょっと、別のレベルだった。

  わざと、価値を知ってて、悪態をついた人。

 そう、わたしは感じた。

 ジオンさんが、前にこっそり教えてくれたことがある。

「あの大人は、危ないですよ」

「気をつけてくださいね」

 ジオンさんが本気で警戒するタイプの大人。

  たぶん、ああいう人のことだ。

「……翔太さん」

 わたしは、少し声を絞るようにして言った。

「ん?」

「それ、ほんとは……もっと高いやつ、だったと思う」

 翔太さんが、きょとんとする。

「え?」

「ギブソンのES-150。わたし、詳しくは知らないけど……」

「うん」

「うちのおじいちゃん、古いもの好きで。前にギターの本、見せてもらったことあるの」

「へえ」

「そのとき言ってた。『昔の外国製の楽器は、家が買える値段になるものもある』って」

 翔太さんの手が、少しだけ止まった。

「……」

「あと、ジオンさんも言ってたの」

「……なんて?」

「『古いギターがね、ひいじいさんから、じいさんから、親父から繋がってきて、戦争も越えて、それでもまだ音を鳴らしてるなら』」

 わたしは、ジオンさんの口調を思い出しながら続けた。

「『それはもう、家宝ですよ』って」

「……」

「『家宝っていうのは、値段つけた時点で、ちょっと罪なんですよね』って」

 店の奥で、氷がからん、と鳴った。

 わたしは、翔太さんを見た。

「だから……翔太さんのギター、普通の楽器屋でも、たぶん、わたしが思ってるより、ずっと高かったと思う」

「……」

「百万とか、普通に超えてたんじゃないかな」

「いや……そんな」

「買い叩かれたんだよ、それ」

 翔太さんが黙る。

「しかも、たぶん、わざと」

 お皿を拭いていた手が、ぴたりと止まった。

 しばらく、何も言わない。

  あ。   わたし、余計なこと言ったかも。

 そう思った瞬間。

 翔太さんは、ふっと息を吐いた。

 それから、小さく笑うみたいにして。

「……うん」

 と、言った。

「知ってた」

「え?」

「いや。知らなかったふり、してた」

「……」

「俺もさ、たぶん、薄々は気づいてたんだと思う」

 翔太さんは、視線を落としたまま続ける。

「でも、ちゃんと知っちゃったら……立ち直れない気がして」

 蛇口の水音だけが、静かに響く。

「『こんなの売れねえよ』って言われたほうが、俺も楽だったんだよ」

「……」

「自分で捨てたんだ、ってことにできるから」

 そう言って、翔太さんはまた皿を洗い始めた。

 でも、さっきまでより少しだけ、手つきがぎこちなかった。

  あ。

 わたしは、そのとき気づいた。

 この人、たぶん、自分で思ってるより、ずっと後悔してる。 ギターを売ったことを、ずっと引きずってる。

 価値を知らないふりをして。 わざと傷つけられて。 そのまま、家族の歴史ごと手放してしまった。

  お父さんが、子供を残して海で死んだ、その想いも。   一緒に、売ってしまったんだ。

 ふと、頭の中にジオンさんの声が浮かぶ。

「付喪神ってね、長く使われた道具には、宿るんですよ」

  六十年。   ひいじいさん、じいさん、お父さん。三人の手。

 百年には届かない。 でも。

「子供を残して死んだ人の想いってね、百年待たなくても宿るんですよ」

「思いの強さで、ね」

  ああ。   ジオンさん、こういうことを言ってたのかもしれない。

 そんな気がした。

 翔太さんが売ったのは、ただのギターじゃない。

 曾おじいさんから、おじいさんへ。 おじいさんから、お父さんへ。 そして、お父さんから翔太さんへ。

「これで、お前にも、繋がったな」

 そう言って笑った、おじいさんの時間。 夜の縁側で、お父さんが弾いていた音。 家族の声。

  それを、全部。

 売ってしまったんだ。

 少しだけ、胸が痛くなった。    *   *   * そのとき。

「ちーちゃんってさ」

 翔太さんが、ふいに聞いた。

「ジオンさんと、どうやって知り合ったの?」

「あ、その話?」

「うん」

「長くなるけど、いい?」

「いいよ」

 わたしは、ちょっと考えるふりをしてから。

「じゃ、今度ね」

「え」

「今度、ちゃんと話す」

「気になるんだけど」

「気にしててください」

 わたしは、にやりと笑った。

 翔太さんが、困ったみたいに苦笑する。

  あ。

 なんだろう。

 わたし、少しだけ強くなってる気がする。

 竹刀じゃない武器を、ほんの少しだけ握れるようになったみたいに。

 夏の午後、三時四十五分。

 それは、そんな小さな発見だった。



——ジオンの視点——

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