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石像

怜が両木刀を使い、立ち上がり、マジックウエポンを使い、僕から遠ざかると、

力を溜めた。加重カウンターか。そして……。僕はその隙に衝撃破を撃った。

怜は衝撃破を玉砕しようと思ってか、

「加重カウンター・Spring」

といい、加重カウンターを飛ばしてきた。……が、衝撃破は加重カウンターをす

り抜け、怜にあたり、怜はぶっ飛び、僕もオートで盾がでる、と思い、油断し、

加重カウンター・Springをもろにくらってしまった。僕は倒れ、立てなかった。

もろにやられる、と思ったが、怜も立てないようだ。


後ろから、声が聞こえた。

「なるほどな、衝撃破は能力とは異なる力な訳だ。し

かし、この翔の新しい力、相当強いな。場のダメージを軽減し、尚、衝撃破を撃

てるようにする、か。いや、違うな。衝撃破が強過ぎるから、そのための結界、

のようなものだな」

僕は叫んだ。後ろを振り向く力もない。

「誰だっ!」

「ハッ、久しぶりだな、翔」

そいつは僕の目の前にきた。黒スーツに身を包んだ赤髪短髪の男性が嫌な笑みと

ともに、近づいてくる。魔石は反応していた。油汗が流れる。連戦。

「ハッ、その様子じゃあ、気づいてねぇみてぇだな。俺だよ、晴美だ」

「晴美? 何故、お前が、いや、お前達は僕達を狙う!?」

晴美は小指で耳をほじると、

「ああ、デスブライタ―の主の命令でな、ちなみに、怜は操られている」

「つまり、怜は操られて光秀や僕を攻撃した?」

晴美はフッと小指についたそれを飛ばした。

「そうなるな」

「晴美っ!」

僕は許せなかった。怜を信じられなかった自身もだが、それ以上に、怜の意識と

は無関係にそんなことをさせた、晴美達に。そして、そうと知りながら、今、何

もできない自分自身が何より悔しかった。

「ハッ、悪いが、お前と怜は回収する。同士討ちたぁ、ちょうどよかった。お前

さんには聞きたいことがあるらしいんでな。ま、お偉いさんの命令なんで、悪く

思うな」

その時、晴美は後退り、

「あまねく地上の光よ、聖痕をもって、この者を回復せよ!」

僕の傷がだんだん癒えていく。顔を向けると、隣には、お姉さんがいた。

「美智子? いや、だいぶ大人っぽい。まさか、この時代のグランドマスター?

僕はそう言うと、その美女はニコッと笑い、ボロボロのマントの中から手を差し

伸べてきた。僕はその手を借り、立った。

「そうよ、詳しい話はあと。今は根性曲がりのこの方をどうにかしないと、ね」

晴美は顔色が悪そうに見える。

「聖痕を解放した変幻使い、美智子か。ハッ、撤退だ」

そう言うと、晴美は、怜の片腕を肩にかけると、スゥっと消えた。グランドマス

ター、美智子さんは説明した。

「私は、正真正銘、変幻使いの美智子。この時代のグ

ランドマスターよ? そして、さっきの回復は、聖痕って呼ばれる、能力者の中

でもトップクラスの者に神様から与えられるものを利用した、まあ、特殊なもの

よね。それにスキルを使い、回復した訳。スキルってのは、能力者二人以上でで

きる技なんだけど、聖痕を使えば、一人でもできるのよ。っと、時間がないわ。

私は邪影石(の意識)と戦ったけど、倒すことができなくて、この身に封じたの。その時、

奴の障気で、石にされた。私が戻ったのは、おそらく、この結界のおかげ。この

結界には、悪いものを浄化する力があるみたい。道具による、洗脳には、効果が

ないかもしれないけど……。私の復活により、奴(邪影石)も一時的に復活するだろうけど、結界が

消えれば、また、元に戻るわ。そうだ!」

グランドマスターの美智子さんは、手をポンっと叩くと、僕に手を出してと言い

、素直に出すと、手に指で文字を書かれた。

「これで、よし。あとは、グランドマスターの住みか、と検索して、この手かざ

せば、ロックされているグランドマスター達の天使界へといけ……」

ここで、結界はとけ、美智子さんは再び石となった。美智子さん、いずれ、助け

に行くから! そう誓い、その場を後にした。




未来で描かれる三つの力はグー、チョキ、パーの関係ではありません。


どっちかというと、イコールの関係です。


物語の展開を先読みしながら読むのも、楽しいかと思います。

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