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死闘-光秀と怜君

静は、

「この距離なら車でも行けるけど、せっかくお兄ちゃんがいるんだから、天使界

から行きましょ。この研究室の地下にも、グランドマスターの美智子さんが見つ

けた天使界があるらしいの」

研究室の扉を開くと、地下へと続く洞窟があった。周りは岩で、ゴツゴツしてい

るが、地面の岩の階段だけはきれいに整備されている。湿っぽい雰囲気のする場

所だ。何故研究室の地下にこんな場所があるのかは知らないが。静と僕は懐中電

灯をつけながら進んだ。そして……。

「ここが、地下の最奥。何もないように見えるけど、お兄ちゃんには、見えるの

よね」

「ああ」

確かにある。薄緑色に光る、天使界へと続く、異界の扉が。僕は静に手を繋いで

、と言い、異界の扉へと入った。


そこには何も無い平地にポツン、と人の実寸大の石像があるだけだった。静は

、

「これが天使界? 思っていたのと、ずいぶん違うわ」

と、がっくりと首をおろした。

「ま、いろんな天使界があるからね。ところで場所は? まあ、最近、天使界で

調べることができるようになったけど」

「私達の通ってた、小学校跡地よ」

天使界同士はワープできる。僕は手をかざし、光の扉を作ると、静とともに入っ

た。そして、馴染みの深いあの、小学校の天使界に着くと、外に出た。そこに小

学校はなく、大きな空き地になっている。周りを見ると、民家があるが、日が沈

みかけてるからか、シーン、と静まりかえっている。そんな、静寂の中。

「何故だ、何故攻撃してくる、怜!」

という声が聞こえた。角を曲がって見ると、なんと! 光秀と怜君が戦っている

。

「お兄ちゃん」

「わかってる」

僕は焦っていた。

「トンガリ、そんなのは決まっている。マイセン様の命令だからだ!」

怜君は両木刀の右手で、体を横にひねりながら振りかぶって、きりつけた。

光秀はくらってしまい、倒れた……が、立ち上がった。僕は叫んだ!

「光秀、怜君!」

怜君は、こちらを見ると、

「翔……か、マイセン様はお前を連れてこいと言った。来るよな?」

「何を言ってるんだ、怜君。それより、やめてよっ!」

怜君はちっ、と舌打ちすると、待っていろ、トンガリを倒した後は、力ずくでお

前を連れて行く、といい放った。怜君は力を溜めている。まずいっ! 加重カウ

ンターだ。倍にする力を木刀の端から端まで行き来させ、力を溜めることで、何

倍ものダメージを与える必殺技! 普段は右手の木刀でダメージを、左手の木刀

で能力を溜め、そのダメージを何倍にも高めるのだが、今、光秀はすでにダメー

ジを負っている! だから、両の木刀とも、能力を溜めている! 怜君、光秀を

、殺す気? 対して光秀は飛ぶ能力で、空に飛んだ、そして、能力球、三つをば

らまき、鉄靴をはいた。グラビティバウンド? 飛ぶ能力の付加したパンチで相

手を飛ばし、あらかじめ配置しておいた能力球に相手はあたり、すごい勢いで光

秀の元に戻ってくる、それを鉄靴(鉄靴の下に飛ぶ能力を付加しているので軽い)

で粉砕する、必殺技だ!どちらも、対、モンスター用の技なのに! 僕はどうし

たら、あんなの、割り込めないよ。

「お兄ちゃん、バースト化!」

静が叫んでいた。



一気に三話……筆者、死にそうな気がします。

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