71話 セクトがエンドワールドを起こしたい理由
どうして
セクト様は
世界を終わらせたいの?
高度5000メートル 空
セクト「・・・」
ゲルター「話さないと
理解できねえだろ?」
セクト「・・・
・・・答える
・・・義理は無い
だったら!
テネア「私たちには教えて?
だって私たちは」
ゲジジェ「・・・」
ラグガ「・・・
家族でしょ?
セクト「・・・」
セクト「・・・・・」
セクト「・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・家族か
テネア「・・・教えて?
・・・セクト様
セクト「・・・」
セクト「・・・私は」
とあるノートの登場人物
名前すら与えられていない
穏やかに村で
家族と村民と
暮らしていた
アージュ「・・・ノートの」
ガティレイア「・・・登場人物?」
セクト「・・・」
そのノートの作家が
小説を
バカにされたことで
自暴自棄になり
ノートを燃やした
村
”このままでは
焼けて死ぬ運命だ!!”
”抗えないよ!
だって作家がノートを!
燃やしたんだもん!!”
”怖いよおおおおお”
「・・・
・・・それは
・・・まさしく
・・・エンドワールド
「まあいっか
名前すら
与えられていない
NPCだし
そこに
空から
神々しいような光
そこから
伸びてくる手
「・・・
私は
その手を
握ってみた
夕闇
「空?
下には雲海?
空に浮かんでいる?
君しか
救えなかった
「・・・え?」
シウス「・・・すまない」
「・・・
・・・別に
・・・焼けて死んでも
・・・良かったのに
シウス「・・・」
「作家さんって
勝手だよね?
勝手に創造して
勝手にキャラを
駒として扱って
キャラを
物語を完成させる
道具にしか思わない
シウス「・・・」
「・・・私なんて
・・・名前すら
・・・与えられない
・・・NPC
「で
物語が
つまらないと
バカにされて
自暴自棄になって
・・・消去する
シウス「・・・」
「多くの作家さんは
私たちを
都合の良い
道具にしか
思わない
「ここで
名言を言わせよう
ここで
泣かせよう
ここで
感動させよう
私たちは
・・・そのための
・・・道具
シウス「・・・」
「・・・だから
・・・作家さんが
・・・大嫌い
「だって
私たちは
・・・お金儲けの
・・・商売道具なんでしょ?
「・・・誰も
・・・作家さんは
・・・登場人物を
・・・愛さない
「この登場人物が
大嫌いだからって
物語で
殺そうとする
作家さんも居る
シウス「・・・」
「・・・所詮 私はNPC
道具でしかないのなら
・・・消えて
・・・無くなりたい
だったら
僕が君の
作者になっていいか?
「・・・え?」
シウス「まず
名前をあげたいのだが」
「・・・
・・・名前を
・・・くれるの?
シウス「どんな
名前が欲しい?」
「・・・
・・・わからない
・・・考えたことも
・・・なかったから
シウス「だったら君は
セクト・リーア
シウス「それで
どうだ?」
「・・・
・・・セクト・リーア?
シウス「嫌だったか?」
セクト「う~うん
うれしいの
名前をもらえて
登場人物になったみたい
シウス「これからは
僕の
ノートの
世界においで?
セクト「・・・」
シウス「そこで生きよう?」
セクト「・・・
うん!!
回想 終了
テネア「・・・」
ゲジジェ「・・・」
ラグガ「・・・」
セクト「・・・そこで
・・・私はシウスに
・・・命と
・・・名前を
・・・もらった
アージュ「・・・」
ガティレイア「・・・」
セクト「・・・」
セクト「・・・・・私は
シウスを
愛している
セクト「・・・愛している人が
・・・望むなら
・・・叶えてあげたい」
テネア「・・・セクトさま?
・・・まさか」
セクト「・・・私が
・・・エンドワールドを
・・・起こしたい理由は
・・・シウスが望むから
・・・愛してる人が
・・・望むから
クシャ「・・・」
セクト「・・・だから
・・・エンドワールドを
・・・起こそうとした
・・・わかる
ガティレイア「え?」
私も
ガティが
悪魔になるなら
共に
悪魔になるって
誓ったもの
ルダ「・・・私も
・・・ガティが
・・・世界を
・・・終わらせろと言うなら
・・・エンドワールド
・・・起こしてると思う
ガティレイア「おい!?」
ルダ「そんな力
無いけど」
わかる気がする~♪
ゲルター「え?」
クシャ「私も~
ゲルターが
エンドワールド
起こせと言うなら
起こしてる
ゲルター「・・・え?」
クシャ「・・・
かも~?
疑問形かよ!?
ユナハ「・・・なんか
・・・わかるような」
アージュ「だからって
愛してる人のために
世界を終わらせて
いいわけではありません
テネア!
ゲジジェ!
ラグガ!
刀を抜いた!
テネア「裁くと言うのなら!」
アージュ「いえ
仲間は
共感してる人も
居ますからね
シャル「・・・たしかに
・・・ダメ亭主だけど」
クシャ「・・・これ~
・・・どうする~?
アージュ「・・・
恋をすると
物事に
盲目なるの
アージュ「と
言ってましたねミカ?」
ミカ「・・・そうなのよね」
アキ「・・・う~ん」
セクト「・・・まあ
・・・悩まなくてもいい
アージュ「・・・なぜ?」
セクト「・・・私たちは
・・・所詮
・・・”前座”だ
ガティレイア「どういうことだ?」
ドッゴオオオオオオオオオオ!
オオオオオオオオオオオオオオ!
ンンンンンンンンンンンンンンン!!
ガティレイア「何事だ!?」
クシャ「あれ!見て!?」
ゲルター「・・・」
シャル「・・・」
アージュ「・・・
・・・バハメクトが
・・・大破?
アージュ「・・・いったい
・・・なにが」
ユナハ「空を見て!?」
アージュ「・・・」
グレンハム王国 ラフィスの部屋
リリィ「来てしまいましたね~」
ラフィス「・・・あぁ
・・・人類は
・・・いや
・・・世界は
・・・抗えるのか?
ラフィス「・・・滅びの
・・・天使に
アージュ「・・・あれは」
ガティレイア「・・・」
私は
エンドワールド
世界の終わりに
舞い降りる天使
アージュ「・・・」
ガティレイア「・・・」
クシャ「・・・たしかに
・・・天使みたいに
・・・美しい
クシャ「・・・」
想い?
それが何になる?
願い?
それが何になる?
わずか
100年の世界で
どんなに願っても
無に等しい!!
アキ「・・・滅びの
・・・天使」
人は
なぜ生きる?
どうせ
死ぬのに




