表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし高天神城が落ちる前に本能寺の変が勃発したら  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/43

追撃

 北条氏邦の命を受けた中村内左衛門は松村豊前を先手に鉢形城を出、奈磨山に向け進軍。何かあっても良い様全て騎馬武者による編成。松村が周辺を探索し、安全が確認されてから中村に前進を促す等慎重にも慎重を期しての行軍。そして藤田信吉が待ち構える深い林に差し掛かった時……。

松村豊前「ん!?」

何かに気付いた様子。

松村豊前「すぐ中村殿に。」

と指示を飛ばす松村。使いが中村内左衛門に到着した事を確認した松村豊前は……。

島津左京亮「ん!?敵が引き返したぞ?」

藤田信吉「気付かれたか!?」

島津左京亮「追いますか!?」

藤田信吉「罠かも知れぬ。まず私が追って様子を見る。」

島津左京亮「わかりました。私は鹿ヶ瀬!」

「はっ!!」

島津左京亮「奴を追え!!」

「わかりました。」

普段飛脚を務める鹿ヶ瀬に追跡を指示。馬より速いと評判の鹿ヶ瀬は10町ばかり全力疾走し、松村の馬に追いつくや

島津左京亮「落馬しましたぞ!」

藤田信吉「善し!!敵を一気に追い散らせ!!」

「おぉ!!!」

と伏せていた兵に出撃を指示。松村豊前の様子に動揺来す中村内左衛門目掛け突進。その結果……。

 奈磨山。

内藤昌月「藤田様。お見事でありました。」

藤田信吉「働いたのは島津殿と……。」

島津左京亮「いえ。活躍したのは鹿ヶ瀬であります。」

内藤昌月「鹿ヶ瀬殿。お見事であります。」

鹿ヶ瀬「ありがとうございます。」

藤田信吉「ただ敵は私の備えに気付いていました。もしあの時……。」

北条氏邦本隊が待ち構えていたら。

藤田信吉「見破った張本人を亡き者に出来たのは収穫であります。ただこれにより……。」

氏邦が外へ出て来る可能性は薄くなったか否か?

 鉢形城。

北条氏邦「松村が討たれたか……。」

中村内左衛門「……はい。」

北条氏邦「ただ被害と言える被害は松村のみ?」

中村内左衛門「はい。松村様より敵に仕掛けがある恐れがある。もしもの時のための備えを指示され、その通りに実行しました所……。」

 奈磨山。

島津左京亮「敵の備えは見事でありました。鉢形にはまだ人材多く、攻略は容易では無い証左では無いかと。加えて1つが崩れても問題無い様二重三重の備えが施されている可能性は高いと考えます。」

内藤昌月「力攻めは?」

島津左京亮「避けるべきと考えます。」

 鉢形城。

北条氏邦「ここは兄上に助けを求めるのが上策?」

中村内左衛門「それを松村様が身を以て。」

北条氏邦「わかった。」

 奈磨山。

内藤昌月「我らの役目は鉢形攻略では無い。北条氏政の目を向けさせる事。ここは無理をせず。」

藤田信吉「お願いします。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ