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異世界マニアのおしかけ召喚者  作者: 伊部九郎
第1章 アティム編
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第48話 激戦!柔道大会!

ミレリア「それでは、午後1時になりましたので少年の部を開始したいと思います。少年の部は、14歳から18歳までが参加します。解説と実況は、引き続きトキオ師範とミレリアが務めさせていただきます。トキオ師範、よろしくお願いします」

トキオ 「よろしくお願いします」

ミレリア「コメンテーターですが、ショタなのを暴露しただけで何の役にも立たなかったクロア魔女子はとっととお役御免にさせていただき、代わりに、トキオ師範のパーティー仲間、アウレラ選手に来ていただきました。アウレラ選手、よろしくお願いします」

アウレラ「よろしくお願いします」

ミレリア「相変わらずの巨乳ですね」

アウレラ「刀を振るう時に邪魔で困っています。ミレリア首席検査官のような貧乳に生まれたかったです」

トキオ 「いや、それダメでしょ!」

ミレリア「・・・チッ」

アウレラ「なんでダメなの?・・・って、ミレリア首席検査官、今、舌打ちしました?」

ミレリア「いえ?気のせいじゃないですか?」

トキオ 「ダメなものはダメです!会場の独身男性諸氏もそう思っていると思います」

ミレリア「該当者がこっちを見てしきりに頷いている気がしますが、腹が立つのでとっとと試合を開始したいと思います」

トキオ 「・・・始めましょう」


ミレリア「それでは、開始いたします。少年の部の参加者も8人となっております。1回戦最初の試合はイルマリ選手対ハルトマン選手。審判はエド選手が努めます」


エド  「両者前へ!・・・互いに礼!・・・・はじめ!」


ミレリア「この試合の見どころはどこでしょうか」

トキオ 「右側の16歳のハルトマン君に注目してください。彼は、柔道教室の中でも成長速度がすば抜けており、少年の部には、もはや相手のいないレベルにまで達しています。はっきり言って柔道の天才だと思います。数年後には私も抜かれているかもしれません」

ミレリア「そうなんですか!それはすごい!」

アウレラ「ハルトマンくんかっこいい!」

トキオ 「・・・え!?」

ミレリア「誰かさんと同じかよ・・・」

アウレラ「えー?顔はすごく美形だし、背も高いし、体は筋肉質で鍛えられてるしで、カッコ良くないですか?」

ミレリア「おお!確かに美形ですね。では、そこも注目してまいりましょう」

トキオ 「・・・それ、柔道に関係ない」

アウレラ「頑張れハルトマーン!」(←聞いてない)


ミレリア「両者慎重にゆっくりと前に出ていますが・・あ!突然ハルトマン選手が襟を取ったと思ったらすぐに体を沈めて背負投せおいなげに行ったあ!」


エド  「1本!」


ミレリア「低い体勢からの背負投でしたが見事に決まりました!投げる姿も実にカッコ良かった!」

トキオ 「そこ、大事ですか?」

アウレラ「ハルトマンくんかっこいい-!」

ミレリア「・・・ほら」

トキオ 「・・・次の試合にいきましょう」


ミレリア「2試合目は、ジョーボー選手対ルキニ選手です。二人ともかなり大柄な選手です」

トキオ 「双方、力がありますから、大技で勝負が決まる可能性が高いですね」

アウレラ「顔がイマイチー。体もしまりがなくてカッコよくなーい」

トキオ 「・・・え?」

ミレリア「確かにそうですね。では、動きだけに集中して見ましょう」

トキオ 「・・・いや、そうじゃなくても動きを見てください」

アウレラ「あれー、私の服、右肘のところがほつれてるー。一番お気に入りの服なのにショック―」

ミレリア「そういえば、アウレラ選手、冒険者としてのいつもの服で柔道用の道着を着ていませんが、どうされました?」

ミレリア「あれ男専用のデザインになってない?胸のところが窮屈でちゃんと腕が動かせないから着るのやめちゃった」

トキオ 「あ、しまった!そうかも。ごめんごめん」

ミレリア「さりげなく巨乳だと自慢したいんだな(ぼそっ)」

アウレラ「ん?なにか言いました?」

ミレリア「いえ、別に・・・って、トキオ師範、どさくさに紛れてアウレラ選手の胸をまじまじと見ないようにお願いします」

アウレラ「ええー!?」

トキオ 「い、いえ、見てませんよ。アウレラ選手の向こう側に見えている控えの選手の調整ぶりを見ていただけです」

ミレリア「・・・そういうことにしておきましょう」


エド  「1本!」


ミレリア「あ!そんな会話をしているうちに、抑込おさえこみでジョーボー選手が勝利したようです」

トキオ 「見事な抑込でしたね」

ミレリア「・・・ホントに見てました?」

トキオ 「も、もちろんじゃないですか!良い試合でした」

アウレラ「やっぱり、ちょっと肘をつくろってくる」


アウレラ退席。

トキオとミレリア、ぽかんとした顔でアウレラを見送る。


ミレリア「なぜかコメンテーターがいなくなってしまいましたが、試合を続けましょう」




ミレリア「・・・と言う間に、早くも少年の部の決勝戦です」

トキオ 「素晴らしい進行スピードですね」

ミレリア「結局、アウレラ選手は戻って来ませんでしたが、決勝はハルトマン選手対ボング選手です」

トキオ 「ここまで、ハルトマン選手の勝ちっぷりが見事で、2試合とも瞬殺でした」

ミレリア「そうですね。柔道も強くて美形でスタイルも抜群!私がもう10歳若かったら、彼女に立候補したいところです」

トキオ 「それでも6歳年上だからきっと無理・・・」

ミレリア「何か言いました?」

トキオ 「いえ。試合に集中しましょう」

ミレリア「そうですね。この試合の審判はテリット選手が努めます」

トキオ 「テリット選手も審判に慣れて来た感じがします」

ミレリア「確かにそうですね。児童の部の時はトキオ師範に訂正される場面もありましたが、かなり、的確な判定が出せるようになっています」


テリット「はじめ!」


ミレリア「ボング選手、今までのハルトマン選手の試合を見ていたのか、警戒するように間合いを取って襟首をつかもうと手だけ出していますが、ハルトマン選手、それを嫌って払っています」

トキオ 「二人は柔道教室で一緒に練習していますから、ボング選手がハルトマン選手の力量を十分理解しての対応ですね」

ミレリア「なるほど。もしかすると、ボング選手になにか秘策があるのかもしれません」

トキオ 「そうであったとしても、この試合も決着は早いと思いますので動きを見逃さないようにお願いします」

ミレリア「そう言っている間に、ボング選手、体勢を低くして突っ込み、ハルトマン選手の腰のあたりをを抱え込んだ!あっ!ハルトマン選手、その突っ込みをこらえると、逆にボング選手の胴を両手で抱え体を後ろにそらしてそのまま頭越しに投げたあ!」


テリット「1本!」


ミレリア「決まった!ものすごい大技!・・・今のはなんという技でしょうか?」

トキオ 「俵返たわらがえしですね。なかなか見られる技でありません。ボング選手は双手刈もろてがりに行こうとしたようですが、ハルトマン選手がうまく受け止めて瞬時に返しました」

ミレリア「めずらしい大技を決めてハルトマン選手の優勝です!うれしそうに両手でガッツポーズをしています!その姿も実にカッコいい!」

トキオ 「・・・そうですか。しかし、やはり、ハルトマン選手の実力が頭一つ抜けていましたね。スバラシイです」



ミレリア「少年の部も終わりまして、最後は皆さまお待ちかねの一般の部です!」

ミレリア「参加したいという、冒険者や一般市民の方が多数いらっしゃいましたので30人という大人数になりました。」

ミレリア「テリット選手とマルケル選手はシードとなり2回戦から参加されます」

トキオ 「冒険者の方々の参加が多かったですが、冒険者は皆、負けず嫌いですので、先日の練習試合で負けた方や練習試合に参加できなかった方が特に熱く燃えているようです」

ミレリア「あまり気合が入り過ぎてケガをしないようにお願いしたいと思います」

トキオ 「そうですね。そこに十分注意して戦っていただきたいと思います。また、大会とはあくまで練習の成果を発揮する場ですので、本日優勝できなかった方も、大会が終わりましたら遺恨を残さずに、明日からは今まで通りのお付き合いでお願いしたいと思います」


ミレリア「一般の部は19歳以上の方が参加されます」

トキオ 「若い方がベテランの冒険者にどのように挑んでいくか。そこも見どころの一つですね」

ミレリア「それでは第1試合です。エド選手とオットー選手の対戦です。」

トキオ 「オットー選手はハルトマン選手のお兄さんになります。ハルトマン選手より柔道を始めたのが遅かったので、今は少し負けている感じですが、将来が楽しみな選手の一人です」

ミレリア「そうなんですね!どうりで美形だと思いました!そこも注目してまいりたいと思います」

トキオ 「いやいやいや、そこ関係ないでしょ」

クロア 「関係あるわよ」


トキオ 「おわっ!いつの間に後ろに!」

クロア 「一般の部が始まる前からいたわよ。あんたたちがそこに座らせてくれないから、ここから見てるのよ」

ミレリア「少し鬱陶しいですね」

トキオ 「しょうがないから座らせてあげましょう」

クロア 「なに?座って欲しいの?しょうがないわねえ」


ミレリア「やれやれって感じがしますが、始まりますので試合に戻りましょう」

トキオ 「試合だけ見ていればいいと思います」


テリット「はじめ!」


ミレリア「エド選手、始まる前はしきりにオットー選手を睨んでいました。美形なのを嫉妬しているようです」

トキオ 「ええ!?・・・でも、そうかもしれません」

クロア 「彼ならそんなところじゃないの」

ミレリア「エド選手、試合が始まると不敵な笑みに変わりました。ゆっくり間合いを詰めて・・・と思いきや、いきなり突進!」


テリット「1本!」


ミレリア「エド選手、組み付こうとした瞬間にオットー選手に払腰できれいに投げられてしまいました!」

トキオ 「相手が19歳だとみて侮ったのではないでしょうか」

ミレリア「決められた技も、練習試合の時と同じだったのではないですか?」

トキオ 「そうですね。あの時も瞬殺されていましたから、進歩がありません」


ミレリア「第1試合は少し残念な結果に終わってしまいました」

トキオ 「残りの冒険者の方々は気を引き締めて試合に臨んで欲しいと思います」

クロア 「他の人は大丈夫なんじゃない?」


ミレリア「そう願いたいところです」



・・・次回へ続く。

柔道の技が短時間で連続して見られる動画がありましたので、リンクを貼っておきます。


◆手技

https://www.youtube.com/watch?v=rr3ppAgS2HI

◆腰技

https://www.youtube.com/watch?v=sFlpKdmyCew

◆足技

https://www.youtube.com/watch?v=nW0XXpyMG3A

◆真捨身技

https://www.youtube.com/watch?v=OC-0Cjf3jeo

◆横捨身技

https://www.youtube.com/watch?v=tvlB9bhUbI8

◆抑込技

https://www.youtube.com/watch?v=rc5QSCXxvKY

◆絞技

https://www.youtube.com/watch?v=m-cpyeMlfDQ

◆関節技

https://www.youtube.com/watch?v=_s3NeaH-kXk

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