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もし高天神城が落ちる前に本能寺の変が勃発したら  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』


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10/10

城内

 高天神に訪問者。

「出浦盛清にございます。」

横田尹松「おぉこれは出浦殿。良くぞ参られた。」

出浦盛清は信濃埴科の国衆で村上義清が越後に逃れた後、武田家に仕え忍びを束ねる人物。

出浦盛清「皆様お元気な様子で何よりであります。ただ残念ではありますが……。」

兵糧を持ち込む事は出来ませんでした。

岡部元信「難しいのは承知しています。これまで勝頼様に連絡し、幾度と無く試みたのでありましたが。」

出浦盛清「岡部様を以てしても……。」

岡部元信「うむ。子飼いの水軍衆を使い浜野浦や菊川入江から搬入を試みたのではあるのだが。」

出浦盛清「徳川の砦に行く手を……。」

岡部元信「阻まれてしまっている。」

横田尹松「滝堺からも仕立て陸路で向かった事もあるのだが……。」

途中、徳川の忍びに妨害されている。

出浦盛清「徳川の規模は?」

岡部元信「調べた所各砦に250位。必ずしも多くは無い。故に」

武田勝頼が一軍を率いた時は兵糧の搬入に成功している。

出浦盛清「なるほど。」

岡部元信「しかしそれから日が経っている。そろそろ交代の時期に差し掛かっているのではあるのだが……。」

横田尹松「殿が遠江に向かえば氏政が駿河を脅かし、殿が北条に相対せばその隙を狙い家康は……。」

高天神周りの防備の強化に乗り出す。

横田尹松「状況は悪化の一途を辿っています。」

出浦盛清「この事に付いて言付けを預かっています。」

真田昌幸が駿河を担当します。

出浦盛清「真田の管轄は信濃東部と北上野でありますが、沼田平定に伴い全てが安全地帯となりました。今、昌幸が当地に留まる必要はありません。同じ事は私が居る川中島も同じ。その余剰人員を駿河。取分け遠江方面に振り向ける事になりました。殿は対北条。伊豆相模の国境を担当する運びとなっています。ただあくまで殿は……。」

北条を牽制する役目。

出浦盛清「徳川と雌雄を決する時殿は……。」

遠江に入ります。

岡部元信「助かります。」

出浦盛清「先程高天神周りを見て来ましたが……。」

それ程猶予は残されていませんね?

岡部元信「うむ。これまで家康は遠巻きに砦を築いて来たのだが、いよいよ……。」

本格的な攻撃を視野に入れ、城近くへの進出を図ろうとしている。

岡部元信「本願寺が織田に敗れたのと?」

出浦盛清「こればかりはわかりませんが、無関係では無いかと。」

岡部元信「ここが落ちたら……。」

織田の大軍が甲斐目掛け押し寄せてくる。

岡部元信「是が非でも守らねばならぬな?」

出浦盛清「仰せの通りであります。」

岡部元信「わかった。いつでも動けるよう常に準備しておくと伝えてくれ。」

出浦盛清「わかりました。」

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