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ジジババと迎賓館

 パリーンと窓ガラスが割れる音がしました。

 迎賓館で働くメイドたちは一斉に異変の源へと直行します。そこにはふんどし一丁の怪生物がポーズを決めていました。普通に玄関から入れといっても無駄なのはすでにお爺さん関係者なら誰もが知っていることです。

「ぐふふ! ツインテール教団教皇! ジジジロス十八世、華麗に参上!」

 欧州美人のメイドたちは驚きに満ちた顔つきで、この得体のしれない老人を見ています。

 今度は天井が突き破られる音がしました。

「ちぇいさー! 世紀末美女、ババゲロス二十三世、優雅に参上!」

 対戦車バズーカを持っている老女がポーズを決めています。

 騒ぐメイドたちに静かに現れた大統領から

「この方たちは日本からの大切なお客様です。粗相のないように」

 と冷静な指示が飛びました。メイドたちはすぐに仕事に戻ります。

「さあ、お二方。こちらへどうぞ。窓はすぐに修理しておきますが、天井を突き破るのはやめていただきたいところです。修理が大変ですから」

 どこかずれたコメントですが、もちろんお爺さんとお婆さんは聞いていません。

 通された部屋で適当にご馳走を食い散らかすと

「ぐふふ、次は美少女ハントがしたいぞ! クソババア、ワシは適当に街中を見て回る」

「げふふ、何をぬかすかジジイ! ワシは東欧美男をゲットして日本に拉致するのじゃ、今に見ておれ」

 という物騒な会話を始めました。目の前には大統領が冷や汗を流している姿が見えます。

 お爺さんはメイドたちにセクハラをしてから、街へと繰り出しました。

こんばんは、星見です。

今回はちょっと短めです。次回が今作の第一のターニングポイントになります。乞うご期待!


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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