2.就職先
「ふぅむ。」
騒がしく常に音が鳴っている街の中心、街に似合わない服を着た人達が慌ただしく移動している。
「初期のお金は30万円か。」
先ず服を買ってジョブ探しかな?
龍に仕えるジョブねぇ、神職、政治家、官僚のどれか。
と言うか神職だろうね?
「神社で神職ジョブ取ってからサブジョブで政治家が近道かな?」
取り敢えず冒険者ギルドで登録、その後神職ジョブ持てる神社紹介してもらってって感じかな?
「ん〜、悩んでても仕方ないから行動するか!服屋後冒険者ギルド、そこで聞く!行動開始!!」
少年はMAPを表示して服屋にポイントを付けると歩き出す。
「ここかな?」
街並みが日本というか古代中国なんだよな、赤を基調とした建築群で神社みたいなのが繋がってる?資材は木だね。
「入るか。」
少年がドアを開けて中に入ると多くの着物が並べられた外観より遥かに広い店が目に入る。
「あん?らっしゃい!着物買いに来はったん?と言うか見た目的に旅人さんやん、好きにみっててーや!」
黒髪を団子に止めて藤の柄の着物を着た女性が口早にそう言う。
「え、あ、はい。」
陽キャだ…敵だ…
「そや!自己紹介せなあかんな!着物屋藤桜の店主やっとんねん、藤桜茜っちゅーもんや!よろしゅうな?」
「よっよろしくお願いします、龍宮瀬奈と申します。」
「そなんかしこまらんでええんやで?タメ話はってよ!」
「えっと、よろしくね、?」
「おう!どないな着物着たいんや?」
「普段着したいから2尺袖と行灯袴かな、黒い袖に赤い袴で、赤い曼珠沙華の柄がいいかな。」
「普段着で曼珠沙華っちゅーのはなかなかないけど、まぁ悪いもんっちゅー訳でもないわな!」
そういうと彼女は少し奥の方に行く。
「この素材から決めてってーな!」
「正絹で、どれだけ高くなっても良いよ。」
「そないな高いのええん?!」
「うん、妥協はしたくない。お金は稼げばいいだけ。」
「まぁ払えるんやったらええけど、3、40万は下らんで?」
「荒計算でも良いからいくらぐらい?」
「ん〜そない絵柄模様でも無いし、まぁ435000円ぐらいやな。そっから税やらかかりはるけど、」
「わかった、60万あれば足りる?」
「そないあったら足りはるけど、ここ来たばっか何やろ?ほんまに大丈夫?」
「任せて、今日中に用意するから!」
「よぉーし、わかった。うちもそなん事言われよったら手抜けへんわ!すぐ作ってやるけん早よ稼いで来ぃや!」
「わかった!」
さて、任せてと言ったもののどうするかな?
冒険者ギルド行ってから考えるか⋯
少年は考え込みながら一際大きな建物へと向かう。
少年が大きな戸を開けると鈴の音が鳴る、それと共に受付に緑色の西洋風の服を着た女性が向かって来た。
「冒険者ギルドへようこそ、冒険者登録ですか?」
「はい」
「承知致しました、少々お待ち下さい」
女性はそう受け応えすると裏に1度戻り書類を持って来た。
「先ず前提条件として冒険者ギルドは冒険者活動で生じたあらゆる命の危機に対して、サポートは致しますが責任は負いかねます。また冒険者ギルドの依頼は強制では無く冒険者の皆様には拒否権が認められております。それを頭に起きこちらの書類に目を通して頂き、もしそれでも宜しければサインと、冒険者ギルドの登録用紙への個人情報の記述を宜しくお願い致します。また個人情報保護に着いても書類の中に記載されております。」
「わかった。」
あぁ、まぁ何となくわかった。
サインしていいね。
「登録用紙を」
「こちらです。」
ん、名前、ふりがな、性別、種族、レベル、住所、職業かな?
龍宮 瀬奈
りゅうぐう せな
男
龍人
1Lv
住所無し
職業無し
「これで良いですか?」
「構いません、それではこちらのカードをお預け致します。冒険者登録の完了の証となりますで無くさないようにお願いしますね。」
青色の線が入ったカードだね、指名とかが書かれてる。
「それと仕事の紹介して頂けますか?」
「承知致しました、担当者に変わりますので少々お待ち下さい。」
受付が裏に戻って2分ほど経ち書類を持って青色の色違い服を着た女性が出て来た。
「職業紹介で宜しかったでしょうか?」
「はい」
「先ずお求めの職種は御座いますか?」
「えっと、神職ですね」
「はい…龍宮様は龍人族でお間違え有りませんよね?」
「はい」
「でしたら神宮にて神宮司と呼ばれる職業と龍巫女と呼ばれる職業が御座います」
「説明して頂けますか?」
「承知致しました、まずこれらの2つの名称は男女を分けるもので階級や仕事内容等に違いはございません。給与は1日で50万、神事などがある時は1日で5000万、兼業は一部を除いて禁止、仕事内容は月に3回ほどある神事、お祓い、婚姻の儀など一般的な宮司の仕事ですね、ですが龍神様含む要人が参拝する際などの護衛や奉仕等など礼儀作法や応用力、そして種族として龍人である事が条件など厳しい条件と求められる大きな責任及び技能がある為余り目指す方は見ませんね、それに神宮以外ではそもそも無い職業ですし炎龍様の治めるこの国では3人も居ない筈です。」
「おぉ、魅力的。」
「はい。」
「それじゃあそこに紹介状は頂けますか?」
「承知致しました。」
女性が紹介状に書き込むと少年に受け渡す。
「こちらを手にして日領神宮の星宮内親王殿下⋯星宮神宮祭主様に合わして欲しいと言えば通してくれます。」
「分かりました」
「それではこちらが地図になります。」
「ありがとうございます」
少年は足早に冒険者ギルドを後にすると神宮へと向かって行く。
「はっはぁっはぁっ⋯」
つら⋯い⋯ながいよ⋯
「かいだん⋯ながい⋯」
とべっ⋯とべれは⋯ぼくとべるじゃん⋯!!
「〈飛翔〉」
少年が苦痛を浮かべた顔を浮かべながら階段の中腹で飛び立った、
「はぁーっはっはっはぁっはっ⋯」
づら⋯
「とぶのもらくじゃない⋯」
「だろう?」
凛とした声が響く。
白生地に白い文様があしらわれた袴⋯特級神職かな?こっちの世界でもそうならだけど。
「君が龍宮君だね?私が星宮響だ。」
「え、あ⋯はい⋯」
何で知ってんだろ
「見ていたよ。」
「ストーカー?」
「そんなものだ。さぁこっちにおいで、面接は必要無い。今から支度をして貰う、龍巫女は人手不足何だ。」
「え、宮司じゃないんですか?僕男ですよ?」
「それがどうした?顔が良くて女性的なら龍巫女だ。要人の奉仕に丁度いい。」
「要人の奉仕ってキャバクラ?」
「そうだ。」
「そうなの?!」
「あぁ。君達龍巫女には媚びへつらってご機嫌取りして貰いたい。」
「そ、そうなんだ⋯まぁいいけど。」
「さて、君のやりたいことは神から聞いている。大きな夢じゃないか。そんな夢を叶えるのにここは丁度いいぞ?コネは大切だ。」
「そうですよね、取り入ってコネで入れて貰えないかな?」
「12世の祖⋯龍神の奴に取り入れば出来るんじゃないか?あたしは知らんがな。」
「龍神様の趣味って分かります?」
「どっちのだ?」
「どっちも」
「ふむ?」
やっぱりおとこの娘が好きかショタが好きかロリが好きかとか有るからね。
「奴はな、取り敢えず少年が好きだ。少年なら取り敢えず何でも良い。面の良い少年が好きだ。男色だからな。そして頭の良い少年が好きだ。メンヘラだから自分の気持ちを汲み取って欲しいんだ。そして何より酒が好きだ。酌をすれば直ぐに落ちる。」
「はいはい。強引な方が好きか草食なのが好きかとかあります?」
「駆け引きが上手いのを好む。そして何より照れてくれる奴が好きらしい。」
「じゃあ普通の趣味は?」
「特に無いな。強いて言うなら酒と交尾だ。」
「そんな頭真っピンク何ですね」
「あぁ、奴の子供は30人は下らないと言う。未成熟の少年を妾にする極悪人だ。」
「龍って男同士でも子供作れるんですね」
「あぁ。龍の雄は基本的にどんな生物だろうとどんな性別だろうと孕ませられる。龍の血筋を持つ種族が多い理由はそれだ。」
「へ〜、龍人は?」
「龍人は〜どうなんだろうな?」
「取り敢えず分かりました。ここで働かせてください!!」
「それは良いが。取り敢えず着替えてもらうかな。ほら。」
星宮響が少年へと服を投げる、巫女服だ。
「はい!」
正絹の価格は現代の1.5倍ぐらい
物価に違いはそんな無い。ただ西洋系の物は2倍ぐらい違う




