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イセリーend C-1 照れ隠し

→[好きよ]


「好きです。幼馴染ですし嫌いならとっくに侍女を辞めている筈です」


まあ最初はマシだからという理由だったけど、危機を救われたりしているから、いい人だと知れた。


「……脈なしかぁ」


宰相はがっかりしてとぼとぼ去る。なんだったのだろうか。


「おはようございます」

「うん」


イスルフィルが本を読んでいる。私は何を読んでいるのか除いてみた。


「白紙!?」

「……あ」


文字あぶり出し、それともバカには見えない魔法!?


「これ本当に何も書いてないだけだから」

「えええ!?」

「本を読んで無口で、頭の良さそうな王女。あれただのキャラ作りだし」


「なんでそんなことを?」

「悔しいけどアスライラ姉上は力があって男らしい。なら知性で勝つしかない。まあ勉強はアスライラよりできるけど、眼鏡と同じで本を読んでいたほうが賢そうに見える。でも物語って馬鹿みたいでイライラするから伊達眼鏡ならぬ伊達本をね」


――なにその無駄な努力、アンタが一番馬鹿!?

普通は白紙読むほうがイライラするわ。


「それに恋物語なんて、本を読まなくても自分で作ればいいだけだよ」

「……?」


「君は僕とアスライラ、どっちが好き?」

「それはイスルフィル王子です」


やはり相手に問題があるのでそうなる。比較対象を間違えているんではないだろうか。


こいつなにが言いたいのかわからないわね。

さっさとはっきり言わないかしら。


「僕は君が好き」

「……え!?」

「アスライラは意外と奥手なんだよ。僕は違うけどね」


彼が主で私が侍女なのは変わらないと思っていたけど、私は――――――



【ハッピー...両想い】

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