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ハーレム厳禁異世界転生 転生したら恋愛経験で強化されるチートを貰ったのでゼロから頑張ってみる  作者: 田中飛鳥
3章

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3章③

 というわけで場所を移動して、今度は半個室っぽく区切られたカフェです。どうやら食事姿をあんまり見られたくない種族のためにこういう場所があるらしい。あと、入って早々オーリーは大量のごはんを頼み次々平らげていった。そういえばさっきのとこではあんまり食べてなかったわ。お腹空いてたのね。あと、流石に自分で払ってね。

「ふぅ。いや~おいしかった」

「すごい食ったな。普段こんなに食べるのか?」

「まぁ、身体作りのためにこれぐらいはね。と言っても本当はただ単に食べたいだけだけど」

「へぇ~」

「バンくんのおごりでね」

「うっ」

 とはいえここまで食べるとは思ってなかった。テーブルの上には皿が何枚も重ねられている。今後彼と飯を食う時は場所に気をつけよう。あと、こんな本気で食ってるとこ見せてくれるの嬉しいな。信頼を感じる。やっぱり流石に自分で払って欲しいけど。

「それじゃ、さっそく本題に戻ろっか」

「はい。……はい」

 しかし今するべきはそれじゃない。今後世界を揺るがしかねない超重要作戦の会議である。

「って言っても、普通に誘うだけなんだけど。今度デートしない?って」

「それがムズいんだけど」

「まぁそっか。照れちゃったりするよね」

 そう。デート及びその誘い方についての。

だってで、でっ、デートぉ!?そんなの好きって言ってるようなもんじゃないですか!いやん恥ずかしい恥ずかしい!アタイには無理だわ!それに誘ったことなんて無いし、やり方だって分からないし!

「でもさ、だからこそ誘われたら嬉しくない?例えばバンくんがもしデートに誘われたら、そんな頑張ってくれたんだって思わない?」

「あ~、考えてみれば確かに?でも、俺からでもそうなのか?」

「え?何言ってるの。だって向こうだってバンくんのこと憎からず思ってるじゃん。じゃなきゃアレコレしないでしょ普通」

「へ、そ、そう?」

「それに、相手はあのベアちゃんだよ?あんな相手なんて選び放題だろう人がキミを選んでるんだからさ、やっぱりきっと少なからず好意はあるんだよ」

「な、なるほど……」

「で、そうならデートに誘っても嫌がられることは無いんじゃないかな。流石に」

 でも、オーリーの言う事を信じるなら少なくとも誘う事自体はダメじゃなさそうだ。っていうかそうか、ベアさん、俺の事そんな風に思ってくれてるのか?まぁ外野の意見ではあるけどなんだか頷けた。

確かにそうだよな。俺と居る時、彼女は基本楽しそうにしてくれてる。やることやってさっさと帰るわけじゃない。むしろこの関係のお礼に、と特訓まで見てくれてさえいる。であればまぁ少なくとも嫌われてはないよな。うん。

ただ待てよ?行為の相手として嫌われていないこととデート誘ってOKしてくれるかは別の事だったりしないか?例えばそう、都合良いだけの相手から好意を持たれても迷惑だったり、とか?うわそうだったらめちゃくちゃ悲しい。

「で、でも……。そ、そうだ!アレコレするだけの相手に誘われても迷惑じゃないか?」

 なので疑問としてぶつけちゃう。言葉にするともっと悲しいけど、この程度で済むなら良いかと思って。だってもしデートに誘ってダメって言われたらめちゃくちゃ辛いもん。

「あ~……。いや、でもデートぐらいだったら楽しそうって思われるんじゃない?結構気心知れた仲なわけだし、二人で遊んでもつまんないだろうな~とか思われたりしないと思うけどな」

「う……。そ、そうなのか?」

「それに、二人で遊ぶだけだよ?それくらいまぁ、仲良ければ普通だよ普通。あんまり恋愛とか意識しなくてもいいんじゃないかな」

「へ?」

「まぁそんなつもりじゃなかった、って言われちゃう可能性はあるけど」

「うっ」

 ほらやっぱり可能性はある!

ただ、オーリーの言う通りデートというものについて重く考えすぎでもあるかもしれない。た、確かに?俺ら仲良いし?ふ、二人で遊ぶくらい別に普通なんじゃね?だって日頃から特訓してるし?あ、特訓に付き合ってくれるお礼って誘うのはアリかも。何ならもっとすごいこともしちゃってるし?まぁその「すごいこと」のための関係ではある、かもしれないけど。

いや待てよ?だとしてもやっぱり色々付き合ってくれてるし、少なくとも「すごいこと」するためだけの関係ではもう無くないか?だったら都合良いだけの存在ってわけじゃなさそうだし、OKかもしれないか?うぅ。思考がぐちゃぐちゃだ。どこまでやっても答えは出ない。

「でも、僕にはそこまで彼女が不誠実なようには見えないかな。だってそうなったら、バンくんをたぶらかした挙句その責任を全くとらない人って事になるでしょ。多分そういう人じゃないよ」

「……そうかも」

 とはいえ結局、答えなんてそもそも出ないのかもしれない。だって人の心なんて分からないから。だからもうこの際、気持ちがあるならそのままぶつけちゃった方がいいのかもしれない。あと、確かに彼女はそんなことする人ではないはずだ。

「とはいえ、迷惑になるかもしれない、っていうのはずっと考えといた方がいいかもね」

「そ、そうだよな!」

「だって、ちょっと話は逸れるけどさ。告白とかってちょっと暴力的だと思うから」

「へ?」

 ってストップ!俺ストップ!

え?どういうことだろう?ぶつけるのやっぱダメ?告白って暴力?

「だってさ、告白したら、応えなきゃいけないって感じになるじゃん?」

「まぁ、そりゃな。こっちも頑張ってるわけだし、応えて欲しくはあるよ」

「でもそれって、急だと正直面倒じゃない?」

「え」

「まぁ向こうから唾つけてきたなら自業自得でもあるけど、普通にしてたら告白されて、友達だったかもしれない相手を失うか友達だと思ってた相手と付き合わなきゃいけないか、いきなり選ばなきゃいけないんだよ?ちょっと大変すぎないかな~って」

「あ、あ~……」

「例えばそうだね……」

 面倒?だって人から好意持たれたら普通嬉しいもんじゃないか?例外として「俺からの好意」は除いたり除かなかったりするけど。本当は除きたくないです。俺から好意持たれるのも嬉しくあって欲しい。

それに、モテるって名誉な事じゃないだろうか。それだけ人から好かれてるってことだし、それって自慢できることだし、人間としてできてるっていう証拠にもなるんじゃない――

「バンくん。好きだ」

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