表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

発覚

思い出したかのように連続投稿します。

 (いや、嘘でしょ、なんで、取り敢えず、適当なことを言って、いや、誤魔化せるか、でも、いや、いけるか?)

 焦りに焦りながらも、ギリギリで平静を装い、答える。


 「え?使えるわけないじゃ〜ん。漫画じゃあるまいし〜」

 「私、見たんだよね。武本君、教科書抑えてなかった。」

 

 見られてた!?いや、そんなことで気づくはずがない。


 「たまたまじゃない?俺窓際じゃないし、風が届いてなかったのかも...」

 「武本君の隣の子はめくれてたよ?」

 「そもそも超能力ってなに?使えるならテレビとかに出るよ、俺なら」

 

 なんかもうぐちゃぐちゃになってきたな、思考も応答も。

 でもそんなことで普通は思わないだろ、超能力者なんて、思うわけがない。そんなこと...

 (遠藤さんが、超能力者でも無い限り...)


 「正解だよ♪武本君」


 (えっ、可愛い...じゃなくて!)

 俺は咄嗟に自分の口を塞ぐ。

 (口に出ていたのか?嘘だろ?)


 「大丈夫だよ、キミはなんにも喋ってない」


 (なんで会話が成立しているんだ?口を塞いでいるのに?なんでだ?まさか、遠藤さんも...)


 「だから正解だって。私も超能力者だよ、武本君♪」


 


 (...思考が、読める、タイプですか?)

 俺は口に出さずに問いかける。


 「そう。色々聞きたいことがあるだろうと思うけど、今は時間がないから、後で話そうよ。また連絡するね」

 (あ...はい...お疲れ様です?)

 「フフッ、お疲れ様♪」


 彼女が教室を出ると同時に、チャイムが鳴った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ