第44話:採寸
「はーい、みんなちゅうもーく!」
ある一人の言葉にクラス全員が振り返る。一体何なのだろうか。
「これ見てくれない?」
彼女の手に握られていたのは一つの衣装。メイドがよく着る服で、露出度が高い。
「メイド喫茶でしょ? 衣装これにしようってなってさ!」
「こ、これ着るの? 本気で?」
「もちろん! みんなはどう?」
男子はすぐさま賛成したが、女子はあまり乗り気ではなかった。それもそのはず、露出度が高いのだから。それだけ自信のある人でないと成り立たない。
「ほんとに大丈夫だから! ね?! 任せてくれない?!」
「そ、そこまで言うなら……」
みんな圧によって渋々承諾。私は別にどうでもよかったので関係ないが。
「じゃあ決定! あ、女子は採寸があるから来て!」
ということで、私たちは採寸のために空き教室に行くことになった。
到着すると机にメジャーのようなものが置いてあった。きっとこれで測るのだろう。
「はい、じゃあまずアクアさんから!」
「は〜い」
私は抵抗することなくTポーズをする。これが一番測りやすいとかなんとか。知らないけどね!
まずはバストから。
「っ……」
次はウエスト。
「細……」
次はヒップ。
「でっ……」
「ん? どうしたの?」
「な、なんでもないよ!」
慌てて距離を取るクラスメイトに私は疑問に思った。なぜそこまでする必要があるのか……わかんない。
「(やばい……アクアさんめちゃくちゃスタイルいい……)」
「(ね。もう、ボンキュッボンだよね)」
「(絶対やばいよあれ!)」
そんなひそひそ声が聞こえてくるので自分の体を見た。
「……あれ、足どこ?」
自分の足が見えなかった。
「続きが気になる……!」
「もっとないの!?」
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