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残月光  作者: 結城コウ
39/144

六話-7


―――――――――――――――――――――――――――――――――――




………




漆黒の幽霊はそこに立っていただけだった



それだけで幽霊の道は開かれる



幽霊はまるで、散歩にでも行くかのように


しかし、一切の静寂を壊さず


一歩…また、一歩とゆっくりと歩いていく



その動作は緩慢と言うより


優雅で



見る者を魅了していた




いや、




"私"を魅了していた



何故なら幽霊の通った道に立っていたのは私だけなのだから…









第6話 Magictool

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