雨宮「おいストーリー進んでないぞ」
今の私に足りないもの!それは評価感想意見文章力知識語彙感性構成力精神力!そしてなにより!経験が足りない!
月曜、それは学生が忌み嫌う曜日だな。
実際休み明けはとてもダルイ。
まぁ期末テストも終わって夏休み直前でウキウキなんだがな。
いろいろあるが俺は昨日の特訓でとても疲れている。
さらにハナが「一人は暇だから嫌」とか言い出した。
普通の人には見えないからと学校についてくるようだ。
めんどくせぇことになりそうだ…
午前の授業は眠かったがそれ以上にハナが何をしているのか気になった。
おい、学級文庫読むな。本が浮いてたら不自然だろ!
皆授業に集中してて気づかなくて良かった。
見た目同様の落ち着きの無さは俺としては意外だった。
いつもの口調からすると…ね?
気がつくともう昼だった。俺は自分の席で一人で弁当を開いて食う。
もちろん自分で冷凍食品つめて作った。
あまりおいしいとは思わない。まぁまずいというほどでもないがな。
昼食を食った後は…することが無い。寝る。
「本当に友達いないのね。」
ハナが話しかけてくる。
「話しかけてくんな。頭おかしい奴に見えるだろ。」
もちろん小声で返す。
「誰かに話しかけて友達つくろうとか思わないの?」
「うるさい。学校でキャラ作ってまで友達とかいらないし。ありのまま受け入れてもらおうとして失敗しただけだし。」
「まともなようで社会不適合ね。」
それ以上は何も言わない。
声が聞こえたのか向こうの女子がこっちを気にしているからだ。
疲れているので寝る。
まどろみが気持ちいい…
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で目を覚ます。予鈴だ。
10分は眠れた。仮眠としてはちょうどいいな。
ハナは…足元でカバンを枕にして寝ていた。
午後は…生物…移動教室かやっべ!
ハナは寝てるし置いてくか。教室にはもう誰もいない。
急いで生物室へ向かう。
普通に間に合った。急ぐまでもなかったぐらいだ。
もしかして無意識に加速で走ってた?
まぁ見られてないしそこまで速い速度でもなかったから大丈夫だろ。
授業を終え、教室に戻る。
ハナはまだ寝ていた。勝手に出て行ってなくてよかった。
カバンを探るふりをしながらハナを叩き起こす。
「ん…ハッ!眠ってしまっていた!」
気持ちよさそうに眠っていたな。
「今日の授業はもう終わったから帰るぞ。」
帰り道
「ハナ、やっぱ学校には来ないでくれ。集中できない。」
「私も行っても面白いことないしあなたの家でいいわ。」
「結構動き回って楽しそうだったじゃねぇか。」
「別に、何か無いかと思っていろいろ見てただけよ。」
いいんならいいけどな。
今日も疲れたし、早めに寝よう。
ついに雨宮まで日常回に侵食され始めた。急展開とかそのうちくる。