エピローグ①
それから、俺たちと聖女様の恋人――リンネさんと言うらしい――はある程度疲れを癒してからダンジョンを脱出し、安全に気を遣いつつ王都へとなんとかたどり着いた。気づけば「女神の力」は消えてたからね。
そうして最初に向かった先は、やっぱり聖女様のところだ。少し仕事があったみたいだけど、話を聞くなりすぐすっ飛んできたらしい。そして彼女は、リンネさんと再会した。
すげぇ泣いてたな。聖女様と、あとテトラさんとベアさんも。正直俺も。オーリーもたぶんそう。彼は頭が兜だから正確には分からないけど。で、ものすごく感謝された。本当にものすごく。びっくりするぐらい。だからリンネさんが何故か年を取ってないところには目を瞑ってもらった。女神様の奇跡って濁したら納得してくれた。
朗報はそれだけじゃない。リンネさんは、ダンジョンの主となってからも薬の研究を続けてたんだ。しかもその知識も彼の頭の中にちゃんと残ってた。あとダンジョンにあった本もかなり収納して持って帰ってきた。
だから、今すぐってわけにはいかないかもしれないけど、聖女はこれから今よりもきっと楽になる。テトラさんと、ベアさんが望んでいた通りにね。いずれきっと聖女が、聖女という役割に縛られなくなる時が来るのかもしれない。その時が来るまで、リンネさんと聖女様は努力を続けるって言ってくれた。また二人は泣いてた。正直俺も。オーリーもね。やっぱり分からないけど。
それから2週間が経った。




