ジジイと美少女と手りゅう弾
お爺さんがぶらぶらとあてもなく街を歩いていると、美少女を一人見つけました。それも、そこら辺の美少女なんか霞んでしまうくらいのとびっきりの美少女です。しかし、何故か男たちは彼女に群がりません。お爺さんならコンマ一秒でセクハラをするために疾走するところですが。
「おお、麗しのマドモアゼル。このワシ、イケメンマッチョトリケラトプスな紳士と爆走デートせぬか?」
お爺さんのぶっとんだ挨拶に驚いたのか、その美少女は
「痴漢よ!」
と大声で叫びました。
すぐにキャリコを標準装備した物騒な警官隊が駆けつけます。数はおよそ五十人。先ほどの件でお爺さんは相当に警戒されているのでしょう。
「このクソジジイが私を視姦してたのよ! きっと連続強姦魔なんだわ! それにこのイカレた目つき! 将来国際テロリストになる危険性があるのよ! 逮捕してよ!」
もうすでにテロリストみたいなことをしていますが、その慧眼には驚くほかありません。
「このジジイを人権保護法違反の疑いで逮捕する! 全員、撃ち方用意!」
警官隊は隊長の指示とともに一斉にキャリコを構えます。逮捕=射殺という考え方がとっても素敵です。
もっともお爺さんをキャリコで抑えきれるはずもないのですが。
「ほう、この世界のモテ王に逆らうか! 貴様らは、全員非リア充同盟にブチ込んで、まぜまぜしてくれるわ!」
お爺さんは目にもとまらぬ素早さで全員のキャリコを叩き割りました。右手には大根ロリスカリバー。
「ぐふふ、我がセクハラの邪魔をするとは外道めが! このワシがセクハラの尊さを貴様らに伝授してやろうではないか」
エロを隠さないところが潔いお爺さん。男は皆変態であると常日頃から豪語しているだけあります。
「城壁を壊して侵入するわ、迎賓館の窓ガラスを叩き割るわ、このジジイ! 貴様に常識のなんたるかを叩き込んでやる!」
隊長も負けじと言い返します。
「ふん、常識にとらわれた愚物めが! 常識と障子と襖は破るもの! これは小学生の常識じゃぞ?」
しかし、そんな理屈はお爺さんの前では豆腐のようなもの。ありとあらゆる常識はお爺さんの前では紙切れ以下です。
お爺さんは適当に懐に隠し持っていた手りゅう弾をばらまいて退散することにしました。
こんばんは、星見です。
寒いですね。凍えるような寒さが肌を刺します。それはさておき、お爺さんのセクハラ旅行記第一弾。続きはいかに?
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




