六話-6
そして、その魔法具は4つ
タイプの違う腕と手のプロテクターのような物が2つと
ライフル型と拳銃型の魔法銃が1つずつだ
『…四人で探しに行くのが無難だな
他の皆はここで待機それでいいな』
反論は無い
『なら、誰が行くかだが…』
「オレは行くぜ
止めたって、丸腰でも…」
『わかってる
一人目はお前だ』
言葉を遮るように爪があるプロテクターを長月に渡した
『で、二人目は…
…俺が行こう
こういう魔法具に使われる魔法は俺の成績が良かったハズだ』
(…と、言っても2番目だが)
俺はもう片方のプロテクターを拾いあげた
『…三人目は…
葉月、来てくれ』
「う、うん」
葉月に拳銃型を渡す
実を言うとあまり葉月にこんな事をやらしたく無いのだが
先の"Search"で二人を見付けたのは葉月だ
連れていかない訳にはいかない
そして、四人目
俺は迷った
誰を連れて行くべきか
(…夜代が居たら…)
夜代はNo.1だった
全ての魔法に置いて
本当は"ものさがし"だって葉月より上手い
全てに置いて、パーフェクト…
もし、夜代が居たなら
選ば無い手はなかった
それ故に、惜しかった
『…霜月、頼む』
「…わかったよ、俺が行く
…夜代の代わりは無理だけど」
霜月はライフル型を受け取った
『…すまない』




