一分で開いちゃえばいいのに
まだかな まだかな
花火大会の女子トイレ
長い行列進まない
あんなに酒を飲まなきゃよかった
後悔しても後の祭り
家のトイレにワープしたい
子供に 浴衣に 女性のあれこれ
時間がかかるの仕方ない
仕方ないけど限界だ
ああ やっとあと一人
だけどまたまた 浴衣のお姉さん
お願い先に入らせて 一分で出るからさ
もじもじする私を置き去りに
無情にも閉まるドア
その時パッと閃いた
早ション専用 スピードトイレがあったらと
一分で自動的に ドアが ばんって開いちゃうの
早くしないと ゲームオーバー
焦ったお尻が丸出しよ
スリリングなアトラクション
せっかち組はこのトイレ
ゆっくり組は普通のトイレ
これで行列 少しは解消?
仮設でいいから誰か作って
丸出しのお尻を想像し
ぷぷっと笑いこらえるうちに
気づけば 天国のドア開いた
ああ なんて幸せ
膀胱空っぽ ありがとう
お待たせしました さあどうぞ
今度は貴女が天国へ
多分一分で出れたはず?
私のお尻は見えていない
これで新しい酒が飲めるぞ
やっぱり もつ煮も買っちゃおう
まだ続く 長い行列を横目に
屋台の手招きに飛び込んだ