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神に勝てるわけがない

しばらく城の中の一室で、残りのGMを待っていた。光の扉が現れ、知らない女性一人と、男性一人。そして、

「美智子!」

僕と光秀が同時に言った後、美智子は僕と光秀に気づき、驚いていた。

「何故、二人がここに?」僕と光秀は顔を見合せ、

「話すと、長くなるんだけど……」

と、前置きして、今までの事情を話した。主に僕と光秀が未来にいる理由や、静のこと、操られている怜のこと。デスブライターの晴美のこと。この世界の僕のこと、邪影石のこと、等をまず、話した。

「へぇ~、いろんなことがあったのね、特に紺城君のことは気になるな。あ、ちなみに私は、グランドマスターのみんなと秘霊石のある場所に行き、見事力を手に入れました」

GM・ベリルは

「はいはーい、そろそろ自己紹介するからね。各自円卓の好きなところに座ってねー」

と、各自、自己紹介した。GM・リンが、いきなり両手で、円卓を叩いた。

「と~こ~ろ~で!あたしの神域と、ドン・レモーアを封じた奴はどっちだい!」

ドン? ああ、城のことか。声に怨みがこもっているようで、とても、僕です、とは言えない。光秀が、こいつです、と、即効、裏切りやがった。

GM・リンはツカツカと、僕の元にくると、

「いつ、治る?」

怖い。僕は多少身をよじらせながら、

「たぶん、一生治らないかと……リミットブレイクだから」

と、いうか、僕も知らないのだ。答えようもない。

GM・リンは、はぁ、とため息をはくと、

「リミットブレイクの効果は長くても1日できれる。良かった、安堵したよ」

……、その気まずい空気の中、情報交換は始まった。と、言っても、僕達から話すことはほとんどなかった。まず、バースト化のこと。次に、GM・美智子さんが邪影石の意志を取り込んだことにより、石化していることと、石化した美智子さんの場所。そして、バースト化によりいったん、石化がとけたが、バースト化がとけると、再び石化したこと。その間に、この世界の鍵をもらったこと。ぐらいか、話したのは。

「わかった、その場所へは後で行くとして、君達の知らないことを聞いてくれ」とGM・秋久が言ってくれた。

グニャグニャした空間やそこで力がほとんど使えなかったことや召喚や、グランドマスター達が美智子を含めて何をしようとしているか、を聞いた。

GM・ベリルが説明した。

「あのグニャグニャした空間は、神の領域という意味で神域、という。あそこでは、上位の能力しか、使えない。そして光の扉も使えない。つまり、特例を除いて逃げることはできない。使えるのは、上位の属性の能力や、リミットブレイク、マジックウエポン、スキル、さらに、話によると、そのバースト化ってのは使えるみたいだね。僕達グランドマスターは自由に神域を展開できる。昔、神が住んでいたとされる領域だから、下位の能力は使えないのかもね。次は、召喚。これは、神や天使の魂を物に宿して、力を借りるんだ。ああ、この城はただの城だよ。あの時、あり得ないって言ったのは、こういうこと。神に勝てるわけがない。翔がしたのは、神域を戻すことで神の力を城から切り離したってところかな。まともに戦えば、君達は今ごろ……。ちなみに神域でないと、召喚はできない。召喚はもちろん、GM全員ができるが。まあ、それはさておき、僕達がしていること、それはADS【アンチデビルストーン】を完成させること。ADSとは、ある一定以上の力をもった

邪悪な力を、地球外追放する為のスキルだ。対魔王用のスキルでまあ、魔王くらいのレベルがなければ、反応はしない。いま、開発段階でね、最低でも、僕、リン、秋久、ミチコがそろわないと完成はしないことがわかっている」

僕はすかさず、聞いた。

「この時代の僕は生きてるの? 死んだって聞いたけど」

GM・ベリルは、真剣な目をして、

「生きている。おそらく、デスブライターに手厚く保護されていることだろう。復活するその日まで。この前に交戦した時にそのようなことを言っていた」

光秀が、

「交戦? 召喚は?」

「した、いや、しようとしたが、神域が展開出来なかったんだ。何らかのマジックウエポンを使っているに違いない」

僕からも質問、

「そういえば、何で石化した美智子さんの場所がわからなかったの? 天使界で調べれば……」

GM・ベリルは、腕を組むと、

「それは、わからない。検索しても出なかったんだ。邪影石が関係しているかもしれない」

だいたい、わかってきたので、後は、と。僕は、頭を下げてお願いした。

「僕に、戦い方を教えてください。」

光秀の、あっ、俺も俺もっ、という声が聞こえてきた。


忙しくてなかなか先に進めることができませんが、この、いしの力Ⅱは完結させるつもりでいますので、なにとぞよろしくお願いします。

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