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異世界生活始めました。  作者: 甲羅に籠る亀


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9話

 ジョブ薬師のレベルアップで新しくスキルを手に入った。俺はすぐにでもスキルの効果を確かめる為にも薬師ギルドに向かう。


 薬師ギルドの中に入った俺は調合室を借りる手続きをしながらレイナさんにお礼を言うことにした。


 「あ、レイナさん。試練達成しました。レイナさんのお陰です。ありがとうございました。」


 「それは良かったです。新しく手に入ったスキルは使えそうですか?」


 「これから確かめる感じですね。でも使えそうなスキルが手に入りましたよ。」


 新しいスキルの素材の下処理上手。ランクが低くても役に立ってくれるはずだ。たぶんだけど。


 そのスキル素材の下処理上手の使い勝手を確かめる為にも調合室の部屋の鍵を借りた俺は薬を作る為の素材を幾つか購入して調合室に向かった。


 調合室に入った俺はすぐにでも薬作りを行なえる様に道具の準備を開始する。


 道具の用意を終えて作るのは下級回復ポーションだ。下級回復ポーションこそ俺が一番作っている薬品だからこそ、素材の下処理上手のスキルの効果を確かめるのには良いだろう。


 下級回復ポーションを作り始める。


 下級回復ポーションで使う薬草系素材の下処理を開始した。


 「な、なんか違うぞ!?」


 素材の下処理を開始してすぐに気が付いた。いつもよりも手際が良くて道具も使いやすい感じがしていることに。


 他にもいつもと違う感覚がある。


 薬草をすり潰している感覚もいつもと違う様に感じている。


 しかも、ここはもう少し力を強めにすり潰して、ここは力を弱めにすり潰すのがいいとなんとなく分かるのだ。


 「ランクが低くてもこうまで違うのか。驚きだな。」


 他のスキルでもすごい物だったが、この素材の下処理上手もランクが低くてもすごい薬作りには役に立ってくれるスキルだった。


 そのまま素材の下処理を終わらせて鍋の中に下処理の終わらせたすり潰した薬草を入れて掻き混ぜる。


 そこから下級回復ポーションが作り終えるまでしっかりと終わらせて時計を見る。


 素材の下処理上手のお陰で薬草をすり潰す作業時間が少し短縮していつもよりも早く下級回復ポーションの作成が終わった。


 時間としては5分もないくらいの短い時間の短縮だが、この5分もない時間の短縮が続けばそれなりの時間の短縮になるだろう。


 「他の薬でも試さないとな。」


 俺はそれから次々に様々な薬のレシピを使って薬を作り続けていた。


 そして改めて分かった。


 ランクが低くても素材の下処理上手は役立つスキルだと言うことを。





 創造神と薬神の試練をクリアしてから数日後、俺はようやく薬師ギルドの会員として階級が上がった。


 「おめでとうございます、ノザキさん。これでD級に昇格ですね。」


 「ありがとう、レイナさん。」


 これまでかなりの薬品を作り続けて薬師ギルドに納品した甲斐があったと言うものだ。


 「次のC級からは試験がありますから頑張ってくださいね。」


 「試験ですか?どんな試験なんですか?」


 それからレイナさんに教えて貰った試験の内容はC級ならC級から販売される中級ポーションの作成。しかも傷の回復だけじゃなくて体力や魔力に状態異常の回復も出来ないと合格しないそうだ。


 B級だと新しい独自のレシピの作成をしないと薬師ギルドの推薦がないといけない。


 A級は上級の回復系ポーションと新しいレシピを5つ作成に複数の薬師ギルドからの推薦に王都の薬師ギルド本部の推薦。


 そして、最高階級のS級は国から功績が得られるくらいの何かがないとなれないらしい。


 S級になる様な功績を得られるなんて余程のことがないと手に入らないだろうから、S級を目指すのではなくだいたいの人はA級を目指すそうだ。


 俺も目指すとしたらA級だろうが、もしA級になるのなら王都に行かないといけないのだろうな。


 とりあえず今はD級になれた事を喜ぼう。


 そしてD級になったからこそ購入出来るレシピを購入したい。


 その事をレイナさんに伝えると購入可能なレシピ一覧を見せてくれた。


 「D級からは状態異常を回復させるポーションが多いんだね。」


 「毒ごとに使うポーションが違いますからかなりの数になりますよ。でも、最初は頻用的な状態異常回復ポーションから作り始めるのをオススメします。」


 「ん〜、じゃあそうしようかな。」


 俺はここまで貯めてきたお金の半分以上を出してレシピをレイナさんがオススメしてくれた物を合わせて10レシピ購入した。


 下級の状態異常回復ポーション、それぞれ別々の毒の症状用の薬、病気用の薬、栄養剤などの色々なレシピを。


 それにしても栄養剤のレシピがあるのには驚いた。栄養剤も薬師のジョブで作れるんだと。


 でも栄養剤を作るのに必要な素材の中には野菜や果物なんかの食材を必要としている物もある。


 まあこれまでの薬のレシピの中にもそう言った食材を使うことになる薬品のレシピはあったりもしたが。


 薬師ギルドでの素材の購入可能な中にはそう言った食材で購入可能な素材の中になくて出来ない物もあったりもしたが、今回の購入したレシピの中に使える素材は全て複数購入してあるから大丈夫。


 新しい薬をどれだけ高品質に作れるだろうかと新しい薬を作る為に訪れた調合室で薬作りの準備を始めた。


 「ん〜、なるほどね。」


 今回最初に作るのは汎用性のある状態異常回復ポーション。


 色んな毒物に効果のある状態異常回復を行なえるポーションで、これ1本あるかどうかで専門的な毒の除去に違いがあとから出て来ると言う重要なポーションらしい。


 薬草系数種類、毒草系数種類を複数調合してから薬効成分を抽出。そこから更に色々と加工してようやく下級状態異常回復ポーションが完成する。


 作成難易度としてはこれまでの薬の調合の中で一番工程も多くて難易度も高いのが下級状態異常回復ポーションだ。


 「やりますか。」


 作業工程が多くてもスキル素材の下処理上手のお陰で手早く正確に行なえる。


 それでも作業工程の多さに時間が掛かってしまう分だけ下処理の終えた素材の薬効成分が劣化したりもしている。


 下級状態異常回復ポーションの完成までに初めてで作業に手間取った部分もあって時間が掛かり過ぎたが、それでも1本の下級状態異常回復ポーションを完成させられた。


 「まずはこの作業を慣れていくことから始めないとな。そこからだ。品質を上げていくのは。」

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