最終章『神滅』
小坂が俺とザンの間に入り、俺を庇って巨人狩りを受ける。
1撃で小坂のHPは0になる。
ガリン「小坂!」
小坂「マスター、逃げないで戦って勝ってください」
ガリン「何いってんだ?俺の戦略は俺がやられることで完成していた!」
俺の作戦は俺を倒したザンが余裕を見せてるときに小坂が罠にかけて終わらせるというものだった。
小坂「だから、逃げないでください。決着は自分でつけてください」
見抜かれていた。俺はザンとの戦いに恐れていた。
だから、小坂に最後を閉めてもらおうとしていた。
長々と話してるとザンが大剣をもう一度振る。
それを回避しながら言った。
ガリン「しかたないな、悪魔(俺)の戦い方で終わらせてやるから、先に休んでろ」
小坂「はぃ」
最後の言葉を言って小坂は消えた。
ザン「雑魚を盾に自分が助かるとはね。さすが悪魔だ」
ガリン「ごちゃごちゃうるさいよ」
ザン「あ?」
ガリン「ギルド員を馬鹿にした。貴様は!だから、俺がお前を倒す」
ザン「たかが100レベル程度の武具でこの俺は倒せないよ!」
ガリン「じゃ、ここからが本番だ」
武器と防具を一気に変更する。
最初につけていた防具でも、100レベル程度の防具でもない。
150レベルの武具を装備して戦う。
ザン「いつの間にそんなレベルに!」
ガリン「あんたを倒して神を滅亡させる!」
剣と剣を交えながら言う。
ザン「馬鹿め!俺を倒したところで黒猫がいる!それどころか現在は2対1だ!」
ガリン「いや!1対1だ。ここでどちらかが倒れた時点で決着がつく」
スキル:炎刀
自分の剣に炎をまとわせる。
ザン「どっちにしてもお前はここで終わり俺が生き残る!」
スキル:氷刀
ザンの剣に氷がまとわりつく。
ガリン「[神の判断]はここで終わりだ!」
ザン「消えろ[神滅]、我が理想のために!」
炎と氷の剣は交わりながら相手にダメージを与える。
スキル:連舞
俺は剣を振り回し攻撃する。
スキル:クレイモア
ザンは地面に大剣をたたきつけ地割れをおこす。
俺の足が不安定になりその場に止まる。
ザンはそこに大剣で攻撃しに来る。
ザン「死ね!」
大剣を2つの剣で受け止める。
ガリン「うゎぁー!」
大剣の軌道をずらしてその隙にザンの懐に入って斬る。
ザンはバックステップをしてかすり傷程度のダメージしか受けていない。
バックステップするザンに追撃をしようとすると横から大剣が来る。
剣でガードするが大ダメージを受ける。
スキル:投剣
ザンにめがけて剣を投げる。
それを大剣でガードする。
剣は弾かれて、上空に舞い上がる
回復アイテムを使いながら走って弾かれた剣を取るためジャンプする。
空中で剣をキャッチして、ザンに刃を向けて落下する。
落下する俺をザンは大剣で叩き落とす。
ガリン「ガハ」
やばい、次の攻撃をよけれない!
ザン「これでどうだ!」
スキル:巨人狩り
俺に向かって大剣をいきよいよく振り下ろし止めを刺しにきた。
だが、大剣は俺にあたる直前で止まった。
ザン「な、なんで、お前が?」
見てみると黒猫がザンを剣で刺していた。
黒猫「もうやめて!」
ザン「お前のために俺は、俺は!」
大剣を黒猫にめがけて横に振る。
ガリン「やめろ!」
止めるがザンはとまらなかった。
黒猫は攻撃を直撃してHPが0になる。
ガリン「お前・・・」
ザンを見つめる俺。
ザン「黒猫、どうしてだ!お前が作ろうといったギルドを守るために俺はどんなことでもしてきたのに!」
ザンは大剣をその場に落として言った。
ザン「他人をだましてでも金を手に入れて、ギルドを大きくしたのに、どうして俺を裏切った!」
ザンは叫んだ。
黒猫「もういいの・・・。ギルドがどれだけ小さくてもよかったの・・・。悪いことをせずあなた・・・・」
黒猫は消えた。
ザン「どうしてだ。どうしてなんだ!」
ザンの姿をみて言ってしまった。
ガリン「愚かな・・・」
ザン「なんだと・・・」
大剣を拾い上げ言う。
ザン「そうだ、お前が悪いんだ・・・。お前が来たせいであいつがおかしくなった!」
ガリン「悲しみを抑えるために他人のせいにするのか!」
ザン「貴様さえいなければ!」
ガリン「なら、いいよ。滅亡させてやるよ!黒き神よ!」
スキル:煉獄
2つの剣を真っ赤に燃え上がらせて、強烈な一撃を敵に叩き込む。
スキル:巨人狩り
いきよいよく大剣が振り下ろされる。
・・・
俺の剣はザンの体を貫いた。
一方、ザンの大剣は俺のすぐ横に振り下ろされていた。
ザンは倒れた。
『勝者![神滅]』
アナウンスが流れた。
決闘場から待機室にワープすると
絶と美羽「「ガリン!」」小坂「マスター!」
絶と美羽と小坂が俺の帰りを待っててくれた。
ガリン「さぁ、俺たちの勝ちだ!」
全員に向かって言った。
喜び合う4人、その姿をみているザン。
黒猫「お疲れ様、ザン」
ザン「黒猫・・・」
黒猫「残念な結果だったけど、これでよかったと思うよ」
ザン「なんでだ。なんで俺を裏切った」
ザンは叫んだ。
それを聞いて俺たち4人も静まる。
沈黙の中
黒猫「ごめんね・・・」
力のない声が聞こえた。
黒猫「戻ってほしかったの・・・。昔の、やさしかったザンに・・・。どんなに小さなギルドでも、やさしかったザンがいてくれれば善かったんだよ・・・」
ザン「俺が、俺がだめだったのか・・・。俺のせいで・・」
黒猫「いいの、何もいえなかった私も悪いの・・・」
その場に座り込む2人、その2人に俺はつらいことを言わなければならなかった。
闇ギルドの『神滅』のギルドマスターとして、
ガリン「二人には悪いが、約束どおり。ギルドは解散してもらうぞ」
小坂「マスター、なにもここで言わなくても・・・」
小坂が言った。
ザン「いいや・・・。約束は約束だもんな・・・」
ザンが言った。
ザン「これをもってギルド『神の判断』は解散するよ」
黒猫「ザン・・・」
つらそうなザンを見つめる黒猫。
その場でギルド解散手続きをするザン。
これによってギルド『神の判断』はなくなった。
ガリン「これでいい」
俺は最後まで悪人にならなきゃいけなかった。
ザン「ごめんな、ギルドをなくしてしまって」
黒猫「いいの・・・」
2人が話し合ってた。
ガリン「はぁ」
俺はため息をついた。
ガリン「約束はこれで終了だ。これから新たにギルド作るなり2人でがんばれよ」
全員「「「「「え!?」」」」」
その場にいた俺以外の人が言った。
ガリン「約束は解散することまでだ。解散したあとお前らが何してても俺は知らない」
ザン「じゃ、じゃ・・・」
ガリン「勝手にギルドでも作って楽しんでるんだな」
ザンと黒猫「「ありがとう・・・」」
二人は言った。
ガリン「馬鹿か?俺は悪人だ。悪人にお礼を言うな」
美羽『これでいいの?』
美羽がギルドチャットで聞いた。
ガリン『あぁ、これでいい。この2人なら闇ギルドがもう一度できることはないだろ』
美羽『そっか・・・』
絶「そういえば、クロウは?」
絶がきになって聞いた。
ザン「そういえば、次こそ勝つとかいって狩場にいったよ・・・」
絶「どっちも負けないのが答えじゃなかったのかよ・・・」
ガリン「大変だな絶も」
絶「あぁ・・・」
ザン「そういえば4人はどうするんだ?これから」
ザンが聞いてきた。
ザン「なんだったら俺のギルドに・・・」
ガリン「俺はよ。暗いと眠れないんだよ」
ザン「?」
いきなりのことに疑問を浮かべるザン。
ガリン「だから、闇ギルドがあると眠れないくてよ。闇ギルドをなくなるまで神滅をやり続けなきゃいけない。まぁ、ほかの3人がどうするかは知らないがな」
小坂「俺はついていくよ」
っと小坂。
美羽「じゃ、私も行こうか」
っと美羽。
絶「強敵と戦いたいからな」
っと絶。
ガリン「って、ことだ」
全員が神滅に残った。
ザン「まぁ、何かあったら言ってくれよ」
ガリン「あぁ、わかった」
そして、『神の判断』はなくなりギルド『愚かな罪人』っとして2人は楽しく過ごした。
「なにも、そんなギルド名にしなくても」っと言ったが「これでいいんだ」っといわれたら何も言い返せない。
そして、闇ギルド『神滅』の存在はほぼ全ギルドに知れ渡り。
不幸を持ってくるギルドとされていた中、
一部の人には救いをくれるギルドともされていた。
なかでも俺、美羽、絶には三英雄と呼ばれ
悪魔、女神、英雄っという2つ名までできた。
この物語を知ったオンラインゲームプレイヤーに問う。
『あなたのギルドは闇ギルドじゃありませんか?』
※この物語はあるオンラインゲームで実際にあったことを元に書かれています。
もしかしたらあなたの近くに神滅がいるのかも知れません。
3/6 この小説の続編『神滅』が書き始めました。
お暇な方はどうぞよろしくお願いします。