32話 アージュは守るためにカリィは
カリィと
何かあったの?
グレンハム森林公園 夜
クシャ「知り合いみたいだっけど?」
アージュ「まあ
むかし
フレンドだった
クシャ「・・・あ~」
アージュ「最初は
お互いに
楽しく遊べた
気の許せる人でしたよ」
ユナハ「なのに
どうして?」
アージュ「・・・」
シャル「アージュ?」
アージュ「・・・」
アージュ「気を許してしまった私は
MMOを
始めた
きっかけを
カリィに
話してしまった
クシャ「私を守るために
”人の本質を見抜いて
悪意を回避するため”」
アージュ「そのために
クソ野郎を
研究してたのですがね」
回想
アージュ「・・・
そのとき見たチーム戦は
自爆技で特攻させる
人を盾代わりに使う
デバフを
最大限に使って
敵を混乱させ
嘲笑う
勝利後
その
チームリーダーは
負けた相手チームリーダーに
こう言いました
「よわw」
アージュ「・・・
これが人の悪意
私はそれを研究して
その悪意から
ミアを守るために
使うのですが
カリィは
カリィ「・・・
・・・ス テ キ
回想 終了
クシャ「・・・」
ユナハ「・・・」
シャル「・・・」
アージュ「・・・カリィは
クソ野郎の快感に
魅了されてしまったのです
アージュ「そして
戦術も
”クソ野郎な戦い方”に
なりました
回想
アージュ「なぜ
そんな戦い方をする?
それでは
人を愚弄してるようなものだ」
カリィ「・・・だって
・・・気持ちいいじゃない?
アージュ「・・・」
回想 終了
クシャ「・・・なによ・・それ」
アージュ「本当はカリィも
”クソ野郎を研究するのに
ピッタリな相手”だったのですが
そのときの私には
”耐えられるような
クソではなかったカリィ”に
アージュ「フレを
切らせていただきました」
ユナハ「当然だよ!!」
アージュ「ですので
デスラとカリィの
チーム戦
断った方が良い
シャル「逃げるの!?」
アージュ「逃げるのではありません
”危険から身を遠ざける”だけです
連れのアノドとバルク
あの二人は
終始無言でした
ユナハ「・・・たしかに」
アージュ「装備の損傷度から
”戦闘後”
その二人には
強戦士魔法の
痕跡がありました
クシャ「・・・」
ユナハ「なんで
ミアが黙っちゃうの?
だって その魔法
ミアが私に使ったでしょ?」
クシャ「・・・
”ユナハだから
安全に使えた”のよ?
クシャ「強戦士魔法
”何も考えられなくなる”のを代償に
攻撃力と機動力を2,5倍にする
・・・でも
”何も考えられなくなることが
どういうことか わかる?”
シャル「・・・あ」
クシャ「・・・かなりの
・・・非人道的よ?
クシャ「運営の新スキルを
非人道に悪用したんだわ」
シャル「・・・」
アージュ「それが
デスラ カリィチームの本性です
そんな相手は危険すぎます
それを回避するために」
・・・私は・・戦いたい
アージュ「シャル?」
シャル「・・・なんか
・・・ゆるせない
ユナハ「・・・」
クシャ「・・・」
シャル「デスラが
私を襲った時にね」
回想
デスラ「君に何ができる?」
デスラ「せいぜい盾くらいか?」
デスラ「そんなもので
役に立ってると
思ってるのかい?」
デスラ「アージュチームから
居なくなれ?」
デスラ「君が
アージュチームの弱点だ!!
回想 終了
ユナハ「・・・ひどい」
シャル「・・・とことん
・・・私への
・・・存在否定だった
シャル「・・・私は」
シャル「・・・私は!!
このクソ野郎を
ボコボコにしたい!!
クシャ「でも
シャル?
感情に呑まれると
冷静な判断が!?」
呑まれてください
クシャ「・・・お兄ちゃん?」
アージュ「シャル?
そのまま
感情に呑まれて
戦ってください
アージュ「その
想いと感情が
最大の武器になります
シャル「・・・」
ユナハ「あれ?
でも
アニメやゲームだと
”感情に呑まれるな?
冷静な判断ができなくなる”
みたいなことを
言ってるような?」
アージュ「・・・
”誰が決めたテンプレですか?”
アージュ「そんな
”テンプレの表現”に
影響されて
私は判断を
変える気はありません」
クシャ「たしかに それは
”アニメやゲームの
テンプレの表現”だね」
アージュ「シャル?
想いと感情を武器に
デスラを倒すのです
シャル「・・・」
アージュ「シャルは
それで
いつもの3倍は
強くなれます
チーム戦 当日
カリィ「まさか
戦いに応じてくれるとは
思わなかったよ?」
アージュ「あなたの非道を
知ってるからですか?」
カリィ「あら?
それでは私が
悪い人みたい」
アージュ「・・・」
アノドとバルクの
様子を見る
アージュ「(・・・やはり
・・・無言のままか)」
シャル「・・・」
デスラ「逃げずに来たようですね?
シャル?
シャル「・・・」
シャル「・・・何が目的で
・・・チーム戦を?」
デスラ「教えてあげようと
思いまして
あなたが
どれだけ
無力かを
シャル「・・・」
デスラ「このチーム戦で
証明してあげますよ?
シャル「・・・」
シャル「・・・・・・・」
シャル「・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・アージュ?
・・・感情を
・・・武器にして
・・・いいのよね?
アージュ「えぇ
それが
最大の武器になります
アージュ「彼らを
ボコボコにしましょうか




