0話『原点』
今より少し先の未来を舞台とした、日本のとある地にて起こる様々な出来事が書かれた、普遍的な物語。
しかし、〝異能の力〟を持つ人間が多々居る、そんな世界。普遍的である事は変わらないけど、ちょっぴり大変な出来事を描く、そんな作品。
今回は、主人公の慌ただしい朝を描写した、プロローグのようなもの。
────この世界は、キミたちの世界よりも、ちょっぴり先の時間が流れている。
最近では重力子が観測されて、物理学の分野は、大きな盛り上がりを見せている。
どうやって観測したのか?そんなの決まってる。
〝異能〟のおかげだ。
部屋に光芒が差し込んで、朝を告げる。
僕は呼応する様に、意識を段々と取り戻す。
『ん…』
寝惚けているせいか、声を漏らす。と共に、上半身を起き上がらせていく。
重い瞼を擦って、必死に目を覚まそうと、睡魔に抗う。
『…朝、かぁ。』
朝が来た。少し、怖さや緊張感が、心をじわじわと蝕んでいく。
何故か。
今日から、高校生だからだ。
高校生での初めての登校。緊張せずにどうしろと、と言う話なのだ。
しかしながら、独り暮らしだから、親にガミガミ言われて起きる朝じゃない。そこだけは、少し心地良さを…
『あれ、今何時?』
ふと、部屋の壁に掛けられた時計を見てみる。
その針が示すは、8時20分の時。
『……?』
逡巡する。
(あれ?入学式…学校に着かないといけないのって、何時までだっけ…?)
記憶を掘り起こせば、すぐに思い出した。
伝う冷や汗。焦りが全身を駆け巡り、思わず苦笑いの表情を浮かべてしまった。
タイムリミットまで、残り〝10分〟である。
『っ…!?』
急げ────。
急ぐんだ、早く支度を済ませろ。
思い立った直後に、自分へそう言い聞かせつつ、さっさと歯磨きをしようと洗面所へ。
《バサッ!!!!》
高速でブラシを動かしながら、片手でパジャマを脱ぎ、そこにあった洗濯かごにぶち込む。
洗面所の鏡に映る僕。髪は黒く、長さは肩に触れる寸前まである。それでいて、肌が白くて、女の子みたいな顔立ち。お目々もパッチリ!
さっすが僕。慌ただしくもかわい……じゃなくて!
うがいをし、バタバタと自室へ戻って、制服へ着替える。さっき、パジャマをぶっ込んだ時、かごがぶっ倒れた気がするが、どうでも良い。
そうして支度を済ませ、僕《甘飲 ルミノス》は慌ただしく、汗はかきたくないので、小走りで学校へ向かった。若干、競歩をしているかの様に。
小説は初めてだし、語彙が無くて、文法も間違ってるかもしれないけど、最後まで読んでもらえたのなら光栄です。
拙い文ではありますが、不定期に物語を更新するつもりなので、暇があればぜひ、また読みに来てください。




