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第0話:海
およそ百億年前、海とともに誕生した存在がいたという。
その者は世界の生物の進化を間近で見ており、現在まで生きているという噂もあるほどだ。
だが一部の歴史書にはその者が死ぬ姿が描かれており、本当に生きているかは一部の人しか知らない。
歴史書の分析、矛盾していないかの観点で、世の中では「転生している」と結論づけられた。
「痛……なに?」
街を歩いていた一人の人物が頭を抱えて痛がっていた。外傷はないのできっと頭痛だろう。
「それより早く行かないと!!っていて!……」
頭痛が引いたので目的の方向に走り出す。走った途端にずっこけよろけたがすぐ立て直す。その道の先には大きな学園があった。
「ねぇ、あの人誰?めちゃくちゃ可愛くない?」
「そう思うよね?可愛いしきれい……」
街の人がヒソヒソ話すほど美しかった。男は顔を赤くし、女は黄色い声を上げた。
「や、やばいやばい早く行かないとぉ!!!」
遅刻しそうなので走る、一般人より圧倒的に速いスピードで。
――スキル「海の化身」を検知。頑張ってね。
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