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審査

また遅れました...すいません...

 時刻は6時、遠藤さんに呼び出された場所に、俺は居る。部活は休んだ。顧問の先生に怪しまれたけど。なんとかいけた。

 遠藤さんとLINE交換しちゃったよ...嬉しいな。こんな状況じゃなければ。素直に喜べたのに。

 昼に空き教室で感じたドキドキとは違うドキドキを感じながら、彼女が来る時を待つ。


 「ごめん、待った?」

 「いや、俺も今来たところ」


 恋人みたいな会話してんな、片腹痛いわ。


 「武本君は何から話して欲しい?」

 

 彼女は俺の目をじっと見て言う。目を見るのは癖か?


 「なんで俺が超能力者だと気付いたのかを、大体察しは付くけど、一応聞きたいです」

 

 俺がこう質問すると、彼女はニッコリと笑って、こう答えた。


 「私、人の心が読めるんだよね」


 彼女は俺の目を覗き込みながら、俺を探る様に、言った。

 (それは知ってますけども)


 「武本君の心を読んだら、超能力のことを考えてたから、朝からずっと見てたんだ」


 (確かに、心がを読む能力を持った人がいるのは考えてなかったな)


 「やっぱりそうだったのね。そこで、あの強風が吹いて、武本君の教科書が不自然に動かなかったから、絶対そうだなって」

 「ああ...我ながら馬鹿すぎる...」

 「フフッ、それで呼び出したら、なに、告白って」

 「やめてください、今すぐにでも穴を造って埋まりたくなりますから」

 

 俺の顔は今も真っ赤だろう。てかめっちゃ見つめてきますやん、遠藤さん。

 (そんな美人に見つめられたら、俺、俺...)

 

 「なんで興奮してるの?こっちも聞きたいことがあるから興奮するのやめてね?」

 「すいませんでした」

 「フフッ、あやまらなくていいよ。それより、武本君はいつから超能力が使えるようになったの?生まれたときから?」

 「いや、1カ月前からだよ。急に使えるようになったんだ」

 「へえ、最近なんだね、本当に急に使えるようになったの?きっかけとかない?気絶とか...」

 「いや、あの気絶は超能力の使いすぎが原因っぽいんだ。だからそれより前から使えてたんだよ」

 「使いすぎで気絶したの?無茶は止めてよね...」

 「いや、知らなかったもんで...」


 (俺めっちゃいやいや言ってんな)


 「どんな能力が使えるの?サイコキネシス?テレキネシス?」

 「サイコキネシスと予知だよ」

 「2つだけ?」

 「だけって...それだけだけど」

 「まあいいわ、どの程度使えるの?」


 確か...PKはバーベルを持ちあげられて、予知は知らないな。


 「80kgのバーベルなら持ちあげられるよ、予知は分からない」

 「へえ...結構使ってきたんだね」

 「ちょっとした特訓はしたよ、その、遠藤さん以外にも超能力者っているの?」

 「もちろん居るよ。私が知ってる人だけでも、10人以上は居る」

 「そんなに...その人達はどんな能力が使えるの?」

 「1人凄い人が居るの。その人は一般人が超能力と聞いて思い浮かぶようなことは大体出来るよ」

 

 嘘でしょ?そんな化け物がいたら何も出来ないじゃないですか。

 (てかなんで平和なのにそんな能力持ってんだ?やっぱり秘密結社あるのか?あるのか?)


 「あるよ、私は支部の人しか知らないけど」

 「ヒッ...え?あるの?」

 「うん」

 

 急に心読まれるとビビるわ。てかあるんですね、秘密結社。

 

 「そこって具体的に何をするの?名前は?」

 「『裁く者』、私たちはそう呼ばれてる。基本的には悪い人たちをやっつける仕事、かな?」

 

 なんですかその厨二心をくすぐられるような名前は。

 悪い人、つっても超能力者で、だろうな。


 「入りたい?」

 「うん、出来ることなら、みんなのために働きたい」

 

 やっぱり、自分に出来ることは何でもやりたいと思う。

 せっかくPSIが使えるようになったんだから。

 

 「でも残念、武本君は入れられないかな」

 「...えっ、なんで?」

 「力が足りないの。平和を守るためには、もっと力が要る。せめて私と勝負になるくらいにはならないと」


 自分より明らかに身体的にひ弱そうな女子にそう言われると、負けず嫌いの俺としてはクるものがある。

 そんなに俺と遠藤さんの実力は離れているのか?

 (こっちだって少しは努力したんだ、少しくらいは戦える)


 「へえ、じゃあ試しにやってみる?」

 「...よろしくお願いします!」


 


 

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