第8話 大開拓!!辺境ビフォーアフター
家のリフォーム番組って面白い。
バッコンバッコン壁をハンマーで壊すの好き。
そこは荒野と魔物が蔓延る人々の暮らしが見る影もない大地。
それが裏世界の匠の手によってどのように変わったのか。
10年に及ぶ大開拓の末、そこはこの世の終わr。
この世の楽園として生まれ変わったのです。
※一部業界人に限る
魔物が行き交う荒野には都市から真っ直ぐ伸びる街道が作られ、等間隔に魔物避けが置かれています。
頻繁に行き交う馬車達はこの何もなかった荒野に何を求めて向かい、何を得て帰るのか。
その答えが街道の先にあるのです。
街道の先には世界一の監獄もかくやの長大な城壁が聳え立つ城郭都市が現れます。
大人の背の5倍はあろうかという城壁を越え。
メインストリートは装飾も煌びやかな大店が続き、人々の姿と声で活気に溢れています。
メインストリートを抜けた先には緑豊かな山を背に、なんということでしょう絢爛豪華な大宮殿が鎮座していたのです。
はぁーい!久しぶリッピー。
家を出た時ティーンエイジャーぴちぴちぴっちだった俺よ。
そんな俺も大人になりました。
ええ10年経ったら他所のお子様達にはオジサン呼ばわりよ。
人生の中でオジサン期間て長すぎない?
急に10年とんで何でやと思っているだろう読者よ。
それはな。
パンピーに教えちゃいかんやつが多す・・・秘密が多い大人はカッコイイからだ。
オラの秘密の10年間を妄想してドキワクしてくれ。
色々あったのよ。
王家から勘当同然に連れてこられて親とは音信不通。
義母らはちょいちょい家出した末っ子が気になるのか、嫌がらせのゴロツキや地方領主が攻めてきたり。
いや有難いね資源(奴隷)を無償配布とは。
うちはちょっと弱肉強食でリユース&リサイクルなエコロジー都市やねん。
土地だけはだだっ広いし、王国がいらないっていう人や物をガンガン受け入れてみました。
バジルのご家族や業界関係者の皆様。
そんな皆様が連れてきたよくわからんけど首輪がお揃いの死んだ目の人々。
もう一度言うよ、ボクチンはよくわからないんだ!
あとなんか普通の場所に居られなくなった事をした人達と、居られなくさせられた人達。
人間ゴミ捨て場違うよ?
俺らリサイクルシティーずら。
人は沢山集まった、あとは物資なのですが。
皆んな知ってる?悪い人ってお金持ってるんだよね。
あと悪いお友達が沢山いるんだ。
世の中、お金を積めばだいたいどうにかなるんよ。
城壁や宮殿、メインストリートといくらかの建物を建てた後に俺達は気がついたんだ。
ここめっちゃ土硬いから掘ったらそのまま穴使えるんじゃないか。
掘った場所の土地には税をかけないことにしたら皆さん掘るわ掘るわ。
北の国に住むドワーフもびっくりの地下都市が出来ました。
住むところも出来たところで、養うのも大変なので奴隷は解放した。
その後奴隷になった方々は知らないけど。
仕事もだいぶ増えてきたから皆んな好きな事をすればいいさ。
城壁の外で魔物を狩って売ってよし。
掘った土に魔物やなんやら栄養を混ぜて水をかけたら良い感じになった山で農業をしても良し。
ここは自由都市、繁華街には酒から若い柔肌を売る店から賭博や違法な取引所で金を作っても良し。
裏社会の本社や支部があるので危ない委託案件もばっちこい。
ちなみにブラッドエンドの主産業は賭博とちょっと美味しすぎる葉っぱです。
もちろん王国内ではどっちも禁止されている。
けれど皆んな好っきゃね。
お金を持った貴族と商人と犯罪者がわんさかやって来る。
もちろんお帰りの時には『ナンデモ』お持ち帰りオッケー。
豪遊したり博打でスッカラカンになっても、端金で買える美味しい葉っぱで作ったお薬を持ち帰って売れば大丈ぶいぶい。
だから皆んなニッコニコで来てニッタニタで帰って行く。
まぁ、外でとっ捕まったらそれまでのお人さ。
ちなみに俺は城門での通行税と地上の土地税でお金がガッパガッパ。
街が出来上がってからは王都に居た頃以上に優雅な暮らしぶりだ。
もう元家族のことなんかほぼ忘れかけてぼんやり過ごしていたら来ちゃったよ。
召喚状。
一家揃って来いなんて今更なんだろうね。
バジルがにっこり笑って言う。
「家族旅行なんて楽しみですね」
うんそうね。
そうね。
あ、家族ってどこまでかな?アハハ。
読んでいただきありがとうございます。
薬って怖いですね。
処方された薬で飲むたび目を回していたら医者に心臓とまるよ!?って止められました。
副作用が出たらすぐお医者さんに相談しましょ!そうしましょ!




