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# 才能の国アルカディア 外伝 ## 「世界の果てから来た少女」

# 才能の国アルカディア 外伝


## 「世界の果てから来た少女」


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アルカディア建国から三年後。


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世界は少しずつ変わっていた。


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王国だけではない。


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周辺諸国にも。


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「才能の国」


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という名前が広まっていた。


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ある日。


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シンの元へ一通の手紙が届く。


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差出人は不明。


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封筒はボロボロだった。


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中には一枚だけ。


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> 助けてください

>

> 私の国では

>

> 「才能がない人」は

>

> 人間として扱われません


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シンは黙って読んだ。


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リリアが覗き込む。


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「どこからです?」


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「北の帝国らしい。」


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ノエルが顔をしかめる。


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「嫌な噂を聞いたことがあります。」


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「能力至上主義の国。」


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「生まれた時に能力検査をして。」


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「低評価の子供は捨てられるとか。」


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静寂。


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カインの拳が握られる。


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かつての自分を思い出した。


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シンは手紙を折りたたむ。


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そして立ち上がった。


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「行くか。」


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全員。


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「行くの!?」


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「助けてって書いてあるし。」


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リリアは頭を抱えた。


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「本当に行くんですね。」


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「当然。」


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レオが笑う。


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「相変わらずだな。」


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一か月後。


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北方帝国。


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アルカディアより遥かに大きい国。


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高い城壁。


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巨大な都市。


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そして。


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どこか息苦しい空気。


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街を歩く人々の胸には。


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数字が刻まれたバッジ。


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能力評価。


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A


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B


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C


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D


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E


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人間の価値が。


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数字で決められていた。


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シンは嫌な顔をする。


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「息苦しいな。」


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その時。


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路地裏から声がした。


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「あなたが。」


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振り向く。


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そこには少女がいた。


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銀髪。


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赤い瞳。


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年齢は十六歳ほど。


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しかし。


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服は汚れていた。


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「手紙を書いたのは。」


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「私です。」


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名前は。


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**セレナ。**


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シンは能力を見る。


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【セレナ】


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長所:勇気


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長所:優しさ


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長所:行動力


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才能:革命家


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才能:交渉


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才能:人を導く力


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潜在能力


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SSS+++


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シン。


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「またか。」


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リリア。


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「すごいんですね?」


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「化け物。」


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セレナ。


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「え?」


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いつもの流れだった。


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セレナは苦笑する。


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「私は最低評価です。」


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胸のバッジを見せる。


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【E】


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「才能なし。」


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「そう言われて育ちました。」


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「だから。」


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「この国を変えたい。」


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その目は真っ直ぐだった。


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シンは笑う。


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「いいじゃん。」


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「え?」


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「面白そうだ。」


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リリア。


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「また始まった……。」


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その頃。


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帝国中央。


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皇帝の宮殿。


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玉座に座る男がいた。


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帝国皇帝。


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**ヴァルグリム。**


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能力至上主義を作り上げた男。


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彼は報告書を見る。


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【アルカディアのシン入国】


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老人は静かに笑った。


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「来たか。」


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そして立ち上がる。


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「面白い。」


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「ならば見せてもらおう。」


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「人の価値は平等だという夢を。」


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その目には。


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かつてのアルバートと同じ光があった。


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また一人。


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世界を変える必要のある男。


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そして。


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また一人。


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自分の価値を信じられない少女。


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シンの新しい旅が始まる。


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## 外伝 第2話


### 「Eランクの少女」


セレナはなぜ「才能なし」と呼ばれたのか。


そしてシンは帝国の能力検査に挑む。


そこで明らかになる衝撃の真実とは――。


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