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MASK 〜黒衣の薬売り〜  作者: 天瀬純
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《奇妙な薬たち 〜復習〜 6》

【清涼ミント矯正(がん)

 口臭対策グッズ。

 口腔内の臭いをまず最初に吸収する。臭いの吸収を終えると、タブレットは徐々に溶解を始め、清涼感溢れる香りを口腔内に拡げていく。個人差はあるが、食後に1つ服用すれば、5時間ほど効果が続く。


【婦人用体内循環改善カプセル剤 スクリューβ】

 カプセル型の飲み薬。

 服用すると、体内の余分な水分が肌や毛髪といったあらゆる組織に再分配され、それらに潤い・ハリ・艶を存分に与える。さらに、血液やリンパ液の滞りを一気に解消し、老廃物を円滑に排泄するようになる。薬の効果は1回の服用で大体1年間持続し、肌荒れ・むくみ・便秘・下痢・冷え性・生理痛といった症状から解放される。


【睡魔の添い寝】

 錠剤タイプの飲み薬。

 睡眠導入剤。就寝前に水と一緒に服用することで、心地よい(ぬく)もりを感じながら緩やかに入眠することができる。


陽下民木(ようかみんぼく)

 背丈の低い木の姿をしている。基本的には数本の同種が集まって群れを作り、日当たりの良い場所で日光を浴びて過ごしている。時折、群れから1、2本の木が離れて新たに日差しの良い場所を求めて散策に出掛ける。良いところを見つけると群れのもとへと戻り、情報を共有する。移動する際は、地中に張り巡らせていた根を収束して体組織レベルで変形し、身体を支えたり移動したりするのに適した脚を形成する。


 【陽下民木(ようかみんぼく)】は警戒心がとても強く、普段は地中に根を張っているので他の植物と見分けるのが非常に難しい。常に日当たり良好な場所に生息していることから栄養が豊富なため、妖たちの間では薬の材料として高値で取り引きされている。しかし、製薬企業をはじめとした人間社会ではその存在が全く知られていない。


 根の部分は胃潰瘍や十二指腸潰瘍だけでなく、潰瘍性大腸炎といった根治が難しい消化器系の病気を癒すことのできる妙薬に使われる。


 また幹にいたっては香りが良いことから香木としても扱われ、その香りは喘息だけでなく、呼吸器系の組織が著しく損傷した慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎の治療に一役買っている。


 そして、葉から抽出されるエキスを目薬の材料として使うことで、視力の回復だけでなく、緑内障の痛みや白内障による眼の濁りから人々を解放してくれる。


七転即八起(しちてんそくはっき)

 チューブ型の塗り薬。

 捻挫に良く効く。患部に塗って安静にしておくと、数時間ほどで完治する。


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