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草と天災じゃ危険度が全然違う件について  作者: mittun


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第1話 命がけの復讐なんてくだらねぇ!

本編入ります。

主人公は真人間ではないのでマネしないでください。

俺の幼少期はたぶん酷いもんだった。

当人は生まれてからずっとだからあまり気にしてなかったけどな。

母さんは田舎の騎士家の娘で、隣国との戦争に参戦してた精神的に参ってた王様を慰めてたらお手つきになり。

俺が出来ちゃったから側妃として王城の離宮にあがって王妃様に子もろともボコボコに虐められた。

母さんのおっとりおおらかなところが王様は気に入ったんだろうけど、ぼんやりしてるにしても既婚者に手を出される時はちょっと気をつけてほしかった。

手を出す王様も王様だが何様だっていえば王様さまさまだから逆らえんわ。

ってか嫁を何人も囲うんなら甲斐性みせぇや!

せめて正妻に話し通しといたよ。

とんでもないヘイトがきちゃったんだけど。

まぁ俺、ぱつきん青いおめめでめちゃ可愛い坊やだから嫉妬しちゃったかな?てへ。

それでも母さんは俺を大事に育ててくれた。

俺も母さんが大好きだったのに。

9歳の誕生日、俺のお披露目会の夜会で俺と母さんは毒を盛られた。

今まで夜会には母さんすら呼ばれなかったのにおかしいとは思った。

乾杯の時渡されたグラスは怪しいけど飲むしかなくて。

でも今までと同じ嫌がらせ程度のものだと油断していたんだ。

古臭くてボロい、俺たち以外誰もいない離宮で母さんと俺は血を吐いて倒れてる。

倒れた母さんの目は俺に向けられていたけれど、もうその体が動かなくなったのには気がついていた。

なぜだろう、母さんの表情も目もいつもと同じなのにその視線に暖かさが感じられなくて。

あぁ、母さんがいなくなっちゃったんだと分かった。

俺は悔しくて涙が出て、歯を食いしばりったから口の中が血生臭さくて。

怒りで腹が、頭が煮えくりかえりそうなのに手足が徐々に冷たくなっていくことに急を感じて。

あぁ俺達を虐げたやつらに仕返しがしたい。

死んだら呪ってやろうか。

でも、でも死ぬのは怖い。

死にたくない。

そんなとき声が聞こえてきたんだ。

「くふふふふっ!なんて素敵な力強い眼の子でしょう」

若い女の声だけど、怪しそうな雰囲気だから俺は悪魔だと思った。

復讐できるなら悪魔と契約したっていい。

「いい子、いい子。大丈夫」

そう言って優しげな手が俺の頭を撫でる。

あれ、もしかして通りすがりのいい人かも。

そう思ってどうにか霞む視線をあげて相手を見てみた。

黒いフードの向こうに怪しく光る金色の目と半月を描く薄い唇がにっこり笑っている。

めちゃくちゃ気味が悪いお姉さんでした。

あ、コレ絶対悪魔の方ですね!

力が抜けて力なく横たわった俺にお姉さんは口移しで何かを飲まされ、俺は意識を失った。

たぶん不味かったけどどんな味かは忘れた。

でも、これだけは覚えている。

最悪のファーストキスは柔らかかった。



そしてなんかよく分からないけど俺は助かった。

多分飲まされたのは解毒剤。

なんで通りすがりの人が解毒剤を持っているのか?

大抵、毒と解毒剤はセット売りだ。

って事はあいつ毒盛った暗殺者じゃねぇか!

頭が覚めた俺が起き上がると、冷たい床に冷たい母さんと血まみれの服で寝ていた。

そしてそのまま国王の寝室に突撃して、モーニングティーで洒落込んでるオッサンにぶちまけた。

「糞親父が!甲斐性無しが女に考えなしに手を出してんじゃねぇよ!お前が出すだけ出して管理しねぇから母さんは毒殺されたぞ。こんな嬲り殺しにしかならねぇとこ俺は出て行くからな。せめて養育費よこせよ!王子ってのは予算があるんだろ?どこいったよその金?え?離宮には人も食べ物も服もない。今までの分と成人するまでの分を寄越せ!俺がちゃんと自分を食わせてやるからよ」

国王はしばらくぽかんと放心した後、顔を青くして呟いた。

「そ、側妃は死んだのか?」

俺は頷くと国王はごくりと生唾を飲んで言った。

「怒ると母にそっくりだな」

チチ〜!!そうなんだけど、今言うべきはそこじゃない。

現状確認に人を呼ぶか、不敬な俺を叱るかしてくれ。

人は良いけど、王にしては心も頭も弱い父。

この人には俺を守ることなんて出来ないだろう。

うん、やっぱり俺も殺される前に城を出た方が良さそうだ。



そして俺は金をたんまりもらってさっさと城を出た。

お供は騎士をしてる母方の叔父さん。

「かんわぃそうになぁセシル!おらが来だからには安心ら」

叔父さんはめちゃくちゃ人が良くて、いままでも離宮での必要な物を届けてくれていた。

そしてめちゃくちゃ剣の腕が立つ。

けど、めちゃくちゃ訛ってるので城では馬鹿にされて昇進できない。

まぁ、金は俺が持ってるからいいか。

よし!まずは目立たず潜伏し力をつけ、仲間を募り王妃達を倒すぞーーーーーーーーーなんてやるわけない。

せっかく生き残ったのに殺られてまうやろ!

俺は死ぬまでとことん人生を楽しんで行こうと思う。

叔父さんを連れて国中を巡る事にした。

もう我慢とか清貧とかいらない。

各地域の名所や名産を楽しむ事にした。

だって金持ってるから。

泊まるのはいつだって1番高い宿。

王妃よ嫌いな俺が仕事もしないで楽しく暮らしいている事にずっとイライラあするがいい!!

嫌いな奴が稼いだ金で豪遊するってめちゃくちゃ気持ちいい。

そんな似非成金暮らしが続いて俺も17歳、成人になった。

嗜みとして大人なお店にも出入りして、大人の階段登ったりしてた。

「セシルは都会で悪い遊びを覚えてもうた!死んだ妹が泣くずら」

叔父さんに泣かれてうざ•••困った。

そうだ!叔父さんを花街に連れてくからいけないんだ。

なんか寛容な護衛を雇えばいいんじゃね?

なんやかんや信用できそうな人に護衛を紹介してもらう。

護衛で来たのは女性。

背が高くて一見すらっとして見えるが、叔父さん曰くそこそこ強くて良い感じ。

深緑色のおかっぱ頭に安い人形みたいな笑顔。

弧を描く瞳は怪しい金色。

え、ちょっと待ってよってか出来たら永遠に待ってくれ。

彼女はカチンと固まった俺の頭を優しく撫でる。

「いい子。いい子。大丈夫」



全然大丈夫じゃねぇーーーー!!!

暗殺者は殺す人。

護衛は守る人ーーーー!ーーーーーー!

読んで頂きありがとうございます。

BGMは み○つけた! より おっす!イスのおうえんだん

うん十年ぶりに教育テレビにお世話になってます。

いつもキャッチーな歌が出てくるNH○さんマジリスペクトです。

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