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第二章 意思があれば道はこじ開けられる!9
「龍登!ここにドローンを移動して!」
ボクは通話機に言うとドローンが空から降りてきた。ドローンの方へ手を伸ばし、パラサイトに視線を向けた。ポチのようにこのパラサイトもボクの心を読めるかと思わせるようにパラサイトは、ボクの言うことを待たず、ドローンにくっついて自分のベタベタな体でドローンのカメラレンズ以外を包んだ。
「……サラ何のつもり?」
龍登との小さな声がボクの耳にした。ボクは後ろを向き、ポチの元へと走った。
「その機械は地球を占領するために自分の艦隊か、何とかを呼んだ。それならボクも戦う!」
「バカなことを言うな!サラは絶対に死ぬ!」もう一度、龍登が熱心に声を出した!
「一人だったら、確かにそう。でも、今一人じゃない」走りながら苦しい息で龍登にそう言った。「ちなみにさ、前は龍登に言いたかった。一人じゃないってことを。龍登の悩んでいることが分からないけど、ボクにできることがあれば教えてほしい。友達だもん」通話機にボクはそう伝えたが、龍登の側は静かになった。
「ボクを心配しないで、意志があれば道は開ける」
数秒静かなままだが、「……気を付けて」と通話機から龍登の声が出てきた。ボクは足を止めず、地面の上に漂っているドローンのカメラに上半身を向けた。そして、片手を伸ばし、親指を立てた。




