雨宮「一応主人公です。」
ストーリーは雨宮視点で進む。進まないけど時音がでしゃばる。俺どんだけ時音贔屓してんだよ。まだ始まったばっかだぞ?
「とりあえず親とかにお前のことどう説明すりゃいいの?」
「普通の人間には私は見えないから安心しなさい。」
つまりお前との会話は全部独り言に見えてるってことか!?
この情報は手に入れてよかった…と思う。
「明日は日曜日。学校休みでしょ?特訓するわよ。」
「明日っすか…まぁどうせ暇だからいいけど…」
「何?友達いないの?」
「ただ暇なだけだよバカヤロー!」
「いないのね。」
いるもん。俺にだって親友と呼べる存在くらいいるもん。
ただ最近ちょっと付き合い悪いだけだもん。
ちゃんと俺のこと思ってくれてるはずだもん。
「いじけないでよ。気持ち悪い。」
「心傷つけるのも大概にしろやあああああ!!」
あぁ神よ、なぜこんなのが私のパートナーなのですか…
そりゃ最初助けたときはかわいい幼女だと思いました。
でも蓋を開けたらこんなのってないですよ…
「他に聞きたいことないの?」
うーん…
「じゃあぶっちゃけ俺の能力ってどんくらい強いの?」
「上の下ぐらいかしら。あなたの能力は普通に使える能力よ。」
「マジで!?」
「使いこなせればの話だけれどね。」
え?どういうこと?
「気づいてないの?無意識で使ってたときのほうが速かったのよ。」
「全部同じ速度だと思ってた…」
「鈍いのね。最初にあいつの火炎弾を避けたときの速度が十倍ぐらいかしら。逃げてるときとここに来るときはその半分以下、三倍ってとこね。それでも曲がり角とかかなり危なかったわ。十倍はコントロールできないんじゃないかしら?」
「三倍をコントロールするだけだとどんくらい?」
「下の上ぐらいね。戦闘中追えない速度ではないだろうし。」
マジか…
「でも頑張れば使いこなせるようになるんだよな?」
「そうね。レベルの低い能力を努力で強化している人もいるし。そういう意味ではコントロール以上を求められない分楽よ。」
「よしっ!頑張るぜ!」
「というかあなた参加する気満々じゃないの。何か叶えたい願いがあるの?」
バレたか…
「あぁあるぜ。でも教えない。」
「別に興味無いわよ。どうせ友達欲しいとかでしょ?」
「んな虚しいことするかっ!!」
まぁそれはおいといて、さっきの話で気になったことが一つある。
「加速よりもっと強い能力ってなんなんだ?」
加速十倍が上の下ってことはとんでもないのがいるんだろうな。
「そうね…時間操作、空間操作、反射、吸収、精神攻撃系、加速以上で私が思いつくのはこのぐらいね。」
うわ…なんかやべぇ…漫画とかでもよく見るチートどもだ…
「私が知ってる限りでは時間操作が最強ね。出場した回全て優勝してるもの。しかも初代からまだ受け継がれていないし。場慣れも相当なはずだから。」
「初代から受け継がれてない?どういうことだ?」
「このバトルが始まったとき、三百年前から時間操作を使って生きてる奴がいるのよ。」
「江戸末期から生きてる奴かよ…武士なのかな?」
「さぁね?私はそいつのことあんまり知らないわ。」
そんなすげぇ奴がいるのか…
「もう質問は無い?」
「ん、あぁ、もういいぜ。」
「じゃあ私はここで寝るから。食事はいいわ。」
そういって押入れの中にハナは入っていった。ド○えもんかよ。
時計を見るともう六時になっていた。結構話してたな。
少し小腹が空いたので台所へ行く。
机の上にメモがあった。
『速人へ 母さんと父さんはくじ引きでイタリア旅行を当てたので一週間ほど戻ってきません。連れて行こうと思ったのにいつの間にか出かけてて、携帯に連絡しても速人の部屋から音がするので父さんと行くことにしました。てへ』
てへじゃねーよ!ホームア○ーンかよ!
衝撃の事実を知った俺は一人寂しくインスタントラーメンをすする。
まぁいないのは結構ありがたいかもな。
ハナと喋ってると叫んでツッコむこと多いだろうし。
別に強がってねーよ。この歳で家族いなくて寂しがるとかガキじゃねーんだから。
ただ…イタリア行きたかったな…
説明回は重要なんだろうけど、雨宮のほうじゃないとストーリー進まないんだろうけど、あえて時音日常回を挟んでいく。ストーリーがいつまでたっても進まない可能性すら有り。




