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すとれぇいんじ・くろっく・わーく

「ここから先、あなたに何が起ころうと私達は一切関知致しません」


「わかっている」


「確かに彼は自分の意志でここにいますが、だからと言ってその事自体が何の安全を保証しない事を…」


「わかっている」


「それから…」


「お役目、ご苦労だが、三度目だ。わかっている」


一瞬の逡巡の後、規定ですからと言って同じ言葉を彼女は繰りした。


 いつもの繰り返された<!R>会話(こう<!>い)、いつものように決められた手順、それを行うモノが変わったとして、その差異に彼は、気づかなかった。


 そうして、彼は見落としてしまった。彼女がそこに居たという事実に、注意深く観察していれば、その言葉を告げた者がいつもの男ではなく入れ替わった彼女だという事に気づいたかもしれない。


 その瞳を少しでも見ていれば、その瞳が人の眼としては異常であることに気づいていただろう。


 彼ならば、気づいたはずだ、その瞳に浮かぶ、奇妙な時計の文字盤のようなものが刻まれていた事に。


 その奇妙な時計すとれぇいんじ・くろっくは、彼女の眼窩にいっそ見事な程に填り込んでいた。そして彼女は、自身の能力を発動した。

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