表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

失敗談その3ー『酔いどれ日記』について

タイトルがタイトルなので、毎日浴びるように酒を飲んでいるように思われるかもしれないが、今は毎日は飲めない。

体調、薬、お金などの問題で、月に2,3日だろうか。

じゃあ何故『酔いどれ日記』なのか。

単純に酒が好きで、一旦飲むとなるととことん飲むからである。

ダメなんだけどね。


大学生の頃、私はやさぐれていた。

大学に入学できた時点で燃え尽きてしまったのである。

加えて、入学してから気付いたのだが、私は入る学部を間違えていた。

学びたい分野と似て非なる分野を専門にする学部に入ってしまった。

完全にリサーチ不足である。

やる気も失せる。

自業自得ではあるけれど。


そんな学部での3回生。

フィールドワークでゼミのメンバー全員プラス教授と、2泊3日で静岡県に行くことになった。

私はやる気がないのである。

しかも人付き合いが億劫で、ゼミのメンバーとも疎遠だった。

2泊3日。

地獄でしかない。


地元に戻って、案の定私は爆発した。

幼馴染みを呼び出して、朝までカラオケで飲み倒した。

気付いたらコンビニのトイレにへばりついていた。

ふらふら千鳥足で、結局幼馴染みに抱えられてなんとか帰宅した。


この頃はトイレで目覚めることが多かった。

まだ自分がどれだけ飲んだらどうなるか、わかっていなかったのだ。

社会人になって、ようやくトイレから出られなくなるような飲み方はしなくなった。

それでも失敗談はいくつもあるけれど。


この『酔いどれ日記』は、過去への憧れなのかもしれない。

決して明るい人間ではなかったけれど、後ろ向きながら前に進もうとしていたし、それなりの成果もあったあの頃への。


今の私は、闘ったら負けだと自制しながら生きている。

病気と共存する上手い方法を模索中なのだ。

そして時々酒を飲む。

気の合う友人と楽しい酒を。

そして、1人きりで苦い酒を。

まぁそれでも失敗談は尽きないけれど。

でもそれを書くことで、誰かが笑ってくれたなら、私のくだらない毎日も少しは報われる気がする。


余談だが、間違えて入った学部で、私は約200ページの卒論を書いて卒業した。

だから、単純に書くことが好き。

ただそれだけなのかもしれない。

大して興味もないことに200ページである。

そりゃ好きな酒の話なら何話でも書くわな。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ