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ネバーランドの鬼と僕  作者: 薬売り
13/27

僕の小さな大冒険 13話

 マストにはためく海賊旗、最後部の船長室から漏れる明かり。


 僕は、錨に飛びつくと急いで登った。


 甲板に辿り着くと、船長が1人で月を見上げていた。


 その姿は、世界を憂れう聖者のようでもあり、魂をだまし取った悪魔のようでもあった。


「お前か、無事だったか・・・」


 僕は、ポロポロと涙が落ちるのを唇を噛み締めて耐えようとした。


 船長の前で泣くのは、とても情けなくてしてはいけない事のように思えたから。


「ロストチャイルドよ、なにしに戻って来た。フックの命を奪いにきたか?それとも殺されに来たか?」


 船長は、右手も鈎爪を月に照らした。


「どうした?なにがあった?」


 しばらくの沈黙の後、船長は僕に言った。


「ジョンが殺された。大人になってしまったから、ピーターパンに殺された。僕はピーターパンを許さない」


「不思議なロストチャイルドよ、お前はチャイルドのくせにピーターパンが憎いのか」


「わからないです」


「正直でいい。ロストチャイルドよ、好きなだけここに居るがいい。海賊になるかも好きすればいい」


 そういって、船長はコートを翻して部屋に戻って行った。


 でも、海賊船での生活も今までと大して変わらなかった。


 海賊達は、船長に終止怯えていて命令には絶対服従、それが気まぐれであっても。


 ただ、船長は、ごっごはしなかった。気まぐれの命令には従わなくてもお咎めは無かった。


 単に海賊船の船員達のおつむが少し足らないだけのように思えた。


 僕は、また沢山の本を読んだ。


 船の修理もできるようになったし、1人で食料も調達できる。


 大砲も誰よりも上手く撃てるようにもなった。


 そして、来るべき時が来た。


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