第二章 意思があれば道はこじ開けられる!10
数分後、戦場に戻り、場面を見て驚きのあまりボクは足を止めた。道の中にポチとその機械が立ち合っていた。周りの車の伸び上がった炎と、街灯の点滅した光でアクション映画のクライマックスのように見える。機械は大きな目でポチを見下し、支配的な存在感を放つ。ポチは残っている力がないだろうか、集中できないだろうか、恐竜の姿を完全に保たず、溶けているティラノサウルスの形をしている。ボクの頭の中でポチのかすかな声がよぎた。
「サラ……何で戻ったんだ?」
「前はボクにはできることがあるって言ってたんじゃない?ポチが約束してても、あるならやってみたい」
ボクの頭の中の会話が進めつつ、機械はポチとの距離を一歩、一歩縮ませる。
「今、俺たちの心はただのお知り合い関係みたいに踊っているんだ。一つのものになると戻る方法はないぞ。お互いの体、考え、そして意志も自分のものにならない」
「地球を守るなら、それくらい大した代償じゃない」手を握りしめながら、ボクは震える声で言った。
機械はポチのすぐ側に止まった。無関心な目でもう一度ポチを見て何も言わず、自分の大砲のような手を構えた。
「それは自信のない答えだな。本当にそうだと思うならおずおずせずに心を構えて背いっぱいはっきり言え!」
ポチはそう言い、大砲の穴の奥を見つめた。ボクの答えを待っている。
ボクは足を広げ、その場でそそり立つ。「ポチ、こい!」
即座にポチが反応し、機械の光弾を避けた。意識がある波のようにポチが駆けてきた。




