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プロローグ
俺の名前は【山本 翔太】。
日本生まれの日本育ちで、十七歳の高校二年生。
……いや、正確には”元”高校生。
ある日不慮の事故に遭い、即死は免れたものの生死の狭間を彷徨った。覚えている最後の光景は、俺をはねたトラックと、俺が助けるために突き飛ばした女の子の後ろ姿。その後はもう意識も曖昧で、とにかく『痛み』を感じていたことを覚えている。
『──あなたに、女神の祝福を授けます』
夢の中だったのか、それとも死んだ後のあの世だったのか。どこからともなくそんな声が聞こえてきて、同時に俺は”第二の生”を受けた。
しかも、そこは魔法が発達し、魔物や魔族が存在する地球とは違う世界。
──いわゆる、『異世界転生』を俺は成し遂げたのだった。
女神様に貰ったチート能力、現代社会からの異世界転生、さらに高校二年生というお年頃。俺は誓った、必ずこの異世界で誰にも真似できない『完全無双』をしてみせると!
「……の、はづだっだのに、なんで俺幼馴染の女の子にボコボコにざれでんの……」




